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公開番号2025105089
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2023223387
出願日2023-12-28
発明の名称モータの製造方法、モータ用コイル及びモータ
出願人マツダ株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類H02K 15/085 20060101AFI20250703BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】モータの製造工程の簡略化を果たす。
【解決手段】複数のティース83のうちの2以上に跨って巻かれた複数のステータコイル9を備えるモータ1の製造方法は、ティース83間の隙間に挿入される第1及び第2部分91,92と、第1及び第2部分91,92それぞれの端部を接続するように伸びる第3部分93と、第1及び第2部分91,92それぞれの別の端部を接続するように伸びる第4部分94と、を有するコイル要素90がステータ軸方向に繰り返し並んだステータコイル9を用意する工程と、ステータコア8に挿入されたステータコイル9を、ステータ軸方向に圧縮する工程と、を備える。ステータ径方向に沿って見たときに、第3及び第4部分93,94の少なくとも一方を、ステータ周方向に対して傾斜させ、第3部分93の傾斜角θ1と、第4部分94の傾斜角θ2と、を互いに異ならせる。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
ステータ周方向に並んだ複数のティースを有するステータコアと、該複数のティースのうちの2以上に跨って巻かれた複数のステータコイルと、を備えるステータによって構成される、アキシャル型のモータの製造方法であって、
前記複数のステータコイルとして、
前記ステータ径方向に沿って内側から外側に伸びかつ前記ステータ周方向に間隔を空けて位置するとともに、それぞれ前記複数のティース間の隙間に挿入される第1部分及び第2部分と、
前記第1及び第2部分それぞれの前記ステータ径方向内側の端部を接続するように伸びる第3部分と、
前記第1及び第2部分それぞれの前記ステータ径方向外側の端部を接続するように伸びる第4部分と、を有するコイル要素が前記ステータ軸方向に繰り返し並んだコイルを複数用意する工程と、
前記複数のステータコイルを、前記ステータコアに挿入する工程と、
前記ステータコアに挿入された前記複数のステータコイルを、前記ステータ軸方向に圧縮する工程と、を備え、
前記ステータ径方向に沿って見たときに、
前記第3部分及び前記第4部分の少なくとも一方を、前記ステータ周方向に対して傾斜させ、
前記ステータ周方向に対する前記第3部分の傾斜角と、前記ステータ周方向に対する前記第4部分の傾斜角と、を互いに異ならせる
ことを特徴とするモータの製造方法。
続きを表示(約 2,200 文字)【請求項2】
請求項1に記載されたモータの製造方法において、
複数の前記コイル要素は、前記ステータ軸方向において、前記第3部分及び第4部分の少なくとも一方における前記傾斜角を、一定に保つように構成されている
ことを特徴とするモータ用コイル。
【請求項3】
請求項1に記載されたモータの製造方法において、
前記ステータ軸方向に沿って平面視したときに、前記第4部分と前記第1部分とが垂直に交わる一方、前記第4部分と第2部分とが垂直に交わる
ことを特徴とするモータ用コイル。
【請求項4】
請求項1に記載されたモータの製造方法において、
前記複数のステータコイルを前記ステータコアに挿入する前に、該複数のステータコイルを、前記ステータ周方向に沿って環状に組み合わせたコイル体を形成し、該コイル体を前記ステータコアに挿入する
ことを特徴とするモータの製造方法。
【請求項5】
ステータ周方向に並んだ複数のティースのうちの2以上に跨って巻かれることで、アキシャル型のモータのステータを構成するモータ用コイルであって、
前記ステータ軸方向に繰り返し並んだ複数のコイル要素を備え、
前記複数のコイル要素は、前記複数のティースから取り外された状態では、それぞれ、
前記ステータ径方向の外側から内側に伸びかつ前記ステータ周方向に間隔を空けて位置するとともに、それぞれ前記複数のティース間の隙間に挿入される第1部分及び第2部分と、
前記第1及び第2部分それぞれの前記ステータ径方向内側の端部を接続するように伸びる第3部分と、
前記第1及び第2部分それぞれの前記ステータ径方向外側の端部を接続するように伸びる第4部分と、を有し、
前記ステータ径方向に沿って見たときに、
前記第3部分及び前記第4部分の少なくとも一方は、前記ステータ周方向に対して傾斜し、
前記ステータ周方向に対する前記第3部分の傾斜角と、前記ステータ周方向に対する前記第4部分の傾斜角と、が互いに異なる
ことを特徴とするモータ用コイル。
【請求項6】
ステータ周方向に並んだ複数のティースを有するステータコアと、該複数のティースのうちの2以上に跨って巻かれた複数のステータコイルと、を備えるステータによって構成される、ラジアル型のモータの製造方法であって、
前記複数のステータコイルとして、
前記ステータ軸方向に沿って一端側から他端側に伸びかつ前記ステータ周方向に間隔を空けて位置するとともに、それぞれ前記複数のティース間の隙間に挿入される第1部分及び第2部分と、
前記第1及び第2部分それぞれの前記ステータ軸方向一端側の端部を接続するように伸びる第3部分と、
前記第1及び第2部分それぞれの前記ステータ軸方向他端側の端部を接続するように伸びる第4部分と、を有するコイル要素が前記ステータ径方向に繰り返し並んだコイルを複数用意する工程と、
前記複数のステータコイルを、それぞれ前記ステータコアに挿入するとともに、前記ステータ径方向に圧縮する工程と、を備え、
