特許ウォッチ

公開番号2025096783
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-30
出願番号2023212692
出願日2023-12-18
発明の名称空調装置
出願人株式会社コロナ
代理人
主分類F24F 11/89 20180101AFI20250623BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】不適切な状態で通常運転が実施されるのを防止する空調装置を提供する。
【解決手段】室内側制御部100aは、清掃運転の開始指示が出されたと判断したら、検出手段である光センサ38が被検出部を検出しない状態が継続する検出無し時間t1をカウントし、光センサ38により被検出部を検出したら検出無し時間t1のカウントを停止し、検出無し時間t1が第1の所定値tA以上であれば移動体60を強制停止させ清掃運転の実施を禁止する。清掃運転の実施時、移動体60がガイド面40の途中で異常停止するリスクが高いときは、ガイド面40に移動体60が完全に出る前に強制停止させ清掃運転の実施を禁止するので、移動体60がガイド面40の途中で異常停止した状態で通常運転を実施し、送風性能の低下や異音が発生する状態を未然に阻止することができ、製品性が向上する。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項１】
外部からの空気を取り入れ可能な空気取入口及び取り入れられた空気を外部へ吹出し可能な空気吹出口が開けられているケースと、
当該ケースに回転可能に支持され、回転することにより送風を行うファンと、
当該ファンが送風する空気を前記空気吹出口に向かってガイドするガイド面と、
当該ガイド面に沿って移動する移動体と、当該移動体を移動させる駆動手段と、前記移動体に設置され前記ケース内を清掃する清掃運転が可能な清掃手段と、を有した清掃機構と、
前記ケース内にあり、前記移動体を格納する格納位置と、
当該格納位置に設置され、前記移動体にある被検出部を検出する検出手段と、
前記清掃運転の開始指示が出されたと判断したら、前記駆動手段により前記ガイド面に沿って前記移動体が移動するように駆動させる制御部と、を備え、
前記制御部は、前記清掃運転の開始指示が出されたと判断したら、前記検出手段により前記被検出部を検出しない状態が継続する検出無し時間をカウントし、前記検出手段により前記被検出部を検出したら前記検出無し時間のカウントを停止し、前記検出無し時間が第１の所定値以上であれば前記移動体を強制停止させ前記清掃運転の実施を禁止することを特徴とした空調装置。
続きを表示（約 990 文字）【請求項２】
前記被検出部は、第１の凸部と第２の凸部とで構成され、
前記第１の凸部と前記第２の凸部は、所定距離だけ離れた位置に形成されたことを特徴とした請求項１記載の空調装置。
【請求項３】
外部からの空気を取り入れ可能な空気取入口及び取り入れられた空気を外部へ吹出し可能な空気吹出口が開けられているケースと、
当該ケースに回転可能に支持され、回転することにより送風を行うファンと、
当該ファンが送風する空気を前記空気吹出口に向かってガイドするガイド面と、
当該ガイド面に沿って移動する移動体と、当該移動体を移動させる駆動手段と、前記移動体に設置され前記ケース内を清掃する清掃運転が可能な清掃手段と、を有した清掃機構と、
前記ケース内にあり、前記移動体を格納する格納位置と、
前記格納位置に設置され、前記移動体にある被検出部を検出する検出手段と、
前記清掃運転の開始指示が出されたら、前記駆動手段により前記ガイド面に沿って前記移動体が移動するように駆動させる制御部と、を備え、
前記制御部は、前記清掃運転の開始指示が出されたと判断したら、前記検出手段により前記被検出部を検出する状態が継続する検出有り時間をカウントし、前記検出手段により前記被検出部を検出しなくなったら前記検出有り時間のカウントを停止し、前記検出有り時間が第２の所定値以上であれば前記移動体を強制停止させ前記清掃運転の実施を禁止することを特徴とした空調装置。
【請求項４】
前記被検出部は、所定幅がある第３の凸部で構成されたことを特徴とした請求項３記載の空調装置。
【請求項５】
前記ファンは貫流ファンであり、
前記ケースには、前記ガイド面が前記貫流ファンの軸線に沿って形成され、
前記駆動手段は、お掃除モータと、当該お掃除モータに接続され前記移動体に前記お掃除モータの駆動力を伝達する駆動力伝達部と、を含み、
前記駆動力伝達部は、前記貫流ファンの軸線に略平行に延びていることを特徴とした請求項１から４のいずれか１項に記載の空調装置。
【請求項６】
前記清掃手段は、前記貫流ファンに付着した塵埃を除去可能なブラシを含むことを特徴とした請求項５に記載の空調装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
