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公開番号2025106943
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-17
出願番号2024000569
出願日2024-01-05
発明の名称タイヤ搬送装置
出願人村田機械株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類B65G 47/29 20060101AFI20250710BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】大きさの異なる複数種類のタイヤを正確に位置決めすることができるタイヤ搬送装置を提供する。
【解決手段】本発明によるタイヤ搬送装置1は、大きさの異なる複数種類のタイヤT、T1、T2を位置決めしつつ搬送可能なタイヤ搬送装置であって、横向きに置かれたタイヤを搬送するコンベヤ本体26と、コンベヤ本体によるタイヤ搬送方向(X方向)と直交する左右方向(Y方向)にコンベヤ本体をスライド移動させるコンベヤ本体可動用電動シリンダ34と、左右方向にコンベヤ本体をスライド移動させてタイヤの位置決めを行なうタイヤ位置決め位置に配置された多列テープスイッチ装置16と、多列テープスイッチ装置によるタイヤ検出に基づいてスライド装置のスライド移動を停止させるコントローラ12と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
大きさの異なる複数種類のタイヤを位置決めしつつ搬送可能なタイヤ搬送装置であって、
横向きに置かれたタイヤを搬送するコンベヤ本体と、
上記コンベヤ本体によるタイヤ搬送方向と直交する左右方向に上記コンベヤ本体をスライド移動させるスライド装置と、
上記左右方向に上記コンベヤ本体をスライド移動させてタイヤの位置決めを行なうタイヤ位置決め位置に配置されるようになっている多列テープスイッチ装置と、
上記多列テープスイッチ装置によるタイヤ検出に基づいて上記スライド装置のスライド移動を停止させるコントローラと、を備える、ことを特徴とするタイヤ搬送装置。
続きを表示（約 420 文字）【請求項２】
上記多列テープスイッチ装置は、複数のテープスイッチが所定の間隔をおいて互いに平行に延びるよう構成され、
上記多列テープスイッチ装置は、側面視で、上記複数のテープスイッチの長手方向が上記コンベヤ本体のタイヤ搬送面に対して斜め方向となるように設けられる、請求項１に記載のタイヤ搬送装置。
【請求項３】
さらに、上記多列テープスイッチ装置よりもコンベヤ本体側に配置された光電センサを備え、
上記コントローラは、上記光電センサによるタイヤ検出に基づいて上記スライド装置による上記コンベヤ本体のスライド移動の速度を低下させる、請求項１または請求項２に記載のタイヤ搬送装置。
【請求項４】
上記多列テープスイッチ装置は、上記タイヤ位置決め位置と所定の待避位置との間で上記コンベヤ本体のタイヤ搬送方向と直交する左右方向に移動可能に設けられている、請求項１または請求項２に記載のタイヤ搬送装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、タイヤ搬送装置に係わり、特に、大きさの異なる複数種類のタイヤを位置決めしつつ搬送可能なタイヤ搬送装置に関する。
続きを表示（約 2,300 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、大きさの異なる複数種類のタイヤを搬送するコンベヤを備え、このコンベヤにより搬送されるタイヤの端部をストッパにより所定方向に位置決めするようにした搬送システムが開示されている。
また、特許文献２には、コンベヤで搬送されるタイヤの送り込み端側であるタイヤ先端を光電センサで検出し、この光電センサの検出出力に基づいてタイヤ先端を所定位置に位置決めするようにした搬送コンベヤが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
再公表特許ＷＯ２０２０／１７０５４７号公報
