TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025101659
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-07
出願番号
2023218664
出願日
2023-12-25
発明の名称
医療用チューブの閉塞用具
出願人
テルモ株式会社
代理人
あいそう弁理士法人
主分類
A61M
1/28 20060101AFI20250630BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】比較的簡易な操作で医療用チューブを閉塞可能で、かつ、再度の使用を困難ないし不能とする機構を備える医療用チューブの閉塞用具を提供する。
【解決手段】医療用チューブの閉塞用具1は、ハウジング10と、医療用チューブ50を閉塞可能なチューブ閉塞部41を備えるチューブ閉塞用部材40とを備え、ハウジング10に設けられた閉塞用部材移動規制部11によってチューブ閉塞用部材40の離脱方向への移動が規制された状態で、医療用チューブ50を離脱方向に引っ張ることで、医療用チューブ50とチューブ閉塞部41との接続を解除可能となっており、さらに、医療用チューブ50との接続が解除されたチューブ閉塞用部材40の移動もしくは医療用チューブ50の先端部51のチューブ閉塞部41への押し込みの規制により、チューブ閉塞部41と医療用チューブ50との再接続を阻止可能な再閉塞阻止機構を備えている。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
ハウジングと、前記ハウジングに保持されたチューブ閉塞用部材とを備える医療用チューブを閉塞するための医療用チューブの閉塞用具であって、
前記チューブ閉塞用部材は、前記医療用チューブの先端部と接続し、前記医療用チューブの先端部を閉塞可能なチューブ閉塞部を備え、前記チューブ閉塞部との接続進行方向への前記医療用チューブの先端部の押し込みによる前記チューブ閉塞用部材の移動により、前記ハウジングによる前記チューブ閉塞用部材の保持が解除可能となっており、
前記ハウジングは、前記ハウジングによる保持が解除された前記チューブ閉塞用部材の前記押し込み方向への移動を許容し、かつ、前記押し込み方向とは逆の方向への移動を規制する閉塞用部材移動規制部を備え、前記閉塞用部材移動規制部によって前記チューブ閉塞用部材の前記押し込み方向とは逆の方向への移動が規制された状態で、前記医療用チューブを前記押し込み方向とは逆の方向に引っ張ることで、前記医療用チューブの先端部と前記チューブ閉塞部との接続を解除可能となっており、
さらに、前記医療用チューブとの接続が解除された前記チューブ閉塞用部材の移動もしくは前記医療用チューブの先端部の前記チューブ閉塞部への押し込みの規制により、前記医療用チューブとの接続が解除された前記チューブ閉塞部と、前記医療用チューブとの再接続を阻止可能な再閉塞阻止機構を備えることを特徴とする医療用チューブの閉塞用具。
続きを表示(約 3,200 文字)
【請求項2】
前記ハウジングは、前記医療用チューブの先端部を挿入可能なチューブ挿入部を備え、
前記閉塞用部材移動規制部によって前記チューブ閉塞用部材の前記押し込み方向とは逆の方向への移動が規制された状態で、前記医療用チューブと前記チューブ閉塞部との接続が解除されたとき、前記チューブ閉塞用部材は移動可能となり、前記ハウジングの前記チューブ挿入部に対する前記チューブ閉塞部の位置が変化し、前記医療用チューブと前記チューブ閉塞部との再接続が困難となることにより構成された前記再閉塞阻止機構を備えている請求項1に記載の医療用チューブの閉塞用具。
【請求項3】
前記ハウジングは、前記チューブ閉塞用部材が抜出可能な閉塞用部材抜出部を備え、
前記閉塞用部材移動規制部によって前記チューブ閉塞用部材の前記押し込み方向とは逆の方向への移動が規制された状態で、前記医療用チューブと前記チューブ閉塞部との接続が解除され、前記閉塞用部材抜出部から前記チューブ閉塞用部材が抜出し、前記医療用チューブと前記チューブ閉塞部との再接続が不能となることにより構成された前記再閉塞阻止機構を備えている請求項1に記載の医療用チューブの閉塞用具。
