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公開番号2025099955
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023216978
出願日2023-12-22
発明の名称透析用カセット
出願人テルモ株式会社
代理人弁理士法人桐朋
主分類A61M 1/28 20060101AFI20250626BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】透析装置本体の構成を簡素化可能で、透析装置本体に着脱可能な透析用カセットを提供する。
【解決手段】透析装置本体12に着脱可能な透析用カセット14は、カセット本体16を備える。カセット本体16は、透析液が流通する流路50を有する。透析用カセット14は、流路50に設けられた複数の弁部34をさらに備える。複数の弁部34のうち少なくとも1つは、逆止弁70を有する。逆止弁70は、流路50において透析液の送液方向が一方向に定められた部分に設けられる。それ以外の弁部34は、透析装置本体12の弁駆動部によって開閉される弁を有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
透析装置本体に着脱可能な透析用カセットであって、
透析液が流通する流路を有するカセット本体と、
前記カセット本体に設けられ、透析液バッグが接続される第1接続ポートと、
前記カセット本体に設けられ、前記透析液バッグ内の透析液を患者に送液するための透析用チューブが接続される第2接続ポートと、
前記カセット本体に設けられ、前記患者からの透析液を貯留する排液容器が接続される第3接続ポートと、
前記透析液バッグ内の透析液を、前記第1接続ポートを経て前記流路に流通させ、前記第2接続ポートから前記透析用チューブに供給するとともに、前記患者内の透析液を、前記第2接続ポートを経て前記流路に流通させ、前記第3接続ポートから前記排液容器に向けて送液するためのポンプ部と、
前記流路に設けられ、前記ポンプ部と前記第1接続ポートとを互いに連通させる状態と、前記ポンプ部と前記第2接続ポートとを互いに連通させる状態と、前記ポンプ部と前記第3接続ポートとを互いに連通させる状態とに切り替え可能な複数の弁部と、
を備え、
複数の前記弁部の少なくとも1つは、前記流路において前記透析液の送液方向が一方向に定められた部分に設けられた逆止弁を有し、
複数の前記弁部において、前記逆止弁を有する弁部以外の弁部が、前記透析装置本体の弁駆動部によって開閉される弁を有する、透析用カセット。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載の透析用カセットにおいて、前記流路は、前記ポンプ部の流入口に接続された流入路と、前記ポンプ部の流出口に接続された流出路とを有し、複数の前記弁部は、前記流入路に設けられた入口側弁部と、前記流出路に設けられた出口側弁部とを有し、
前記入口側弁部又は前記出口側弁部の少なくとも一方が前記逆止弁を有する、透析用カセット。
【請求項3】
請求項2に記載の透析用カセットにおいて、前記入口側弁部及び前記出口側弁部の両方が前記逆止弁を有する、透析用カセット。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の透析用カセットにおいて、前記カセット本体は、前記カセット本体の厚み方向の一端面である表面と、前記表面の反対面である裏面とを有し、
前記流路は、前記表面に形成された表面側流路と、前記裏面に形成された裏面側流路と、前記カセット本体の前記厚み方向に沿って形成されて前記表面側流路と前記裏面側流路とを連通する連通孔と、を有し、
前記逆止弁は、軸部と、前記軸部の一端に設けられて可撓性を示す傘部とを有し、
前記逆止弁の前記軸部は、前記カセット本体に形成された保持孔に挿入され、
前記逆止弁の前記傘部は、前記透析液の移動方向が前記一方向である場合に撓んで前記連通孔を開放する、透析用カセット。
【請求項5】
請求項1~3のいずれか1項に記載の透析用カセットにおいて、前記カセット本体は、前記カセット本体の厚み方向の一端面である表面と、前記表面の反対面である裏面とを有し、
前記流路は、前記表面に形成された表面側流路と、前記裏面に形成された裏面側流路と、前記カセット本体の前記厚み方向に沿って形成されて前記表面側流路と前記裏面側流路とを連通する連通孔と、を有し、
前記逆止弁は、鍔部と、前記鍔部から突出して互いに当接可能又は離間可能な一対の開閉部とを有し、
前記逆止弁の一対の前記開閉部は、前記透析液の移動方向が前記一方向である場合に互いに離間して前記連通孔を開放する、透析用カセット。
【請求項6】
請求項1~3のいずれか1項に記載の透析用カセットにおいて、前記カセット本体は、前記カセット本体の厚み方向の一端面である表面と、前記表面の反対面である裏面とを有し、
前記流路は、前記表面に形成された表面側流路と、前記裏面に形成された裏面側流路と、前記カセット本体の前記厚み方向に沿って形成されて前記表面側流路と前記裏面側流路とを連通する連通孔と、を有し、
