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公開番号
2025101917
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-08
出願番号
2023219017
出願日
2023-12-26
発明の名称
湯張制御装置
出願人
リンナイ株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
F24H
9/16 20220101AFI20250701BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約
【課題】湯張制御装置のフィルタと逆止弁との間からの水抜きを促進する。
【解決手段】給湯装置から湯水を導く出湯通路を、開栓手段を有する給湯通路と、浴槽へと湯水を導く湯張通路24とに分岐部で分岐させ、湯張通路に電磁弁を備える。また、電磁弁よりも分岐部側にフィルタ33を設け、電磁弁よりも浴槽側に逆止弁を設ける。そして、湯張通路のうち略鉛直方向に配設された鉛直通路部24vにフィルタを設置する。このフィルタは、鉛直通路部に略水平に内接した平面フィルタ部40a,41と、鉛直通路部内で略鉛直方向に軸を配置した筒状フィルタ部40b,42とを有し、筒状フィルタ部の上端側を平面フィルタ部と接合すると共に、筒状フィルタ部の下端側を開放しておく。これにより、平面フィルタ部の下面を、筒状フィルタ部の上端によって内側と外側とに仕切る。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
給湯装置から浴槽に湯水を供給して行われる湯張りを制御する湯張制御装置において、
前記給湯装置から湯水を導く出湯通路を、前記給湯装置の水抜き時に開栓される開栓手段を有する給湯通路と、前記浴槽へと湯水を導く湯張通路とに分岐させる分岐部と、
前記湯張通路を開閉する電磁弁と、
前記電磁弁よりも前記分岐部側に設けられ、前記給湯装置からの湯水に混入する異物を除去するフィルタと、
前記電磁弁よりも前記浴槽側に設けられ、前記湯張通路を閉じる方向に付勢されており、前記電磁弁の開弁によって前記給湯装置から供給される湯水の圧力が所定の開弁圧力を上回ると開弁し、該開弁圧力を下回ると閉弁する逆止弁と
を備え、
前記湯張通路のうち略鉛直方向に配設された鉛直通路部に、前記フィルタが設置されており、
前記フィルタは、
前記鉛直通路部に略水平に内接した網目状の平面フィルタ部と、
前記鉛直通路部内で略鉛直方向に軸を配置した筒状であり、上端側が前記平面フィルタ部と接合され、下端側が開放された網目状の筒状フィルタ部と
を有し、
前記平面フィルタ部の下面が前記筒状フィルタ部の上端によって内側と外側とに仕切られている
ことを特徴とする湯張制御装置。
続きを表示(約 170 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の湯張制御装置において、
前記分岐部では、前記湯張通路の前記鉛直通路部の下方に前記給湯通路が略鉛直方向に接合されていると共に、前記出湯通路が略水平方向に接合されており、
前記筒状フィルタ部の下端は、前記分岐部よりも下方の前記給湯通路に位置している
ことを特徴とする湯張制御装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、給湯装置から浴槽に湯水を供給して行われる湯張りを制御する湯張制御装置に関し、詳しくは、給湯装置の水抜きに伴い湯張制御装置から水抜きする技術に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)
【背景技術】
【0002】
給湯装置で生成した湯を用いて浴槽の湯張りを行うシステムでは、給湯装置と浴槽との間に湯張りを制御する湯張制御装置が一般に設けられており、この湯張制御装置は、電磁弁やフィルタや逆止弁などを備えている。電磁弁は、浴槽へと湯水を導く湯張通路を開閉可能であり、電磁弁の開弁によって湯張りが開始され、電磁弁の閉弁によって湯張りが停止される。フィルタは、電磁弁よりも上流側(給湯装置側)に設けられ、給湯装置からの湯水に混入する異物を除去している。逆止弁は、電磁弁よりも下流側(浴槽側)に設けられ、湯張通路を閉じる閉弁方向に付勢されている。電磁弁の開弁によって給湯装置から供給される湯水の圧力が所定の開弁圧力を上回ると、逆止弁が開弁して湯水を通過させる。一方、湯張り中に断水などの理由で給湯装置から供給される湯水の圧力が開弁圧力よりも低下すると、逆止弁が閉弁するので、湯張通路を通って浴槽側から給湯装置側に湯水が逆流するのを阻止できる。
【0003】