【請求項4】
前記ハウジングは、前記医療用チューブと前記チューブ閉塞部とが接続した状態において、前記チューブ閉塞用部材の前記閉塞用部材抜出部からの抜出を阻止する閉塞用部材抜出阻止部を備える請求項3に記載の医療用チューブの閉塞用具。
【請求項5】
前記ハウジングは、前記医療用チューブの先端部の先端よりも基端側の部位と当接し、前記医療用チューブの前記押し込み方向への移動を規制するチューブ押込規制部を備え、
前記閉塞用部材移動規制部によって前記チューブ閉塞用部材の前記押し込み方向とは逆の方向への移動が規制された状態で、前記医療用チューブと前記チューブ閉塞部との接続が解除された後に、前記チューブ押込規制部によって前記医療用チューブの先端部の前記押し込み方向への移動を規制し、前記医療用チューブと前記チューブ閉塞部との再接続が困難となることにより構成された前記再閉塞阻止機構を備えている請求項1から4のいずれかに記載の医療用チューブの閉塞用具。
【請求項6】
前記ハウジングは、前記医療用チューブの先端部を挿入可能なチューブ挿入部を備え、前記チューブ挿入部において、前記医療用チューブの先端部の先端よりも基端側の部位と当接し、前記医療用チューブの前記押し込み方向への移動を規制する前記チューブ押込規制部を備える請求項5に記載の医療用チューブの閉塞用具。
【請求項7】
医療用チューブの先端部を挿入可能なチューブ挿入部を備えるハウジングと、前記ハウジングに保持されたチューブ閉塞用部材とを備える医療用チューブを閉塞するための医療用チューブの閉塞用具であって、
前記ハウジングは、前記チューブ挿入部を備える第1ハウジング部材と第2ハウジング部材とを備え、
前記チューブ閉塞用部材は、前記第1ハウジング部材に保持され、前記医療用チューブの先端部と接続し、前記医療用チューブの先端部を閉塞可能なチューブ閉塞部を備え、前記チューブ閉塞部との接続進行方向への前記医療用チューブの先端部の押し込みによる前記チューブ閉塞用部材の移動により、前記第1ハウジング部材による前記チューブ閉塞用部材の保持が解除可能となっており、
前記第2ハウジング部材は、前記第1ハウジング部材による保持が解除された前記チューブ閉塞用部材の前記押し込み方向への移動を許容し、かつ、前記押し込み方向とは逆の方向への移動を規制する閉塞用部材移動規制部を備え、前記閉塞用部材移動規制部によって前記チューブ閉塞用部材の前記押し込み方向とは逆の方向への移動が規制された状態で、前記医療用チューブを前記押し込み方向とは逆の方向に引っ張ることで、前記医療用チューブと前記チューブ閉塞部との接続を解除可能となっており、
さらに、前記閉塞用部材移動規制部によって前記チューブ閉塞用部材の前記押し込み方向とは逆の方向への移動が規制された状態で、前記医療用チューブと前記チューブ閉塞部との接続が解除されたとき、前記チューブ閉塞用部材は移動可能となり、前記ハウジングの前記チューブ挿入部に対する前記チューブ閉塞部の位置が変化し、前記医療用チューブと前記チューブ閉塞部との再接続が困難となることにより構成された再閉塞阻止機構を備えていることを特徴とする医療用チューブの閉塞用具。
【請求項8】
前記第2ハウジングは、前記チューブ閉塞用部材が抜出可能な閉塞用部材抜出部を備え、
前記閉塞用部材移動規制部によって前記チューブ閉塞用部材の前記押し込み方向とは逆の方向への移動が規制された状態で、前記医療用チューブと前記チューブ閉塞部との接続が解除され、前記閉塞用部材抜出部から前記チューブ閉塞用部材が抜出し、前記医療用チューブと前記チューブ閉塞部との再接続が不能となることにより構成された前記再閉塞阻止機構を備えている請求項7に記載の医療用チューブの閉塞用具。
【請求項9】
前記第2ハウジング部材は、前記第1ハウジング部材が抜出可能なハウジング部材抜出部を備え、
前記閉塞用部材移動規制部によって前記チューブ閉塞用部材の前記押し込み方向とは逆の方向への移動が規制された状態で、前記医療用チューブと前記チューブ閉塞部との接続が解除された際に、前記ハウジング部材抜出部から前記第1ハウジング部材が抜出可能となる請求項7または8に記載の医療用チューブの閉塞用具。
【請求項10】
