TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025099722
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-03
出願番号
2023216608
出願日
2023-12-22
発明の名称
アルコール飲料
出願人
サントリーホールディングス株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C12G
3/04 20190101AFI20250626BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】青葉アルコールとアルコールにより生じる苦味が抑制された、アルコール飲料の提供を目的とする。
【解決手段】青葉アルコールを100ppb~15000ppb、γ-ノナノラクトンを50ppb以上、およびイソアミルアルコール、を含む、アルコール飲料。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
青葉アルコールを100ppb~15000ppb、
γ-ノナノラクトンを50ppb以上、および
イソアミルアルコール、
を含む、アルコール飲料。
続きを表示(約 170 文字)
【請求項2】
リナロール、ゲラニオール、およびα-テルピネオールからなる群から選ばれる少なくとも1つの成分をさらに含む、請求項1に記載のアルコール飲料。
【請求項3】
蒸留酒である、請求項1に記載のアルコール飲料。
【請求項4】
焼酎である、請求項1~3のいずれか1項に記載のアルコール飲料。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本願発明は、新規なアルコール飲料に関する。
続きを表示(約 3,800 文字)
【背景技術】
【0002】
市場には様々な風味特性を有するアルコール飲料が存在している。アルコール飲料の風味特性は、競合品に対する差別化要因の一つであり、各メーカーは様々な工夫を凝らしている。例えば、植物原料に由来する香り成分を用い、アルコール飲料に風味付けすることが行われている。特許文献1には、緑茶、紅茶、およびハーブ等の植物原料を用い、フレッシュな香りと深みのある風味を付与しつつ、植物原料に由来する苦味を感じさせない、アルコール飲料が開示されている。特許文献2には、味の厚み、ふくらみ、およびコクに優れたビール等のアルコール飲料を提供するために、γ-ノナノラクトンを特定の濃度に調整することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-159502号公報
特開2023-142898号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
アルコール飲料にフレッシュ感等を付与するため、植物等に由来する青葉アルコールの濃度を調整することが考えられるが、青葉アルコールがアルコールと相まって苦味を生じさせる場合があることを、本願の発明者は発見した。本願発明は、青葉アルコールとアルコールにより生じる苦味が抑制された、アルコール飲料の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
鋭意検討の結果、本願の発明者は、青葉アルコールとアルコールにより生じる苦味の抑制に、特定の成分が有効であることを見出した。本願発明は、かかる知見に基づいて完成された。限定されないが、本願発明によれば、以下のものが提供される。
(1)青葉アルコールを100ppb~15000ppb、
γ-ノナノラクトンを50ppb以上、および
イソアミルアルコール、
を含む、アルコール飲料。
(2)リナロール、ゲラニオール、およびα-テルピネオールからなる群から選ばれる少なくとも1つの成分をさらに含む、(1)に記載のアルコール飲料。
(3)蒸留酒である、(1)または(2)に記載のアルコール飲料。
(4)焼酎である、(1)~(3)のいずれかに記載のアルコール飲料。
【発明を実施するための形態】
【0006】
<アルコール飲料>
