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公開番号
2025103687
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-09
出願番号
2023221253
出願日
2023-12-27
発明の名称
化合物、組成物、膜、光電変換素子及びCMOSイメージセンサ
出願人
三菱ケミカル株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C07D
495/04 20060101AFI20250702BHJP(有機化学)
要約
【課題】A-D-A型の非フラーレンアクセプター材料において、吸光性を維持しつつ、吸収波長を長波長化できる化合物と、この化合物を用いた組成物、膜、光電変換素子及びCMOSイメージセンサの提供。
【解決手段】下記一般式(1)で表される、化合物。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025103687000025.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">44</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image>
式中、X
1
~X
4
は独立に、水素原子、塩素原子、フッ素原子、臭素原子又はシアノ基であり、Y
1
~Y
4
は独立に、水素原子、アルキル基、アルコキシ基又はエステル基であり、Z
1
及びZ
2
は独立に、酸素原子又はジシアノメチレン基であり、Mはアルキル基若しくはアリール基で置換された炭素原子、アルキル基若しくはアリール基で置換されたケイ素原子又はアルキル基若しくはアリール基で置換されたゲルマニウム原子である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記一般式(1)で表される、化合物。
TIFF
2025103687000024.tif
58
170
一般式(1)中、X
1
~X
4
は各々独立に、水素原子、塩素原子、フッ素原子、臭素原子又はシアノ基であり、Y
1
~Y
4
は各々独立に、水素原子、アルキル基、アルコキシ基又はエステル基であり、Z
1
及びZ
2
は各々独立に、酸素原子又はジシアノメチレン基であり、Mはアルキル基若しくはアリール基で置換された炭素原子、アルキル基若しくはアリール基で置換されたケイ素原子又はアルキル基若しくはアリール基で置換されたゲルマニウム原子である。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記一般式(1)中のZ
1
及びZ
2
がジシアノメチレン基である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
前記一般式(1)中のX
1
~X
4
が同一で、水素原子、塩素原子、フッ素原子又はシアノ基である、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
前記一般式(1)中のMがアルキル基若しくはアリール基で置換された炭素原子又はアルキル基若しくはアリール基で置換されたケイ素原子である、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
前記一般式(1)中のY
1
及びY
3
の一方が水素原子であり、他方がアルキル基、アルコキシ基又はエステル基であり、Y
2
及びY
4
の一方が水素原子であり、他方がアルキル基、アルコキシ基又はエステル基である、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
前記一般式(1)中のY
1
及びY
2
が各々独立に、アルキル基、アルコキシ基又はエステル基であり、Y
3
及びY
4
が水素原子である、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
前記一般式(1)中のY
1
及びY
4
が各々独立に、アルキル基、アルコキシ基又はエステル基であり、Y
2
及びY
3
が水素原子である、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
前記一般式(1)中のX
1
~X
4
が同一で、塩素原子、フッ素原子又はシアノ基であり、Y
1
及びY
2
が同一で、アルコキシ基であり、Y
3
及びY
4
が水素原子であり、Z
1
及びZ
2
がジシアノメチレン基であり、Mがアルキル基若しくはアリール基で置換された炭素原子である、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物を含有する、組成物。
【請求項10】
請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物を含有する、膜。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光電変換素子に用いられる半導体材料として好適な化合物、組成物、膜、光電変換素子及びCMOSイメージセンサに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