医療用チューブの先端部を挿入可能なチューブ挿入部を備えるハウジングと、前記ハウジングに保持されたチューブ閉塞用部材とを備える医療用チューブを閉塞するための医療用チューブの閉塞用具であって、
前記ハウジングは、前記チューブ挿入部を備える第1ハウジング部材と第2ハウジング部材とを備え、
前記チューブ閉塞用部材は、前記第1ハウジング部材に保持され、前記医療用チューブの先端部と接続し、前記医療用チューブの先端部を閉塞可能なチューブ閉塞部を備え、前記チューブ閉塞部との接続進行方向への前記医療用チューブの先端部の押し込みによる前記チューブ閉塞用部材の移動により、前記第1ハウジング部材による前記チューブ閉塞用部材の保持を解除可能となっており、
前記第2ハウジング部材は、前記第1ハウジング部材による保持が解除された前記チューブ閉塞用部材の前記押し込み方向への移動を許容し、かつ、前記押し込み方向とは逆の方向への移動を規制する閉塞用部材移動規制部を備え、前記閉塞用部材移動規制部によって前記チューブ閉塞用部材の前記押し込み方向とは逆の方向への移動が規制された状態で、前記医療用チューブを前記押し込み方向とは逆の方向に引っ張ることで、前記医療用チューブと前記チューブ閉塞部との接続を解除可能となっており、
前記第1ハウジングの前記チューブ挿入部は、前記医療用チューブの先端部の先端よりも基端側の部位と当接し、前記医療用チューブの前記押し込み方向への移動を規制するチューブ押込規制部を備え、
前記閉塞用部材移動規制部によって前記チューブ閉塞用部材の前記押し込み方向とは逆の方向への移動が規制された状態で、前記医療用チューブと前記チューブ閉塞部との接続が解除された後に、前記チューブ押込規制部によって前記医療用チューブの先端部の前記押し込み方向への移動を規制し、前記医療用チューブと前記チューブ閉塞部との再接続が困難となることにより構成された再閉塞阻止機構を備えていることを特徴とする医療用チューブの閉塞用具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療用チューブを一時的に閉塞するための医療用チューブの閉塞用具に関する。
続きを表示(約 5,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、医療用チューブを一時的に閉塞するための医療用チューブの閉塞用具が用いられている。例えば、近年、腹膜透析は、患者の負担が少ないことから注目されており、そのような腹膜透析法のなかでも、自動腹膜透析(APD;Automated Peritoneal Dialysis)は、自動腹膜灌流装置(APD装置)を用いて、主に夜間就寝中に透析を行うため、透析による日中の拘束時間が短く、社会復帰しやすいとされている。
自動腹膜透析(APD)では、患者に接続されたチューブ(患者側チューブ)と、自動腹膜灌流装置(APD装置)から延びるチューブ(装置側チューブ)とを、コネクタを介して接続する。APDでは、APD装置によって、注液、貯留、排液のサイクルが自動で繰り返される。患者は、貯留時であれば、例えばトイレに行く等、APD装置から離れることができる。その際は、患者側チューブと装置側チューブとの接続を解除し、各チューブの先端部(コネクタ部)に、各チューブを一時的に閉塞するための閉塞用具を取り付ける。
そのような医療用チューブの閉塞用具として、本出願人は、特許文献1(特開2021-146137号公報)および特許文献2(特開2021-146138号公報)に開示の保護キャップ組立体を提案している。そこでは、片手で容易に保護キャップを取り外すことができる台座を備える保護キャップ組立体が提案されており、片方の手にコネクタとそのチューブを把持し、もう片方の手で保護キャップを持ってコネクタに螺合することで、コネクタを閉塞することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-146137号公報
