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公開番号
2025105534
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-10
出願番号
2024226233
出願日
2024-12-23
発明の名称
銅箔、それを含む電極、それを含む二次電池、およびその製造方法
出願人
エスケー ネクシリス カンパニー リミテッド
代理人
個人
主分類
C25D
1/04 20060101AFI20250703BHJP(電気分解または電気泳動方法;そのための装置)
要約
【課題】カール(Curl)の発生が防止された銅箔、それを含む電極、それを含む二次電池およびその製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の一実施形態は、マット面およびシャイニー面を有する銅膜;前記マット面において深さが30nm~45nmでの水素共析量が80~250countsであり、前記シャイニー面において深さが30nm~45nmでの水素共析量が3~20countsである、銅箔を提供する。前記水素共析量は、TOF-SIMS(Time Of Flight-Secondary Ion Mass Spectrometry)を用いてマット面およびシャイニー面から一定のスパッタ深さで測定された水素イオン数を意味する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
マット面およびシャイニー面を有する銅膜;を含み、
前記マット面において深さが30nm~45nmでの水素共析量が80~250countsであり、
前記シャイニー面において深さが30nm~45nmでの水素共析量が3~20countsである、銅箔:
前記水素共析量は、TOF-SIMS(Time Of Flight-Secondary Ion Mass Spectrometry)を用いてマット面およびシャイニー面から一定のスパッタ深さで測定された水素イオン数を意味する。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記マット面において深さが60nm~75nmでの水素共析量が15~60countsであり、
前記シャイニー面において深さが60nm~75nmでの水素共析量が1.0~10countsである、請求項1に記載の銅箔。
【請求項3】
前記マット面の水素成分の深さが35nm以下である、請求項1に記載の銅箔:
前記マット面の水素成分の深さは、前記マット面においてTOF-SIMSを用いて測定した水素イオンの数が200counts以上の地点の深さを意味する。
【請求項4】
前記銅膜上に配置される保護層をさらに含む、請求項1に記載の銅箔。
【請求項5】
前記保護層は、クロム化合物、シラン化合物、窒素化合物のうち少なくとも1つを含む、請求項4に記載の銅箔。
【請求項6】
銅イオンを含む電解液を製造する段階;
銅膜を形成する段階;および
前記銅膜上に保護層を形成する段階;を含み、
前記銅膜を形成する段階は、
電解槽内の電解液内に互いに離隔するように配置された正極板および回転負極ドラムを通電させることによって、前記回転負極ドラム上に銅膜を形成する段階を含み、
前記電解液は、
70~150g/Lの銅イオン;
80~150g/Lの硫酸;
15~25ppmの塩素(Cl);
1~15ppmのコラーゲン;
0.1~5ppmのゼラチン;および
有機添加剤;を含み、
前記有機添加剤は、光沢剤(A成分)および減速剤(B成分)のうち少なくとも1つを含み、
前記光沢剤(A成分)は、スルホン酸またはその金属塩を含み、
前記減速剤(B成分)は、非イオン性水溶性高分子を含む、銅箔の製造方法。
【請求項7】
前記コラーゲンおよび前記ゼラチンは、濃度を基準として10:1~3:1で添加される、請求項6に記載の銅箔の製造方法。
【請求項8】
前記電解液を製造する段階は、
カーボンを用いて貯蔵槽から移送された第1電解液をろ過し、第2電解液を形成する段階;および
前記第2電解液に前記コラーゲンおよび前記ゼラチンを添加し、前記電解液を形成する段階;を含む、請求項6に記載の銅箔の製造方法。
【請求項9】
前記コラーゲンは、2,000~10,000の分子量を有し、
前記ゼラチンは、10,000~100,000の分子量を有する、請求項6に記載の銅箔の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、銅箔、それを含む電極、それを含む二次電池、およびその製造方法に関する。具体的に、本発明は、カール(Curl)の発生が防止された銅箔、それを含む電極、それを含む二次電池およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
二次電池は、電気エネルギーを化学エネルギーに変えて貯蔵し、電気が必要なときに化学エネルギーを再び電気エネルギーに変換させることによって電気を発生させるエネルギー変換機器の一種であり、携帯電話、ノートパソコン等のような携帯用家電はもちろん、電気自動車のエネルギー源に用いられている。二次電池は、再充電が可能であるという点から、充電式電池(rechargeable battery)とも称される。
【0003】
使い捨ての一次電池に比べて、経済的にかつ環境的にメリットを有している二次電池としては、鉛蓄電池、ニッケルカドミウム二次電池、ニッケル水素二次電池、リチウム二次電池等がある。
【0004】
特に、リチウム二次電池は、他の二次電池と比較して、サイズおよび重量に比べて相対的に多くのエネルギーを貯蔵することができる。したがって、携帯性および移動性が重要な情報通信機器分野の場合、リチウム二次電池が好適に用いられており、ハイブリッド自動車および電気自動車のエネルギー貯蔵装置にもその応用範囲が拡大している。
【0005】
リチウム二次電池は、充電と放電を1周期として繰り返し使用される。完全に充電されたリチウム二次電池で任意の機器を稼動させるとき、前記機器の稼動時間を増やすためには、前記リチウムイオン二次電池が高い充放電容量を有しなければならない。したがって、リチウム二次電池の充放電容量の需要者の日々高まる期待値(needs)を満足させるための研究が継続的に要求されている。
【0006】
このような二次電池は、銅箔からなる負極集電体を含み、銅箔のうち、電解銅箔が二次電池の負極集電体に広く用いられている。二次電池に対する収容の増加に伴い、高容量、高効率および高品質の二次電池の需要が増加するにつれて、二次電池の特性を向上させることができる電解銅箔が要求されている。特に、二次電池の高容量化および安定した容量保持および性能を保証できる電解銅箔が要求されている。
【0007】
なお、銅箔の厚さが薄いほど同一空間に含まれ得る活物質の量が増加し、集電体の数が増加することができ、二次電池の容量が増加することができる。しかしながら、銅箔が薄いほどカール(curl)が発生し、銅箔の巻き取り時にエッジ(Edge)部のカールによる銅箔の引裂またはシワ(wrinkle)のような不良が発生するので、極薄膜(very thin film)形態の銅箔を製造するのに困難がある。したがって、非常に薄い厚さを有する銅箔の製造のために、銅箔のカール(Curl)を防止しなければならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって、本発明は、上記のような関連技術の制限および短所に起因する問題点を防止できる銅箔、それを含む電極、それを含む二次電池、およびその製造方法に関する。
【0009】
本発明の一実施形態は、マット面において深さが30nm~45nmでの水素共析量が80~250countsであり、シャイニー面において深さが30nm~45nmでの水素共析量が3~20countsであり、シワまたは引裂が防止された銅箔を提供する。
【0010】
本発明の一実施形態は、マット面において深さが60nm~75nmでの水素共析量が15~60countsであり、シャイニー面において深さが60nm~75nmでの水素共析量が1.0~10countsであり、シワまたは引裂が防止された銅箔を提供する。
(【0011】以降は省略されています)
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