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公開番号
2025099324
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-03
出願番号
2023215903
出願日
2023-12-21
発明の名称
針部材
出願人
テルモ株式会社
代理人
弁理士法人桐朋
主分類
A61B
5/153 20060101AFI20250626BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【解決手段】針部材10の操作補助部材24において、シャフト80の一部がハブ内腔52に挿入され、内針36の基端部がシャフト内腔88に挿入される。操作部82は、ハブ本体46の外部に露出している。ユーザ79の操作によって操作部82が基端方向に変位することに伴い、シャフト80が基端方向に移動し、作用部84がシリンジ14のガスケット70を基端方向に押圧する。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
針内腔を有する針体と、
ハブ内腔を有する筒状のハブ本体と、前記ハブ本体の先端側に設けられ、前記針体の基端側を保持する針保持部と、前記ハブ本体の基端側に設けられ、シリンジ内腔を有するシリンジの先端部が嵌合可能なシリンジ嵌合部とを有する針ハブと、
前記シリンジの前記先端部が前記シリンジ嵌合部に嵌合されているときに、前記シリンジ内腔に配置されたガスケットを移動させるためのユーザの操作を補助する操作補助部材と、
を備え、
前記操作補助部材は、少なくとも一部が前記ハブ内腔に挿入され、前記針体の基端部が挿入されるシャフト内腔を有する筒状のシャフトと、前記シャフトに連結され、前記ハブ本体の外部に露出した操作部と、前記シャフトの基端部に設けられる作用部と、前記シャフトに設けられ、前記シャフト内腔から液体を流出させるための開口部とを有し、
前記シリンジの前記先端部が前記シリンジ嵌合部に嵌合されているときに、前記シャフトが前記シリンジの前記先端部に挿入され、前記開口部が前記シリンジ内腔に連通し、
前記ユーザの操作によって前記操作部が前記針ハブの基端方向に変位することに伴い、前記シャフトが前記基端方向に移動し、前記作用部が前記ガスケットを前記基端方向に押圧する、針部材。
続きを表示(約 670 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の針部材において、
前記ハブ本体には、前記シャフトの軸方向に沿って切欠が形成され、
前記操作部は、前記切欠を介して前記ハブ本体の前記外部に露出する、針部材。
【請求項3】
請求項2に記載の針部材において、
前記ハブ内腔における前記シリンジの前記先端部と前記切欠との間に設けられ、前記シャフトの外周面と前記ハブ本体の内周面との間をシールするシール部をさらに備え、
前記シャフトは、前記シール部に対して前記軸方向に摺動可能である、針部材。
【請求項4】
請求項3に記載の針部材において、
前記ハブ内腔における前記シール部と前記切欠との間に設けられ、前記針ハブの先端方向への前記シール部の移動を規制する規制部をさらに備え、
前記シリンジの前記先端部が前記シリンジ嵌合部に嵌合されているときに、前記シール部は、前記規制部と前記シリンジの前記先端部との間に位置する、針部材。
【請求項5】
請求項4に記載の針部材において、
前記規制部は、前記ハブ本体の前記内周面に形成された凸部である、針部材。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載の針部材において、
前記開口部の開口面積は、前記針内腔の断面積よりも大きい、針部材。
【請求項7】
請求項1~5のいずれか1項に記載の針部材において、
前記作用部は、前記ガスケットと面接触可能な平面部を有する、針部材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、針部材に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、注射針(針部材)が開示されている。注射針は、針体及び針ハブを有する。針体は、針内腔を有する。針ハブは、ハブ内腔を有する。針体の基端側は、針ハブの先端部に固定されている。針ハブの基端部には、シリンジ内腔を有するシリンジの先端部が嵌合する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-151300号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
患者に対して採血を行う場合、ユーザは、一方の手で針ハブを把持し、針体の先端部を患者の血管に穿刺する。血管が確保された後、ユーザは、他方の手でシリンジの押し子をシリンジの基端方向に引くことで、シリンジ内腔に配置されたガスケットを基端方向に移動させる。これにより、血管内の血液がシリンジ内腔に吸引される。
【0005】
このように、従来の針部材では、ユーザは、両手を使って採血を行う必要があるので、手技が煩雑となる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明の態様は、針内腔を有する針体と、ハブ内腔を有する筒状のハブ本体と、前記ハブ本体の先端側に設けられ、前記針体の基端側を保持する針保持部と、前記ハブ本体の基端側に設けられ、シリンジ内腔を有するシリンジの先端部が嵌合可能なシリンジ嵌合部とを有する針ハブと、前記シリンジの前記先端部が前記シリンジ嵌合部に嵌合されているときに、前記シリンジ内腔に配置されたガスケットを移動させるためのユーザの操作を補助する操作補助部材と、を備え、前記操作補助部材は、少なくとも一部が前記ハブ内腔に挿入され、前記針体の基端部が挿入されるシャフト内腔を有する筒状のシャフトと、前記シャフトに連結され、前記ハブ本体の外部に露出した操作部と、前記シャフトの基端部に設けられる作用部と、前記シャフトに設けられ、前記シャフト内腔から液体を流出させるための開口部とを有し、前記シリンジの前記先端部が前記シリンジ嵌合部に嵌合されているときに、前記シャフトが前記シリンジの前記先端部に挿入され、前記開口部が前記シリンジ内腔に連通し、前記ユーザの操作によって前記操作部が前記針ハブの基端方向に変位することに伴い、前記シャフトが前記基端方向に移動し、前記作用部が前記ガスケットを前記基端方向に押圧する、針部材である。
【0007】
この構成によれば、シリンジの先端部がシリンジ嵌合部に嵌合され、且つ、針体の先端部が血管に穿刺されているときに、ユーザがハブ本体を把持した手で操作部を針ハブの基端方向(シリンジの基端方向)に変位させると、シャフトが操作部と共に基端方向に移動する。シャフトが基端方向に移動すると作用部がガスケットを押圧し、ガスケットは、作用部からの押圧力によって基端方向に移動する。これにより、シリンジ内腔におけるガスケットよりも先端方向の部分には陰圧が生じ、血管内の血液(液体)は、針内腔、シャフト内腔及び開口部を介して、シリンジ内腔に吸引される。従って、本発明によれば、ハブ本体を把持した手で血液の吸引操作を行うことが可能となるので、ユーザの手技の簡便化を図ることができる。
【0008】
(2)上記の(1)に記載の針部材において、前記ハブ本体には、前記シャフトの軸方向に沿って切欠が形成され、前記操作部は、前記切欠を介して前記ハブ本体の前記外部に露出してもよい。
【0009】
この構成によれば、シャフトの軸方向における切欠の長さが操作部の可動範囲となる。これにより、ユーザは、切欠から露出した操作部を軸方向に操作することで、操作部の可動範囲内でシャフト及び作用部を軸方向に移動させることができる。また、ユーザは、片手でハブ本体を把持した状態で、操作部を容易に操作することができる。
【0010】
(3)上記の(2)に記載の針部材において、前記ハブ内腔における前記シリンジの前記先端部と前記切欠との間に設けられ、前記シャフトの外周面と前記ハブ本体の内周面との間をシールするシール部をさらに備え、前記シャフトは、前記シール部に対して前記軸方向に摺動可能であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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