本願発明はアルコール飲料を提供する。アルコール飲料は、例えば、発泡性酒、醸造酒、蒸留酒、および混成酒であり得るが、これに限定されない。発泡性酒には、ビールおよび発泡酒等が含まれる。醸造酒には、清酒および果実酒等が含まれる。蒸留酒には、焼酎(麦焼酎、芋焼酎等)、連続式蒸留焼酎、単式蒸留焼酎、泡盛、ウイスキー、ブランデー、原料アルコール、スピリッツ(例えば、ウオツカ、ラム、テキーラ、ジン、アクアビット)、原料用アルコール、ニュートラルアルコール(ニュートラルスピリッツともいう)等が含まれる。混成酒には、合成清酒、甘味果実酒、およびリキュール等が含まれる。ここに列挙したものに限らず、アルコールを含有する飲料一般が本願発明に適用できる。
【0007】
本願発明のアルコール飲料は、青葉アルコール(シス-3-ヘキセン-1-オールとも呼ばれる)を成分として含む。青葉アルコールは、不飽和アルコールの一種であり、緑茶の香り成分として発見・命名された常温で無色の液体である。緑茶以外の様々な植物にも存在し、植物の緑の香りに関係している。また、食品等にフレッシュな香りを付与したり、ヒトの疲労を軽減するための香料としても広く利用されている。青葉アルコールは、例えば、100ppb~15000ppb、500ppb~15000ppb、または500ppb~10000ppbでアルコール飲料に存在し得る。青葉アルコールとアルコールが共存することによって、アルコール飲料に苦味が生じることは予想外であった。青葉アルコールは、アルコール飲料の製造に用いるいずれの原料に由来するものであってもよい。例えば、製造過程において、原料の発酵や加工等により生成する青葉アルコール、および/またはいずれかの工程で必要に応じて配合し得る香料やエキスに由来する青葉アルコールであり得る。青葉アルコールの濃度調整は、アルコール飲料の製造過程のいずれにおいて行ってもよい。例えば、原料の仕込み、発酵、濾過、蒸留、熟成、混合、および/または容器詰めの前、途中、および/または後であってもよい。
【0008】
本願発明のアルコール飲料は、γ-ノナノラクトン(γ-ノナラクトンと呼ばれることもある)を成分として含む。γ-ノナノラクトンは、ココナッツフレーバーとして、食品等に利用されることがある成分である。γ-ノナノラクトンは、例えば、50ppb以上、100ppb以上、または500ppb以上でアルコール飲料に存在し得る。γ-ノナノラクトンの濃度の上限は特に制限されないが、例示するならば、2500ppb以下または2000ppb以下であり得る。或いは、γ-ノナノラクトンは、50ppb~2500ppb、100ppb~2500ppb、100ppb~2000ppb、または500ppb~2000ppbでアルコール飲料に存在し得る。γ-ノナノラクトンは、アルコール飲料の製造に用いるいずれの原料に由来するものであってもよい。例えば、製造過程において、原料の発酵や加工等により生成するγ-ノナノラクトン、および/またはいずれかの工程で必要に応じて配合し得る香料やエキスに由来するγ-ノナノラクトンであり得る。γ-ノナノラクトンの濃度調整は、アルコール飲料の製造過程のいずれにおいて行ってもよい。例えば、原料の仕込み、発酵、濾過、蒸留、熟成、混合、および/または容器詰めの前、途中、および/または後であってもよい。
【0009】
本願発明のアルコール飲料は、イソアミルアルコールを含む。イソアミルアルコールは、様々な植物(例えば、ジャスミン、クチナシ、梅等)の香り成分の一つであり、甘い香りに寄与することが知られている。イソアミルアルコールは、ごく少量でアルコール飲料に存在していればよい。従って、アルコール飲料におけるイソアミルアルコールの濃度は特に制限されず、いずれの濃度であってもよい。例示するならば、イソアミルアルコールは、3000ppm以下、1000ppm以下、500ppm以下、100ppm以下、50ppm以下でアルコール飲料に存在し得る。また、イソアミルアルコールは、10ppm以上、100ppm以上、500ppm以上、1000ppm以上、3000ppm以上でアルコール飲料に存在し得る。さらに、イソアミルアルコールは、50ppm~3000ppm、100ppm~1000ppm、100ppm~500ppmといった、一定の範囲でアルコール飲料に存在し得る。イソアミルアルコールは、アルコール飲料の製造に用いるいずれの原料に由来するものであってもよい。例えば、製造過程において、原料の発酵や加工等により生成するイソアミルアルコール、および/またはいずれかの工程で必要に応じて配合し得る香料やエキスに由来するイソアミルアルコールであり得る。イソアミルアルコールの濃度調整は、アルコール飲料の製造過程のいずれにおいて行ってもよい。例えば、原料の仕込み、発酵、濾過、蒸留、熟成、混合、および/または容器詰めの前、途中、および/または後であってもよい。