特開2021-146138号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1および特許文献2にも開示されているように、医療用チューブを一時的に閉塞するための閉塞用具(保護キャップ)は、細菌感染等を防ぐために、1回のみの使用に限定することや、落下等により汚染された場合は使用せずに廃棄することが好ましい。これに対し、特許文献1および特許文献2に開示の保護キャップは、チューブの先端部(コネクタ部)に螺合して装着するものであり、一度使用された保護キャップであっても装着することが可能である。また、保護キャップをチューブの先端部(コネクタ部)に螺合することは煩わしく、かつ、螺合操作中に保護キャップを落としてしまい、当該保護キャップが使えなくなってしまうこともあった。
そこで、本発明の目的は、医療用チューブの閉塞用具であって、比較的簡易な操作で医療用チューブを閉塞可能で、かつ、再度の使用を困難ないし不能とする機構を備える医療用チューブの閉塞用具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するものは、以下のものである。
(1) ハウジングと、前記ハウジングに保持されたチューブ閉塞用部材とを備える医療用チューブを閉塞するための医療用チューブの閉塞用具であって、
前記チューブ閉塞用部材は、前記医療用チューブの先端部と接続し、前記医療用チューブの先端部を閉塞可能なチューブ閉塞部を備え、前記チューブ閉塞部との接続進行方向への前記医療用チューブの先端部の押し込みによる前記チューブ閉塞用部材の移動により、前記ハウジングによる前記チューブ閉塞用部材の保持が解除可能となっており、
前記ハウジングは、前記ハウジングによる保持が解除された前記チューブ閉塞用部材の前記押し込み方向への移動を許容し、かつ、前記押し込み方向とは逆の方向への移動を規制する閉塞用部材移動規制部を備え、前記閉塞用部材移動規制部によって前記チューブ閉塞用部材の前記押し込み方向とは逆の方向への移動が規制された状態で、前記医療用チューブを前記押し込み方向とは逆の方向に引っ張ることで、前記医療用チューブの先端部と前記チューブ閉塞部との接続を解除可能となっており、
さらに、前記医療用チューブとの接続が解除された前記チューブ閉塞用部材の移動もしくは前記医療用チューブの先端部の前記チューブ閉塞部への押し込みの規制により、前記医療用チューブとの接続が解除された前記チューブ閉塞部と、前記医療用チューブとの再接続を阻止可能な再閉塞阻止機構を備える医療用チューブの閉塞用具。
【0006】
(2) 前記ハウジングは、前記医療用チューブの先端部を挿入可能なチューブ挿入部を備え、
前記閉塞用部材移動規制部によって前記チューブ閉塞用部材の前記押し込み方向とは逆の方向への移動が規制された状態で、前記医療用チューブと前記チューブ閉塞部との接続が解除されたとき、前記チューブ閉塞用部材は移動可能となり、前記ハウジングの前記チューブ挿入部に対する前記チューブ閉塞部の位置が変化し、前記医療用チューブと前記チューブ閉塞部との再接続が困難となることにより構成された前記再閉塞阻止機構を備えている上記(1)に記載の医療用チューブの閉塞用具。
(3) 前記ハウジングは、前記チューブ閉塞用部材が抜出可能な閉塞用部材抜出部を備え、
前記閉塞用部材移動規制部によって前記チューブ閉塞用部材の前記押し込み方向とは逆の方向への移動が規制された状態で、前記医療用チューブと前記チューブ閉塞部との接続が解除され、前記閉塞用部材抜出部から前記チューブ閉塞用部材が抜出し、前記医療用チューブと前記チューブ閉塞部との再接続が不能となることにより構成された前記再閉塞阻止機構を備えている上記(1)または(2)に記載の医療用チューブの閉塞用具。
(4) 前記ハウジングは、前記医療用チューブと前記チューブ閉塞部とが接続した状態において、前記チューブ閉塞用部材の前記閉塞用部材抜出部からの抜出を阻止する閉塞用部材抜出阻止部を備える上記(3)に記載の医療用チューブの閉塞用具。
(5) 前記ハウジングは、前記医療用チューブの先端部の先端よりも基端側の部位と当接し、前記医療用チューブの前記押し込み方向への移動を規制するチューブ押込規制部を備え、
前記閉塞用部材移動規制部によって前記チューブ閉塞用部材の前記押し込み方向とは逆の方向への移動が規制された状態で、前記医療用チューブと前記チューブ閉塞部との接続が解除された後に、前記チューブ押込規制部によって前記医療用チューブの先端部の前記押し込み方向への移動を規制し、前記医療用チューブと前記チューブ閉塞部との再接続が困難となることにより構成された前記再閉塞阻止機構を備えている上記(1)から(4)のいずれかに記載の医療用チューブの閉塞用具。
