TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025102307
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-08
出願番号
2023219655
出願日
2023-12-26
発明の名称
硬化性組成物および硬化物
出願人
株式会社カネカ
代理人
弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類
C08L
53/00 20060101AFI20250701BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】貯蔵安定性が高い硬化性組成物を提供する。
【解決手段】本発明の一態様に係る硬化性組成物は、成分A:シリル基を有する(メタ)アクリル系ブロック共重合体、成分B:シリル基を有する(メタ)アクリル系ランダム共重合体、成分C:多価アミンおよび成分D:硬化触媒を含んでいる。成分Aおよび成分Bは、特定の条件を満たす共重合体である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記成分A~Dを含んでいる、硬化性組成物:
成分A:シリル基を有する(メタ)アクリル系ブロック共重合体;
成分B:シリル基を有する(メタ)アクリル系ランダム共重合体;
成分C:多価アミン;
成分D:硬化触媒;
ここで、上記成分Aは、
XブロックおよびYブロックを有するXYジブロック構造またはXYXトリブロック構造を分子中に有しており、
上記Xブロックに含まれているシリル基含有(メタ)アクリル酸エステルモノマー由来の繰り返し単位は、平均で2.0個より多く、
上記Yブロックに含まれているシリル基含有(メタ)アクリル酸エステルモノマー由来の繰り返し単位は、上記Yブロックに含まれている全ての繰り返し単位の重量を基準として、0重量%以上5重量%未満であり、
分子量分布(Mw/Mn)は、1.8以下である;
ここで、上記成分Bは、
シリル基含有(メタ)アクリル酸エステルモノマー由来のシリル基を、1分子あたり平均して1.0個以上有しており、
分子量分布(Mw/Mn)は、1.8超である。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
上記成分Aおよび/または上記成分Bは、CH
2
=C(R
1
)COOR
2
(式中、R
1
は水素原子またはメチル基であり、R
2
は炭素数が9個以上の基である)に由来する繰り返し単位を1重量%以上含んでいる、請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項3】
上記成分Aおよび/または上記成分Bの数平均分子量は、2,000~50,000である、請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項4】
上記成分Bが有しているシリル基は、下記一般式(2)で表される、請求項1に記載の硬化性組成物:
-W-(CH
2
)
n
-Si(R
6
)
3-a
(X)
a
(2)
式中、
Wは、CH
2
以外の2価の基であり、
nは、5~20の整数であり、
R
8
は、水素原子または炭素原子数1~20の置換もしくは非置換の炭化水素基を表し、
R
8
は、ヘテロ原子含有基で置換されていてもよく、
1つのシリル基にR
8
が複数含まれる場合、それらは同一であっても異なっていてもよく、
R
8
は、シリル基ごとに異なっていてもよく、
Xは、水酸基または加水分解性基を表し、
1つのシリル基にXが複数含まれる場合、それらは同一であっても異なっていてもよく、
Xは、シリル基ごとに異なっていてもよく、
aは、1、2または3である。
【請求項5】
下記成分Eをさらに含んでいる、請求項1に記載の硬化性組成物:
成分E:シリル基を有するポリオキシアルキレン系重合体;
ここで、上記成分Eは、
下記一般式(3)で表されるシリル基を分子中に1個以上有している:
-Si(R
9
)
3-a
(X)
a
(3)
式中、
R
9
は、水素原子または炭素原子数1~20の置換もしくは非置換の炭化水素基を表しており、
R
9
は、ヘテロ原子含有基で置換されていてもよく、
1つのシリル基にR
9
が複数含まれる場合、それらは同一であっても異なっていてもよく、
R
9
は、シリル基ごとに異なっていてもよく、
Xは、水酸基または加水分解性基を表しており、
1つのシリル基にXが複数含まれる場合、それらは同一であっても異なっていてもよく、
Xはシリル基ごとに異なっていてもよく、
aは、1、2または3である。
【請求項6】
上記成分Eの数平均分子量は、3,000~50,000である、請求項5に記載の硬化性組成物。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載の硬化性組成物を硬化させてなる硬化物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、硬化性組成物および硬化物に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
