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公開番号2025101125
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-07
出願番号2023217741
出願日2023-12-25
発明の名称回転電機
出願人株式会社前川製作所
代理人IBC一番町弁理士法人
主分類H02K 5/04 20060101AFI20250630BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】焼き嵌め技術を用いることなく、モータの固定子の外周面および圧力容器の内周面の間の隙間を低減して、冷却効率を向上させることのできる回転電機を提供する。
【解決手段】
回転電機1は、内周面11が、軸方向の一の側に向けて幅狭となるようにテーパ状に形成された圧力容器10と、圧力容器の内周に配置され、外周面41が軸方向の一の側に向けて幅狭となるようにテーパ状に形成されるとともに、圧力容器に対して圧入可能に構成された固定子40と、固定子の内周に配置され、固定子に対して回転可能に配置された回転子50と、圧力容器および固定子の間に配置され、圧力容器および固定子よりも柔らかい金属部材30と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
内周面が、軸方向の一の側に向けて幅狭となるようにテーパ状に形成された圧力容器と、
前記圧力容器の内周に配置され、外周面が前記軸方向の前記一の側に向けて幅狭となるようにテーパ状に形成されるとともに、前記圧力容器に対して圧入可能に構成された固定子と、
前記固定子の内周に配置され、前記固定子に対して回転可能に配置された回転子と、
前記圧力容器および前記固定子の間に配置され、前記圧力容器および前記固定子よりも柔らかい金属部材と、を有する、回転電機。
続きを表示(約 200 文字)【請求項2】
前記金属部材は、前記圧力容器の内周面に蒸着またはメッキされている、請求項1に記載の回転電機。
【請求項3】
前記金属部材は、前記固定子の外周面に蒸着またはメッキされている、請求項1または2に記載の回転電機。
【請求項4】
前記金属部材の厚さは、前記圧力容器の内周面および前記固定子の外周面の表面粗さよりも厚い、請求項1または2に記載の回転電機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、回転電機に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
モータ(固定子および回転子)を圧力容器に収める場合、モータを効率的に冷却するため、固定子と圧力容器の隙間を極力小さくすることを目的に焼き嵌めを行うことが一般的である。焼き嵌めを行う際、圧力容器を予め炉に入れて百数十度程度に加熱して圧力容器を微小サイズ大きくして、モータを圧力容器に収納した後、圧力容器が通常温度まで冷えることで、元のサイズに戻り、固定子および圧力容器が密着する。この結果、モータの固定子および圧力容器間の熱伝達性が向上し、冷却効率を向上させることができる。
【0003】
このように焼き嵌めによってモータを圧力容器に収める場合、圧力容器を高温に加熱する必要があることから、時間・電力などのリソースを大量に消費し、作業者の安全性も確保する必要がある。
【0004】
これに関連して、例えば下記の特許文献1には、圧力容器の内周面およびモータの固定子の外周面をテーパ形状にする構成が開示されている。この構成によれば、焼き嵌め技術を用いることなく、モータを圧力容器に対して圧入することによって、モータを圧力容器に固定することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開昭63-11037号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
モータの固定子の外周面および圧力容器の内周面は滑らかではないため、モータを圧力容器に対して圧入して、モータを圧力容器に固定した場合、モータの固定子の外周面および圧力容器の内周面の間は、多くを点接触部分で構成されることになる。よって、モータの固定子の外周面および圧力容器の内周面の間において、隙間(空気層)が多く存在することになり、熱伝達性が低下する。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するために発明されたものであり、焼き嵌め技術を用いることなく、モータの固定子の外周面および圧力容器の内周面の間の隙間を低減して、冷却効率を向上させることのできる回転電機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成する本発明に係る回転電機は、内周面が、軸方向の一の側に向けて幅狭となるようにテーパ状に形成された圧力容器と、前記圧力容器の内周に配置され、外周面が前記軸方向の前記一の側に向けて幅狭となるようにテーパ状に形成されるとともに、前記圧力容器に対して圧入可能に構成された固定子と、前記固定子の内周に配置され、前記固定子に対して回転可能に配置された回転子と、前記圧力容器および前記固定子の間に配置され、前記圧力容器および前記固定子よりも柔らかい金属部材と、を有する。
【発明の効果】
【0009】
上述の回転電機によれば、圧力容器の内周面およびモータの固定子の外周面がテーパ形状に構成されているため、焼き嵌め技術を用いることなく、モータを圧力容器に対して圧入することによって、モータを圧力容器に固定することができる。また、圧力容器および固定子の間に、圧力容器および固定子よりも柔らかい金属部材が配置されているため、モータを圧力容器に対して圧入する際に、圧力容器の内周面およびモータの固定子の外周面の隙間に金属部材が変形して入り込む。これによって、圧力容器および固定子の間の隙間(空気層)が減少して、熱伝達性が向上して、冷却効率が向上する。以上から、焼き嵌め技術を用いることなく、モータの固定子の外周面および圧力容器の内周面の間の隙間を低減して冷却効率を向上させることのできる回転電機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施形態に係る回転電機が、単機スクリュー式多段圧縮機に取り付けられた様子を示す概略図である。
本実施形態に係る回転電機を示す概略断面図であって、モータを圧力容器に圧入する前の様子を示す図である。
本実施形態に係る回転電機を示す概略断面図であって、モータを圧力容器に圧入した後の様子を示す図である。
比較例に係る回転電機において、モータの固定子の外周面および圧力容器の内周面の間が点接触している様子を示す概略図であって、図3の箇所Aに対応する図である。
本実施形態に係る回転電機において、金属部材によって、圧力容器および固定子の間の隙間が埋められる様子を示す概略図であって、図3の箇所Aに対応する図である。
変形例1に係る回転電機を示す概略断面図であって、モータを圧力容器に圧入する前の様子を示す図である。
変形例1に係る回転電機を示す概略断面図であって、モータを圧力容器に圧入した後の様子を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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