(6) 前記ハウジングは、前記医療用チューブの先端部を挿入可能なチューブ挿入部を備え、前記チューブ挿入部において、前記医療用チューブの先端部の先端よりも基端側の部位と当接し、前記医療用チューブの前記押し込み方向への移動を規制する前記チューブ押込規制部を備える上記(5)に記載の医療用チューブの閉塞用具。
【0007】
また、上記目的を達成するものは、以下のものである。
(7) 医療用チューブの先端部を挿入可能なチューブ挿入部を備えるハウジングと、前記ハウジングに保持されたチューブ閉塞用部材とを備える医療用チューブを閉塞するための医療用チューブの閉塞用具であって、
前記ハウジングは、前記チューブ挿入部を備える第1ハウジング部材と第2ハウジング部材とを備え、
前記チューブ閉塞用部材は、前記第1ハウジング部材に保持され、前記医療用チューブの先端部と接続し、前記医療用チューブの先端部を閉塞可能なチューブ閉塞部を備え、前記チューブ閉塞部との接続進行方向への前記医療用チューブの先端部の押し込みによる前記チューブ閉塞用部材の移動により、前記第1ハウジング部材による前記チューブ閉塞用部材の保持が解除可能となっており、
前記第2ハウジング部材は、前記第1ハウジング部材による保持が解除された前記チューブ閉塞用部材の前記押し込み方向への移動を許容し、かつ、前記押し込み方向とは逆の方向への移動を規制する閉塞用部材移動規制部を備え、前記閉塞用部材移動規制部によって前記チューブ閉塞用部材の前記押し込み方向とは逆の方向への移動が規制された状態で、前記医療用チューブを前記押し込み方向とは逆の方向に引っ張ることで、前記医療用チューブと前記チューブ閉塞部との接続を解除可能となっており、
さらに、前記閉塞用部材移動規制部によって前記チューブ閉塞用部材の前記押し込み方向とは逆の方向への移動が規制された状態で、前記医療用チューブと前記チューブ閉塞部との接続が解除されたとき、前記チューブ閉塞用部材は移動可能となり、前記ハウジングの前記チューブ挿入部に対する前記チューブ閉塞部の位置が変化し、前記医療用チューブと前記チューブ閉塞部との再接続が困難となることにより構成された再閉塞阻止機構を備えている医療用チューブの閉塞用具。
【0008】
(8) 前記第2ハウジングは、前記チューブ閉塞用部材が抜出可能な閉塞用部材抜出部を備え、
前記閉塞用部材移動規制部によって前記チューブ閉塞用部材の前記押し込み方向とは逆の方向への移動が規制された状態で、前記医療用チューブと前記チューブ閉塞部との接続が解除され、前記閉塞用部材抜出部から前記チューブ閉塞用部材が抜出し、前記医療用チューブと前記チューブ閉塞部との再接続が不能となることにより構成された前記再閉塞阻止機構を備えている上記(7)に記載の医療用チューブの閉塞用具。
(9) 前記第2ハウジング部材は、前記第1ハウジング部材が抜出可能なハウジング部材抜出部を備え、
前記閉塞用部材移動規制部によって前記チューブ閉塞用部材の前記押し込み方向とは逆の方向への移動が規制された状態で、前記医療用チューブと前記チューブ閉塞部との接続が解除された際に、前記ハウジング部材抜出部から前記第1ハウジング部材が抜出可能となる上記(7)または(8)に記載の医療用チューブの閉塞用具。
【0009】
また、上記目的を達成するものは、以下のものである。
(10) 医療用チューブの先端部を挿入可能なチューブ挿入部を備えるハウジングと、前記ハウジングに保持されたチューブ閉塞用部材とを備える医療用チューブを閉塞するための医療用チューブの閉塞用具であって、
前記ハウジングは、前記チューブ挿入部を備える第1ハウジング部材と第2ハウジング部材とを備え、
前記チューブ閉塞用部材は、前記第1ハウジング部材に保持され、前記医療用チューブの先端部と接続し、前記医療用チューブの先端部を閉塞可能なチューブ閉塞部を備え、前記チューブ閉塞部との接続進行方向への前記医療用チューブの先端部の押し込みによる前記チューブ閉塞用部材の移動により、前記第1ハウジング部材による前記チューブ閉塞用部材の保持を解除可能となっており、