シリル基を有する重合体分子は、シリル基が加水分解することにより、他の重合体分子との間でシロキサン結合を形成する。この架橋反応により、ゴム状の硬化物が得られる。このような重合体分子を含有している硬化性組成物は、シーリング材、接着剤、塗料などに使用されている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2023/048155号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のような従来技術に開示されている硬化性組成物は、貯蔵安定性に改善の余地があった。
【0005】
本発明の一態様は、貯蔵安定性が高い硬化性組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る硬化性組成物は、下記成分A~Dを含んでいる:
成分A:シリル基を有する(メタ)アクリル系ブロック共重合体;
成分B:シリル基を有する(メタ)アクリル系ランダム共重合体;
成分C:多価アミン;
成分D:硬化触媒;
ここで、上記成分Aは、
XブロックおよびYブロックを有するXYジブロック構造またはXYXトリブロック構造を分子中に有しており、
上記Xブロックに含まれているシリル基含有(メタ)アクリル酸エステルモノマー由来の繰り返し単位は、平均で2.0個より多く、
上記Yブロックに含まれているシリル基含有(メタ)アクリル酸エステルモノマー由来の繰り返し単位は、上記Yブロックに含まれている全ての繰り返し単位の重量を基準として、0重量%以上5重量%未満であり、
分子量分布(Mw/Mn)は、1.8以下である;
ここで、上記成分Bは、
シリル基含有(メタ)アクリル酸エステルモノマー由来のシリル基を、1分子あたり平均して1.0個以上有しており、
分子量分布(Mw/Mn)は、1.8超である。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、貯蔵安定性が高い硬化性組成物が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態の一例について詳細に説明するが、本発明は、下記の各実施形態に限定されず、請求項に示した範囲で種々の変更を施してよい。異なる実施形態に記載されている技術的手段を組合せた実施形態も、本発明の技術的範囲に含まれる。
【0009】
本明細書において特記しない限り、数値範囲を表す「A~B」は、「A以上、B以下」を意味する。本明細書において、「(メタ)アクリル」とは、「アクリルおよび/またはメタクリル」を意味する。本明細書において特記しない限り、「シリル基」とは、「加水分解性シリル基」を意味する。一実施形態において、シリル基は、アルコキシシリル基である。
【0010】
〔1.硬化性組成物の成分〕
本発明の一態様に係る硬化性組成物は、成分A:シリル基を有する(メタ)アクリル系ブロック共重合体、成分B:シリル基を有する(メタ)アクリル系ランダム共重合体、成分C:多価アミンおよび成分D:硬化触媒を含んでいる。硬化性組成物は、任意成分として、成分E:シリル基を有するポリオキシアルキレン系重合体を含んでいてもよい。硬化性組成物は、その他の成分を含んでいてもよい。これらの各成分は、1種類のみを含んでいてもよいし、2種類以上を含んでいてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
株式会社カネカ
植毛装置
6日前
株式会社カネカ
剃刀の持手
今日
株式会社カネカ
結晶化促進剤
今日
株式会社カネカ
生体内留置具
6日前
株式会社カネカ
医療用穿刺針の製造方法
5日前
株式会社カネカ
硬化性組成物および硬化物
1日前
株式会社カネカ
硬化性組成物および硬化物
1日前
株式会社カネカ
硬化性組成物および硬化物
13日前
株式会社カネカ
子宮頸部挿入用カテーテル
8日前
株式会社カネカ
子宮頸部挿入用カテーテル
8日前
株式会社カネカ
硬化性組成物および硬化物
今日
株式会社カネカ
硬化性組成物および硬化物
1日前
株式会社カネカ
モダクリル樹脂の製造方法
5日前
株式会社カネカ
硬化性組成物および硬化物
1日前
株式会社カネカ
硬化性組成物および硬化物
13日前
株式会社カネカ
ポリヒドロキシアルカン酸の製造方法
1日前
株式会社カネカ
子宮頸部挿入用カテーテル用ハンドル
8日前
株式会社カネカ
カテーテルハンドルおよびそれを備えたカテーテル
6日前
株式会社カネカ
発泡性メタクリル酸メチル系樹脂粒子およびその利用
8日前
株式会社カネカ
太陽電池モジュールおよび太陽電池モジュール製造方法
5日前
株式会社カネカ
推定モデル生成装置、推定装置、推定モデル生成方法、推定方法、及びプログラム
12日前
株式会社カネカ
パン酵母の菌株識別用プライマーセット又はプライマーセットの組み合わせ、及びパン酵母の菌株識別方法
7日前
株式会社カネカ
ポリプロピレン系樹脂押出発泡粒子、押出発泡粒子成形体、及びポリプロピレン系樹脂押出発泡粒子の製造方法
1日前
東ソー株式会社
摺動部材
1か月前
東ソー株式会社
ゴム組成物
1か月前
東レ株式会社
多孔質構造体
3か月前
ベック株式会社
硬化性組成物
3か月前
東ソー株式会社
加飾フィルム
1か月前
東ソー株式会社
加飾フィルム
1か月前
東ソー株式会社
加飾フィルム
1か月前
ベック株式会社
硬化性組成物
3か月前
東レ株式会社
CPUソケット
2か月前
東レ株式会社
CPUソケット
2か月前
ユニチカ株式会社
ビスマレイミド
1か月前
東レ株式会社
ポリエステルフィルム
5日前
三洋化成工業株式会社
徐放材用組成物
3か月前
続きを見る
他の特許を見る