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公開番号2025101634
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-07
出願番号2023218610
出願日2023-12-25
発明の名称シートレール構造
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類B60N 2/06 20060101AFI20250630BHJP(車両一般)
要約【課題】スライドロック解除状態のシートに車両前方側へ向かう慣性力が作用しても、そのシートの所定位置以上の移動を常に阻止して、そのシートに着座している乗員の安全性を確保できるシートレール構造を得る。
【解決手段】ロアレール22におけるシート16のスライド位置固定可能領域よりも前方側にロック機構30が設けられたシートレール構造10であって、ロック機構30は、側面視で上壁34と後壁36とで略「L」字状に形成されるとともに屈曲部35が車幅方向を軸方向として回動可能に支持されたストッパー32と、上壁34と後壁36との間に車幅方向を軸方向として配置され、慣性力により前方側へ転動することで上壁34を上昇させるロール38と、を有し、慣性力により、アッパーレール28がスライド位置固定可能領域よりも前方側へ移動したときに、上昇された上壁34の前端部に形成されている係止部33がアッパーレール28の移動を阻止する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車両のフロアに設けられたロアレールと、
シートが取り付けられるとともに前記ロアレールにスライド可能に支持されたアッパーレールと、
前記ロアレールにおける前記シートのスライド位置固定可能領域よりも車両前方側に設けられたロック機構と、
を備え、
前記ロック機構は、
側面視で車両前方側へ延在する上壁と車両下方側へ延在する後壁とで略「L」字状に形成されるとともに前記上壁と前記後壁との境界となる屈曲部が車幅方向を軸方向として回動可能に支持されたストッパーと、
前記上壁と前記後壁との間に車幅方向を軸方向として配置され、慣性力により車両前方側へ転動することで前記上壁を上昇させるロールと、
を有し、
前記上壁の車両前方側端部は、車両上方側へ延在するように屈曲された係止部とされ、
前記慣性力により、前記アッパーレールが前記スライド位置固定可能領域よりも車両前方側へ移動したときに、上昇された前記上壁の前記係止部が前記アッパーレールの移動を阻止する構成とされているシートレール構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シートレール構造に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
ロングスライドレールに支持されたスライド可能な後席のシートが、そのスライドロック解除状態において、不用意に前席のシートに近接し過ぎるのを防止するために、そのロングスライドレールにストッパーを取り外し可能に設け、後席のシートに着座している乗員に必要とされるスペースを確保できるようにした構造は、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平9-039615号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ロングスライドレール等の長尺なロアレールにストッパーを取り外し可能に設ける構成であると、そのストッパーを取り外した後、そのストッパーを再び取り付けることを忘れてしまうおそれがある。ストッパーを取り付け忘れると、後席のシートのスライドロック解除状態において、その後席のシートが前席のシートに近接し過ぎる位置までスライド可能になるため、後席のシートに車両前方側へ向かう慣性力が作用した場合には、その後席のシートに着座している乗員が前席のシートに衝突してしまうおそれがあり、その後席のシートに着座している乗員に対して安全性が確保されない。
【0005】
そこで、本発明は、スライドロック解除状態のシートに車両前方側へ向かう慣性力が作用しても、そのシートの所定位置以上の移動を常に阻止して、そのシートに着座している乗員の安全性を確保できるシートレール構造を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載のシートレール構造は、車両のフロアに設けられたロアレールと、シートが取り付けられるとともに前記ロアレールにスライド可能に支持されたアッパーレールと、前記ロアレールにおける前記シートのスライド位置固定可能領域よりも車両前方側に設けられたロック機構と、を備え、前記ロック機構は、側面視で車両前方側へ延在する上壁と車両下方側へ延在する後壁とで略「L」字状に形成されるとともに前記上壁と前記後壁との境界となる屈曲部が車幅方向を軸方向として回動可能に支持されたストッパーと、前記上壁と前記後壁との間に車幅方向を軸方向として配置され、慣性力により車両前方側へ転動することで前記上壁を上昇させるロールと、を有し、前記上壁の車両前方側端部は、車両上方側へ延在するように屈曲された係止部とされ、前記慣性力により、前記アッパーレールが前記スライド位置固定可能領域よりも車両前方側へ移動したときに、上昇された前記上壁の前記係止部が前記アッパーレールの移動を阻止する構成とされている。
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、シートが取り付けられたアッパーレールが、車両のフロアに設けられたロアレールにスライド可能に支持されている。そして、ロアレールにおけるシートのスライド位置固定可能領域よりも車両前方側には、ロック機構が設けられている。
【0008】
ここで、そのロック機構は、側面視で車両前方側へ延在する上壁と車両下方側へ延在する後壁とで略「L」字状に形成されるとともに上壁と後壁との境界となる屈曲部が車幅方向を軸方向として回動可能に支持されたストッパーと、上壁と後壁との間に車幅方向を軸方向として配置され、慣性力により車両前方側へ転動することで上壁を上昇させるロールと、を有しており、上壁の車両前方側端部が、車両上方側へ延在するように屈曲された係止部とされている。
【0009】
そして、上記慣性力により、アッパーレールがスライド位置固定可能領域よりも車両前方側へ移動したときには、上昇された上壁の係止部がアッパーレールの移動を阻止する構成とされている。したがって、そのアッパーレールに取り付けられたシートのスライドロック解除状態において、そのシートに車両前方側へ向かう慣性力が作用しても、そのシートの所定位置以上の移動が常に阻止され、そのシートに着座している乗員の安全性が確保される。
【発明の効果】
【0010】
以上のように、本発明によれば、スライドロック解除状態のシートに車両前方側へ向かう慣性力が作用しても、そのシートの所定位置以上の移動を常に阻止して、そのシートに着座している乗員の安全性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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