【0010】
本願発明のアルコール飲料はアルコールを含む。本願明細書において、単に「アルコール」というときは、特段の記載がない限り、エタノールを意味するものとする。アルコール飲料のアルコール度数(「アルコール含量」ということもある)は、1.0%(v/v)以上、5%(v/v)以上、10%(v/v)以上、12%(v/v)以上、15%(v/v)以上、20%(v/v)以上、25%(v/v)以上、または30%(v/v)以上であり得るが、好ましくは10%(v/v)以上である。さらに、アルコール度数は、1%(v/v)~60%(v/v)、5%(v/v)~60%(v/v)、10%(v/v)~60%(v/v)、10%(v/v)~50%(v/v)、15%(v/v)~50%(v/v)、または20%(v/v)~40%(v/v)であってもよい。アルコールは、アルコール飲料の製造に用いるいずれの原料に由来するものであってもよい。例えば、製造過程において、原料の発酵や加工等により生成するアルコール、および/またはいずれかの工程で必要に応じて配合し得る香料、エキス、またはアルコールに由来するアルコールであり得る。アルコールの濃度調整は、アルコール飲料の製造過程のいずれにおいて行ってもよい。例えば、原料の仕込み、発酵、濾過、蒸留、熟成、混合、および/または容器詰めの前、途中、および/または後であってよい。限定されないが、蒸留条件を調節したり、アルコール度数の異なるアルコール源や水を添加する等によって、所望のアルコール度数に設定することができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
合同酒精株式会社
麦汁の製造方法
2か月前
池田食研株式会社
RNAの合成方法
3か月前
東洋紡株式会社
細菌からの核酸抽出法
3か月前
日本バイリーン株式会社
細胞用支持基材
4日前
杏林製薬株式会社
核酸検出用PCR溶液
1か月前
東洋紡株式会社
ウイルスからの核酸抽出法
3か月前
学校法人近畿大学
培養肉の製造方法
1か月前
サッポロビール株式会社
飲料
27日前
JNC株式会社
アデノ随伴ウイルスの精製方法
1か月前
朝日酒造 株式会社
発泡性清酒の製造方法
3か月前
セージ セラピューティクス, インコーポレイテッド
C7、C12、およびC16置換神経刺激性ステロイドおよびそれらの使用方法
2か月前
株式会社東海ヒット
灌流培養ユニット
18日前
個人
ナノ微粒子の製造方法
27日前
オンキヨー株式会社
浸漬酒の製造方法、及び、浸漬酒
4日前
個人
超音波機能着きウィスキー熟成ボトル用のキャップ
1か月前
ヤマト科学株式会社
インキュベータ
1か月前
日本特殊陶業株式会社
メタン発生抑制装置
2か月前
大和ハウス工業株式会社
藻類培養システム
3か月前
東洋紡株式会社
緩衝剤によるヘムタンパク質の安定化方法
1か月前
株式会社アテクト
培養シート
2か月前
花王株式会社
リパーゼ変異体
11日前
学校法人慈恵大学
培養皿用の定規
3か月前
住友化学株式会社
細胞チップ
2か月前
池田食研株式会社
抗疲労用組成物
4日前
個人
移植材料の評価方法
14日前
学校法人藤田学園
アンチセンス核酸およびその利用
1か月前
キヤノン株式会社
細胞剥離装置
2か月前
花王株式会社
肌タイプの分類方法
2か月前
ZACROS株式会社
排気ユニット、及び培養装置
6日前
ニプロ株式会社
コネクタ及びバッグ
2か月前
御木本製薬株式会社
ナガミルエキスの製造方法
3か月前
学校法人上智学院
核酸塩基検出剤
1か月前
学校法人上智学院
生物の管理方法
2か月前
学校法人東京電機大学
酵母、及び食品用添加剤
19日前
学校法人近畿大学
遺伝子組換えコクナーゼおよびその前駆体
2か月前
関西電力株式会社
微細藻類培養システム及び微細藻類培養方法
1か月前
続きを見る
他の特許を見る