特開２０１２－２２０３１９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ここで、新品のタイヤのトレッド面には、タイヤのブランド名や商品名、および、タイヤの型番等を示すバーコードなどが印刷されたラベル（環境ラベル）が貼られていることが多く、このような環境ラベル等は、タイヤのトレッド面から剥がれたり、あるいは、浮いたりすることがある。このようなタイヤをコンベヤで搬送し、たとえば光電センサを用いてタイヤ位置を検出して所定位置に位置決めしようとする場合（たとえば下流側のタイヤ段積みバラシ装置にタイヤを搬送する際、上流側で予めタイヤを位置決めしておく必要がある場合等）、環境ラベル等の剥がれや浮きなどに起因して、タイヤの位置を誤検出し、タイヤ位置決め精度が低下してしまう、という問題がある。
【０００５】
そこで、本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、大きさの異なる複数種類のタイヤを正確に位置決めすることができるタイヤ搬送装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記の目的を達成するために、本発明は、大きさの異なる複数種類のタイヤを位置決めしつつ搬送可能なタイヤ搬送装置であって、横向きに置かれたタイヤを搬送するコンベヤ本体と、コンベヤ本体によるタイヤ搬送方向と直交する左右方向にコンベヤ本体をスライド移動させるスライド装置と、左右方向にコンベヤ本体をスライド移動させてタイヤの位置決めを行なうタイヤ位置決め位置に配置されるようになっている多列テープスイッチ装置と、多列テープスイッチ装置によるタイヤ検出に基づいてスライド装置のスライド移動を停止させるコントローラと、を備える、ことを特徴としている。
【０００７】
このように構成された本発明によれば、まず、接触式の多列テープスイッチ装置によりタイヤの位置を検出するので、剥がれや浮きが生じたラベルによるタイヤ位置の誤検出を防ぐことができる。すなわち、所定の力（圧力）が加わらないと反応しないテープスイッチを用いて、剥がれや浮きが生じたラベルを検出しないようにしているのである。また、そのようなテープスイッチが多列であるので、どのような大きさのタイヤ（特に、トレッド面の幅およびタイヤ外径）およびどのような幅や形状のタイヤ溝であっても、多列のテープスイッチのいずれかがタイヤのトレッド面やラベルに接触するので、タイヤ位置を正確に検出することができる。したがって、本発明によれば、大きさの異なる複数種類のタイヤを正確に位置決めすることができる。
【０００８】
また、本発明において、好ましくは、多列テープスイッチ装置は、複数のテープスイッチが所定の間隔をおいて互いに平行に延びるよう構成され、多列テープスイッチ装置は、側面視で、複数のテープスイッチの長手方向がコンベヤ本体のタイヤ搬送面に対して斜め方向となるように設けられる。
このように構成された本発明によれば、多列テープスイッチ装置がコンベヤ本体のタイヤ搬送面に対して斜め方向に延びるので、各テープスイッチがタイヤ溝にはまり込むことを抑制し、これにより、より正確にタイヤ位置を検出して、タイヤを正確に位置決めすることができる。また、多列テープスイッチ装置をタイヤ搬送面に対して斜め方向に設けない場合に比べて、テープスイッチの本数を少なくすることも可能となる。
【０００９】
また、本発明において、好ましくは、さらに、多列テープスイッチ装置よりもコンベヤ本体側に配置された光電センサを備え、コントローラは、光電センサによるタイヤ検出に基づいてスライド装置によるコンベヤ本体のスライド移動の速度を低下させる。
このように構成された本発明によれば、光電センサによるタイヤ検出、および、コントローラによるスライド装置のスライド移動速度の低下により、多列テープスイッチ装置に向けて移動するタイヤの移動速度を低下させて、多列テープスイッチ装置への衝撃を抑えると共に位置決め精度を向上させることができる。
【００１０】
また、本発明において、好ましくは、多列テープスイッチ装置は、タイヤ位置決め位置と所定の待避位置との間でコンベヤ本体のタイヤ搬送方向と直交する左右方向に移動可能に設けられている。
このように構成された本発明によれば、多列テープスイッチ装置は、タイヤ位置決め位置と所定の待避位置との間でコンベヤ本体のタイヤ搬送方向と直交する左右方向に移動可能に設けられているので、多列テープスイッチ装置をタイヤから離れる待避位置に移動させることができ、これにより、たとえばタイヤ位置決めを完了した後、タイヤを下流に向けて搬送させる際、多列テープスイッチ装置と、搬送されるタイヤとの擦れを防止することができる。
【発明の効果】
（【００１１】以降は省略されています）

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