光電変換素子を備えたCMOSイメージセンサは、例えばデジタルカメラやスマートフォンの撮像素子として使用されている。
CMOSイメージセンサには、無機系CMOSイメージセンサと有機系CMOSイメージセンサがあり、シリコンフォトダイオードを用いた無機系CMOSイメージセンサが一般的に使用されている。
一方、有機系CMOSイメージセンサは、有機薄膜の高い光吸収能を活かすことで、高解像度及び幅広いダイナミックレンジの実現と、画像が歪みにくいグロバールシャッターの搭載の両立が可能となる。このように、有機系CMOSイメージセンサであれば、無機系CMOSイメージセンサでは困難な高度なダイナミックレンジとグロバールシャッター搭載の両立の課題を解決できるとされているため、有機系CMOSイメージセンサに適した材料が求められている。
【0003】
また、無機系CMOSイメージセンサに備わる光電変換素子(以下、「無機光電変換素子」ともいう。)では、一般的に、吸収波長が1000nmまでの光応答は安価なシリコン半導体が用いられているが、吸収波長が1000nm以上になると非常に高価なインジウム・ガリウム・ヒ素(InGaAs)半導体が用いられている。そのため、安価かつ長波長領域で使用可能な半導体材料が求められており、その候補としても有機系の半導体材料(以下、「有機半導体材料」ともいう。)が注目されている。
【0004】
有機系CMOSイメージセンサに備わる光電変換素子(以下、「有機光電変換素子」ともいう。)では、光電変換素子を構成する有機薄膜(光電変換層)に用いられるp型半導体材料とn型半導体材料の分子設計により、光電変換能や吸収波長域の制御が可能である。近年、n型半導体材料として、非フラーレンアクセプターを用いた素子において高光変換能が報告されている。非フラーレンアクセプターを用いた光電変換素子では、吸収波長域制御の役割は主にn型半導体材料が担っている。
n型半導体材料(光吸収材料かつ電子輸送材料)としては、電子アクセプター(A)部と電子ドナー(D)部とを有する化合物、所謂A-D-A型化合物(以下、「A-D-A型の非フラーレンアクセプター材料」ともいう。)が知られている。A-D-A型化合物における吸収波長の設計は、A部の電子求引性及びD部の電子供与性の選択によって、HOMO-LUMOギャップを小さくすることで可能である。
【0005】
A-D-A型化合物としては、シクロペンタジチオフェンを中心ドナー(D)部とし、特定の置換基で置換されたチオフェン環(D
1
)、(D
2
)でD部を挟んだ、A-D
1
-D-D
2
-A型化合物が知られている。例えば非特許文献1には、A-D’-D-D’-A型化合物である下記式(a)で表される化合物、A-D’-D-D”-A型化合物である下記式(b)で表される化合物、A-D”-D-D”-A型化合物である下記式(c)で表される化合物が開示されている。ここで、D’はアルコキシ基で置換されたチオフェン環を示し、D”はアルキル基で置換されたチオフェン環を示す。非特許文献1によれば、下記式(a)で表される化合物が最も吸収波長の長波長化を達成できるとしている。下記式(a)で表される化合物は、下記式(b)又は下記式(c)で表される化合物のD”部において、チオフェン環に結合したアルキル基を強力な電子供与性基であるアルコキシ基に置換してD’部とした化合物である。
【0006】
TIFF
2025103687000001.tif
243
170
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
Jaewon Lee,外12名、 “ACS Energy Lett.”、2019年、第4巻、p.1401-1409
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、A-D-A型の非フラーレンアクセプター材料において、吸収波長を長波長化させるためには、D部の電子供与性又はA部の電子吸引性を強める分子設計指針が知られている。
しかしながら、D部の電子供与性又はA部の電子吸引性を強めすぎると分子内電荷移動性の励起が支配的となり、吸光性が低下することがある。吸光性の低下は光電変換特性の低下に繋がるため、光電変換素子に用いられるA-D-A型化合物においては、吸光性を維持しつつ、D部の電子供与性又はA部の電子吸引性を強めることが可能な吸収波長の長波長化のための分子設計が求められている。
【0009】
本発明は、A-D-A型の非フラーレンアクセプター材料において、吸光性を維持しつつ、吸収波長を長波長化できる化合物と、この化合物を用いた組成物、膜、光電変換素子及びCMOSイメージセンサを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者は、上述の課題に鑑みて、A-D-A型の非フラーレンアクセプター材料において、吸光性を維持しつつ、吸収波長を長波長化できる化合物について検討を行った。具体的には、A部の環構造について検討を行った。その結果、A部に特定のピラジン環構造を含ませることで、吸光性を維持しつつ、吸収波長を長波長化できることを見出し、本発明を完成するに至った。
(【0011】以降は省略されています)
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