この発明は、室内の温度を調節するための空調装置に関する。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
住宅等の室内の温度を調節するのに広く空調装置が用いられている。空調装置に関する従来技術として特許文献１に開示される技術がある。
【０００３】
特許文献１に示されるような空調装置は、壁に固定されているケースと、このケースに収納され回転することにより室内に送風するファンと、当該ファンに当接可能に設けられファンを清掃するためのブラシ部と、を有する。
【０００４】
空調装置によれば、ブラシ部に設置されたブラシをファンに接触させた状態でファンを回転させる清掃運転を実施することにより、ファンに付着した塵埃を除去することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特許第６８４７２１２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
しかし、この従来のものでは、ファンにより送風された空気を空気吹出口に向かってガイドするガイド面の清掃について何ら開示、示唆がされていない。
そこで、ガイド面を移動する移動体と、移動体を駆動させる駆動手段と、移動体に設置されケース内を清掃する清掃手段と、を有した清掃機構により、移動体がガイド面を移動して清掃する清掃運転の実施が考えられる。
【０００７】
ここで、清掃運転時において何らかの不具合により移動体の移動がスムーズにされない場合、清掃運転中に移動体がガイド面の途中で停止するリスクが高まる。移動体がガイド面に留まった状態で通常運転が実施されると、ガイド面を通過する送風を阻害し送風性能低下や異音発生の虞があることから、改善の余地があった。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
上記課題を解決するために、本発明の請求項１では、外部からの空気を取り入れ可能な空気取入口及び取り入れられた空気を外部へ吹出し可能な空気吹出口が開けられているケースと、
当該ケースに回転可能に支持され、回転することにより送風を行うファンと、
当該ファンが送風する空気を前記空気吹出口に向かってガイドするガイド面と、
当該ガイド面に沿って移動する移動体と、当該移動体を移動させる駆動手段と、前記移動体に設置され前記ケース内を清掃する清掃運転が可能な清掃手段と、を有した清掃機構と、
前記ケース内にあり、前記移動体を格納する格納位置と、
当該格納位置に設置され、前記移動体にある被検出部を検出する検出手段と、
前記清掃運転の開始指示が出されたと判断したら、前記駆動手段により前記ガイド面に沿って前記移動体が移動するように駆動させる制御部と、を備え、
前記制御部は、前記清掃運転の開始指示が出されたと判断したら、前記検出手段により前記被検出部を検出しない状態が継続する検出無し時間をカウントし、前記検出手段により前記被検出部を検出したら前記検出無し時間のカウントを停止し、前記検出無し時間が第１の所定値以上であれば前記移動体を強制停止させ前記清掃運転の実施を禁止することを特徴とした。
【０００９】
また、請求項２では、前記被検出部は、第１の凸部と第２の凸部とで構成され、
前記第１の凸部と前記第２の凸部は、所定距離だけ離れた位置に形成されたことを特徴とした。
【００１０】
また、請求項３では、外部からの空気を取り入れ可能な空気取入口及び取り入れられた空気を外部へ吹出し可能な空気吹出口が開けられているケースと、
当該ケースに回転可能に支持され、回転することにより送風を行うファンと、
当該ファンが送風する空気を前記空気吹出口に向かってガイドするガイド面と、
当該ガイド面に沿って移動する移動体と、当該移動体を移動させる駆動手段と、前記移動体に設置され前記ケース内を清掃する清掃運転が可能な清掃手段と、を有した清掃機構と、
前記ケース内にあり、前記移動体を格納する格納位置と、
前記格納位置に設置され、前記移動体にある被検出部を検出する検出手段と、
前記清掃運転の開始指示が出されたら、前記駆動手段により前記ガイド面に沿って前記移動体が移動するように駆動させる制御部と、を備え、
前記制御部は、前記清掃運転の開始指示が出されたと判断したら、前記検出手段により前記被検出部を検出する状態が継続する検出有り時間をカウントし、前記検出手段により前記被検出部を検出しなくなったら前記検出有り時間のカウントを停止し、前記検出有り時間が第２の所定値以上であれば前記移動体を強制停止させ前記清掃運転の実施を禁止することを特徴とした。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許