前記ステータ軸方向に沿って見たときに、
前記第3部分及び前記第4部分の少なくとも一方を、前記ステータ周方向に対して傾斜させ、
前記ステータ周方向に対する前記第3部分の傾斜角と、前記ステータ周方向に対する前記第4部分の傾斜角と、を互いに異ならせる
ことを特徴とするモータの製造方法。
【請求項7】
ステータ周方向に並んだ複数のティースのうちの2以上に跨って巻かれることで、ラジアル型のモータのステータを構成するモータ用コイルであって、
前記ステータ径方向に繰り返し並んだ複数のコイル要素を備え、
前記複数のコイル要素は、前記複数のティースから取り外された状態では、それぞれ、
前記ステータ軸方向の一端側から他端側に伸びかつ前記ステータ周方向に間隔を空けて位置するとともに、それぞれ前記複数のティース間の隙間に挿入される第1部分及び第2部分と、
前記第1及び第2部分それぞれの前記ステータ軸方向一端側の端部を接続するように伸びる第3部分と、
前記第1及び第2部分それぞれの前記ステータ軸方向他端側の端部を接続するように伸びる第4部分と、を有し、
前記ステータ軸方向に沿って見たときに、
前記第3部分及び前記第4部分の少なくとも一方は、前記ステータ周方向に対して傾斜し、
前記ステータ周方向に対する前記第3部分の傾斜角と、前記ステータ周方向に対する前記第4部分の傾斜角と、が互いに異なる
ことを特徴とするモータ用コイル。
【請求項8】
請求項5に記載されたモータ用コイルにおいて、
前記複数のコイル要素は、前記ステータ径方向の内側から外側に向かうにしたがって、前記第3部分及び第4部分の少なくとも一方の傾斜角が、次第に大きくなるように構成されている
ことを特徴とするモータ用コイル。
【請求項9】
請求項4又は6に記載されたモータ用コイルによって構成されたステータを備える
ことを特徴とするモータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、モータの製造方法、モータ用コイル及びモータに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1には、電動機、発電機等の回転機器に用いられるコイルが開示されている。具体的に、この特許文献1に開示されているコイルは、周状に巻きながら積層される導体によって構成されている。このコイルは、隣り合う導体の間に、導体1本が通る幅の隙間を備えている。この隙間に別のコイルの導体を収めることで、コイル同士を組み上げることができる。
【0003】
前記特許文献1によると、複数のコイルを組み上げることでステータ巻き線を構成し、これをステータコアのティースに挿入することで、モータのステータとなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-161771号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、前記特許文献1に記載されているようなステータ巻き線をティースに挿入するためには、ティースと各コイルとの間に隙間を設けざるを得ない。しかし、そうした隙間の存在は、コイルの取り付けを安定させるには不都合になる。そのため、前記特許文献1に記載の手法を用いる場合、ワニス等で隙間を埋める必要がある。このことは、モータの製造工程の複雑化を招くため不都合である。
【0006】
こうした課題は、いわゆるアキシャル型のモータのみならず、ラジアル型のモータにおいても共通したものとなる。
【0007】
本開示は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、モータの製造工程の簡略化を果たすことにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の第1の態様は、ステータ周方向に並んだ複数のティースを有するステータコアと、該複数のティースのうちの2以上に跨って巻かれた複数のステータコイルと、を備えるステータによって構成される、アキシャル型のモータの製造方法に係る。前記製造方法は、前記複数のステータコイルとして、前記ステータ径方向に沿って内側から外側に伸びかつ前記ステータ周方向に間隔を空けて位置するとともに、それぞれ前記複数のティース間の隙間に挿入される第1部分及び第2部分と、前記第1及び第2部分それぞれの前記ステータ径方向内側の端部を接続するように伸びる第3部分と、前記第1及び第2部分それぞれの前記ステータ径方向外側の端部を接続するように伸びる第4部分と、を有するコイル要素が前記ステータ軸方向に繰り返し並んだコイルを複数用意する工程と、前記複数のステータコイルを、前記ステータコアに挿入する工程と、前記ステータコアに挿入された前記複数のステータコイルを、前記ステータ軸方向に圧縮する工程と、を備え、前記ステータ径方向に沿って見たときに、前記第3部分及び前記第4部分の少なくとも一方を、前記ステータ周方向に対して傾斜させ、前記ステータ周方向に対する前記第3部分の傾斜角と、前記ステータ周方向に対する前記第4部分の傾斜角と、を互いに異ならせる。
【0009】
なお、ここでいう「ステータ周方向」とは、「ステータの組立状態におけるステータの周方向」ばかりでなく、「ステータを組み立てたときに、ステータの周方向に一致することになる方向」も含む。ステータ軸方向及びステータ径方向についても同様である。
【0010】
前記第1の態様によると、第3及び第4部分のうちの少なくとも一方をを傾斜させることで、ステータコイルを圧縮コイルばねとして機能させることができる。例えば、ステータコイルに対して軸方向の上方から荷重を加えると、該ステータコイルを、軸方向に圧縮させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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