前記逆止弁は、筒部と、前記筒部に対して回転可能な扉部とを有し、
前記逆止弁の前記扉部は、前記透析液の移動方向が前記一方向である場合に開く、透析用カセット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、自動腹膜透析システムに用いられる透析用カセットに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に示されるように自動腹膜透析システムは公知である。自動腹膜透析システムは、筐体を有する透析装置本体と、透析装置本体に設けられたスロットに着脱可能な透析用カセットとにより構成される。透析用カセットは、ポンプ部と複数の弁とを備えた流体回路部材である。透析用カセットには、透析液を収容した透析液バッグが接続される。透析液バッグ内の透析液は、透析用カセットのポンプ部によって吸引され、透析用カセットの流路に流入する。透析液は、ポンプ部によって流路から押し出され、患者の腹腔内に送液される。また、ポンプ部は、患者の腹腔内の透析液(排液)を流路に吸引し、且つ流路内の排液を、透析用カセットに接続された排液容器に押し出す。
【0003】
上記から理解されるように、透析液バッグから患者への透析液の送液(液供給)と、患者から排液容器への排液の送液(液排出)とは、透析装置本体に装着された透析用カセットを介して自動的に行われる。液供給においては、複数の弁が選択的に開閉されて所定の状態を形成することで、流路のうち、透析液バッグから患者に向かう部分が開通する。液排出においては、複数の弁が選択的に開閉されて液供給時と別の所定状態を形成することで、流路のうち、患者から排液容器に向かう部分が開通する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-182254号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
透析装置本体は、弁駆動部を備える。弁駆動部は、複数の弁の全てを個別に開閉させる。このため、弁駆動部に与える指令が複雑であり、複数の弁の開閉制御も複雑である。しかも、透析装置本体の構成が複雑である。
【0006】
本発明は、上述した課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本開示の第1の態様は、透析装置本体に着脱可能な透析用カセットであって、透析液が流通する流路を有するカセット本体と、前記カセット本体に設けられ、透析液バッグが接続される第1接続ポートと、前記カセット本体に設けられ、前記透析液バッグ内の透析液を患者に送液するための透析用チューブが接続される第2接続ポートと、前記カセット本体に設けられ、前記患者からの透析液を貯留する排液容器が接続される第3接続ポートと、前記透析液バッグ内の透析液を、前記第1接続ポートを経て前記流路に流通させ、前記第2接続ポートから前記透析用チューブに供給するとともに、前記患者内の透析液を、前記第2接続ポートを経て前記流路に流通させ、前記第3接続ポートから前記排液容器に向けて送液するためのポンプ部と、前記流路に設けられ、前記ポンプ部と前記第1接続ポートとを互いに連通させる状態と、前記ポンプ部と前記第2接続ポートとを互いに連通させる状態と、前記ポンプ部と前記第3接続ポートとを互いに連通させる状態とに切り替え可能な複数の弁部と、を備え、複数の前記弁部の少なくとも1つは、前記流路において前記透析液の送液方向が一方向に定められた部分に設けられた逆止弁を有し、複数の前記弁部において、前記逆止弁を有する弁部以外の弁部が、前記透析装置本体の弁駆動部によって開閉される弁を有する、透析用カセットである。
【0008】
逆止弁を弁駆動部で開閉する必要がないので、複数の弁部の全部を弁駆動部で開閉する場合に比べて、弁駆動部を制御することが容易である。また、透析装置本体の構成の簡素化を図ることができる。
【0009】
(2)上記項目(1)記載の透析用カセットにおいて、前記流路は、前記ポンプ部の流入口に接続された流入路と、前記ポンプ部の流出口に接続された流出路とを有し、複数の前記弁部は、前記流入路に設けられた入口側弁部と、前記流出路に設けられた出口側弁部とを有し、前記入口側弁部又は前記出口側弁部の少なくとも一方が前記逆止弁を有してもよい。
【0010】
入口側弁部が逆止弁を有する場合、例えば、透析液をポンプ部から透析用チューブに向けて押し出す際、入口側弁部の弁を弁駆動部で駆動させることなく、透析液がポンプ部から透析液バッグに向かって流れることを防止することができる。出口側弁部が逆止弁を有する場合、例えば、透析液バッグ内の透析液をポンプ部で吸引する際、出口側弁部の弁を弁駆動部で駆動させることなく、排液容器内の透析液がポンプ部に吸引されることを防止することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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