また、こうした湯張制御装置では、逆止弁よりも下流側で湯張通路から大気開放通路を分岐させ、この大気開放通路に大気開放弁を設けることが提案されている(特許文献1)。大気開放弁は、開弁バネによって開弁方向に付勢されており、給湯装置に供給される上水の圧力を受けることで開弁バネの付勢力に抗して閉弁状態になっている。そして、断水などで上水の圧力が低下すると、開弁バネの付勢力で大気開放弁が開弁し、逆止弁よりも下流側の湯水が排出されると共に、流入する空気で置換される。そのため、仮に逆止弁の閉弁が不完全であったとしても、浴槽側から給湯装置側への湯水の逆流を防ぐことができる。さらに、大気開放弁は、給湯装置の水抜きの際にも上水の供給が停止されるのに伴って開弁することから、逆止弁よりも下流側の水抜きに利用できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-113487号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上述のような構成を備えた湯張制御装置では、水抜きの際にフィルタと逆止弁との間の湯水が抜け難く残ってしまうことがあるという問題があった。これは次のような理由による。先ず、水抜きの際には、電磁弁を開弁させても、逆止弁が閉弁したままであり、逆止弁の下流側から上流側の湯水に大気圧が作用することはない。一方、給湯装置の水抜きに伴いフィルタよりも上流側(給湯装置側)の湯水が抜けると、フィルタの上流側から下流側の湯水に大気圧が作用する。また、フィルタの細かい目で水の表面張力が生じて水面が保たれることで空気が入り込み難くなる。このため、フィルタと逆止弁との間では、湯水がフィルタ側から流れ出ようとしても、置換される空気の流入がないことから負圧となり、この負圧と、フィルタの上流側から作用する大気圧とで湯水の重量が支えられる。こうしてフィルタと逆止弁との間に湯水が閉じ込められたまま残ってしまうと、冬期の凍結膨張による破損の虞がある。
【0006】
この発明は従来の技術における上述した課題に対応してなされたものであり、湯張制御装置のフィルタと逆止弁との間からの水抜きを促進することが可能な技術の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、本発明の湯張制御装置は次の構成を採用した。すなわち、
給湯装置から浴槽に湯水を供給して行われる湯張りを制御する湯張制御装置において、
前記給湯装置から湯水を導く出湯通路を、前記給湯装置の水抜き時に開栓される開栓手段を有する給湯通路と、前記浴槽へと湯水を導く湯張通路とに分岐させる分岐部と、
前記湯張通路を開閉する電磁弁と、
前記電磁弁よりも前記分岐部側に設けられ、前記給湯装置からの湯水に混入する異物を除去するフィルタと、
前記電磁弁よりも前記浴槽側に設けられ、前記湯張通路を閉じる方向に付勢されており、前記電磁弁の開弁によって前記給湯装置から供給される湯水の圧力が所定の開弁圧力を上回ると開弁し、該開弁圧力を下回ると閉弁する逆止弁と
を備え、
前記湯張通路のうち略鉛直方向に配設された鉛直通路部に、前記フィルタが設置されており、
前記フィルタは、
前記鉛直通路部に略水平に内接した網目状の平面フィルタ部と、
前記鉛直通路部内で略鉛直方向に軸を配置した筒状であり、上端側が前記平面フィルタ部と接合され、下端側が開放された網目状の筒状フィルタ部と
を有し、
前記平面フィルタ部の下面が前記筒状フィルタ部の上端によって内側と外側とに仕切られている
ことを特徴とする。
【0008】
このような本発明の湯張制御装置では、給湯装置の水抜きに伴って開栓手段を開栓すると、湯張通路の湯水が開栓手段から排出されると共に、開栓手段から流入した空気で置換される。特に、フィルタが設置された鉛直通路部の平面フィルタ部よりも上流側(分岐部側)では、筒状フィルタ部の内側よりも外側の湯水が先に抜けていき空気で置換される。このとき、平面フィルタ部における筒状フィルタ部の外側に位置する部分(以下、外側フィルタ部)では、網目によって水の表面張力が生じて水面が保たれることで、空気が入り込み難く、外側フィルタ部の上流側から作用する大気圧によって、下流側(電磁弁側)の湯水が支えられる。また、筒状フィルタ部においても、水の表面張力が生じて水面が保たれることから、筒状フィルタ部の外側から内側に空気が入り込み難く、筒状フィルタ部の外側から大気圧が作用することで、筒状フィルタ部の内側から外側に湯水が流れ出ることはない。そして、筒状フィルタ部の下端が湯水に浸っているうちは、筒状フィルタ部の内側に湯水が残ったままであり、筒状フィルタ部の外側に対して内側の水抜きが遅延する。尚、筒状フィルタ部の下端が湯水から出ると、筒状フィルタ部の開放された下端から内側の湯水が速やかに抜けて空気で置換される。
【0009】
加えて、開栓手段から流入した空気は、開栓手段に向かって流れる湯水の内部で気泡化し、湯水の流れに逆らって浮上する。そして、湯水に浸っている筒状フィルタ部の下端に気泡が入ると、筒状フィルタ部の内側を通り、平面フィルタ部における筒状フィルタ部の内側に位置する部分(以下、内側フィルタ部)に気泡が衝突する。この気泡のサイズは、筒状フィルタ部の下端の内径によって選別され、内径に応じた比較的に小さな気泡が、内側フィルタ部に対して略垂直に衝突することにより、水の表面張力に打ち勝って気泡が内側フィルタ部を通過する。その結果、内側フィルタ部の下流側に入り込んだ気泡(空気)で置換されて、内側フィルタ部の下流側の湯水が上流側に流れ出るため、フィルタと逆止弁との間の水抜きを促進することができる。
【0010】
上述した本発明の湯張制御装置における分岐部では、湯張通路の鉛直通路部の下方に給湯通路が略鉛直方向に接合されていると共に、出湯通路が略水平方向に接合されていることとして、フィルタ部の下端が分岐部よりも下方の給湯通路に位置していてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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