前記第2ハウジング部材は、前記第1ハウジング部材による保持が解除された前記チューブ閉塞用部材の前記押し込み方向への移動を許容し、かつ、前記押し込み方向とは逆の方向への移動を規制する閉塞用部材移動規制部を備え、前記閉塞用部材移動規制部によって前記チューブ閉塞用部材の前記押し込み方向とは逆の方向への移動が規制された状態で、前記医療用チューブを前記押し込み方向とは逆の方向に引っ張ることで、前記医療用チューブと前記チューブ閉塞部との接続を解除可能となっており、
前記第1ハウジングの前記チューブ挿入部は、前記医療用チューブの先端部の先端よりも基端側の部位と当接し、前記医療用チューブの前記押し込み方向への移動を規制するチューブ押込規制部を備え、
前記閉塞用部材移動規制部によって前記チューブ閉塞用部材の前記押し込み方向とは逆の方向への移動が規制された状態で、前記医療用チューブと前記チューブ閉塞部との接続が解除された後に、前記チューブ押込規制部によって前記医療用チューブの先端部の前記押し込み方向への移動を規制し、前記医療用チューブと前記チューブ閉塞部との再接続が困難となることにより構成された再閉塞阻止機構を備えている医療用チューブの閉塞用具。
【発明の効果】
【0010】
本発明の医療用チューブの閉塞用具は、ハウジングと、ハウジングに保持されたチューブ閉塞用部材とを備え、チューブ閉塞用部材は、医療用チューブの先端部と接続し、医療用チューブの先端部を閉塞可能なチューブ閉塞部を備え、チューブ閉塞部との接続進行方向への医療用チューブの先端部の押し込みにより、比較的簡易な操作で医療用チューブを閉塞可能である。また、ハウジングは、ハウジングによる保持が解除されたチューブ閉塞用部材の押し込み方向への移動を許容し、かつ、押し込み方向とは逆の方向への移動を規制する閉塞用部材移動規制部を備え、閉塞用部材移動規制部によってチューブ閉塞用部材の押し込み方向とは逆の方向への移動が規制された状態で、医療用チューブを押し込み方向とは逆の方向に引っ張ることで、医療用チューブの先端部とチューブ閉塞部との接続を解除可能となっており、さらに、医療用チューブとの接続が解除されたチューブ閉塞用部材の移動もしくは医療用チューブの先端部のチューブ閉塞部への押し込みの規制により、医療用チューブとの接続が解除されたチューブ閉塞部と、医療用チューブとの再接続を阻止可能な再閉塞阻止機構を備えている。
これにより、一度医療用チューブを閉塞するために使用された医療用チューブの閉塞用具の再度の使用を困難ないし不能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
テルモ株式会社
針部材
5日前
テルモ株式会社
医療器具
今日
テルモ株式会社
移送器具
6日前
テルモ株式会社
移送器具
6日前
テルモ株式会社
透析用カセット
5日前
テルモ株式会社
透析用カセット
5日前
テルモ株式会社
弁装置及び送液システム
今日
テルモ株式会社
医療用チューブの閉塞用具
1日前
テルモ株式会社
処置用カテーテル及び処置用カテーテルセット
27日前
テルモ株式会社
リンパ管新生誘導デバイス
5日前
テルモ株式会社
表示装置、表示システム、コンピュータプログラム、表示方法、学習モデル及び学習モデル生成方法
5日前
テルモ株式会社
コンピュータプログラム、情報処理方法、及び情報処理装置
5日前
個人
健康器具
4か月前
個人
鼾防止用具
4か月前
個人
マッサージ機
5か月前
個人
白内障治療法
3か月前
個人
洗井間専家。
3か月前
個人
嚥下鍛錬装置
1日前
個人
脈波測定方法
4か月前
個人
脈波測定方法
4か月前
個人
歯の修復用材料
15日前
個人
ホバーアイロン
3か月前
個人
矯正椅子
1か月前
個人
バッグ式オムツ
21日前
個人
口内洗浄具
4か月前
個人
陣痛緩和具
1日前
個人
車椅子持ち上げ器
3か月前
三生医薬株式会社
錠剤
3か月前
個人
シャンプー
2か月前
個人
歯の保護用シール
1か月前
株式会社結心
手袋
4か月前
株式会社八光
剥離吸引管
1か月前
株式会社大野
骨壷
5日前
個人
服薬支援装置
3か月前
株式会社ダリヤ
皮膚化粧料
3か月前
株式会社ダリヤ
毛髪化粧料
4か月前
続きを見る
他の特許を見る