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公開番号2025108007
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-23
出願番号2024001571
出願日2024-01-10
発明の名称コネクタ
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類H01R 13/56 20060101AFI20250715BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】電線引出方向の可変構造を部品点数の増加を抑えたコネクタを提供する。
【解決手段】電線カバー部材40は電線の配索経路に沿って分割された第1分割カバー部40A及び第2分割カバー部40Bとこれらを連結させ且つ開位置と閉位置との間で回転させるヒンジ部40Cとを有し、電線出口部材50は電線カバー部材の筒状の第2電線引出部42と同軸で筒内に嵌合させ、且つ第2電線引出部から引き出される電線を引き入れる筒状の電線導入部51を有し、第2電線引出部は閉位置で筒状を成す第1分割カバー部側の第1分割引出部42aと第2分割カバー部側の第2分割引出部とに分割され、且つ閉位置で正多角形となる内周面を有し、電線導入部、第2電線引出部の内周面と相似の正多角形に形成され、且つ第2電線引出部の内周面に係止させることで第2電線引出部に対する筒軸周りの相対回転を抑止する外周面を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
電線の端末に端子金具が接続された端子付き電線と、
前記端子金具及び前記電線が収容され、かつ、相手方コネクタとの間でコネクタ嵌合方向に沿って挿入嵌合させるコネクタ嵌合部、並びに、前記電線を外に引き出させる第1電線引出部を有するコネクタハウジングと、
前記第1電線引出部を当該第1電線引出部から引き出された前記電線と一緒に覆うコネクタカバーと、
を備え、
前記コネクタカバーは、前記コネクタハウジングに組み付け、かつ、前記第1電線引出部から引き出される前記電線を引き入れて筒状の第2電線引出部から外に引き出させる電線カバー部材と、前記第2電線引出部から引き出される前記電線を引き入れて、前記コネクタ嵌合方向に対して交差させた電線引出方向で外に向けて前記電線を引き出させる電線出口部材と、を備え、
前記電線カバー部材は、内部の前記電線の配索経路に沿って分割された第1分割カバー部及び第2分割カバー部と、前記第1分割カバー部と前記第2分割カバー部を連結させ、かつ、前記第1分割カバー部と前記第2分割カバー部を開位置と閉位置との間で回転させるヒンジ部と、を有し、
前記電線出口部材は、前記第2電線引出部と同軸で前記第2電線引出部の筒内に嵌合させ、かつ、前記第2電線引出部から引き出される前記電線を引き入れる筒状の電線導入部を有し、
前記第2電線引出部は、前記閉位置で筒状を成す前記第1分割カバー部側の第1分割引出部と前記第2分割カバー部側の第2分割引出部とに分割され、かつ、前記閉位置で正多角形となる内周面を有し、
前記電線導入部は、前記第2電線引出部の前記内周面と相似の正多角形に形成され、かつ、前記第2電線引出部の前記内周面に係止させることで前記第2電線引出部に対する筒軸周りの相対回転を抑止する外周面を有することを特徴としたコネクタ。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記電線出口部材は、前記電線導入部の前記外周面と相似の正多角形に形成され、かつ、前記電線導入部の前記外周面から突出させた同心のフランジ部を有し、
前記電線カバー部材は、前記第1分割引出部の前記内周面に形成され、一部を残して前記フランジ部を嵌め込む嵌合溝部を有し、
前記嵌合溝部は、前記フランジ部と相似の正多角形の一部分を成す溝底壁面を有し、前記溝底壁面に前記フランジ部を係止させることで前記フランジ部の筒軸周りの相対回転を抑止することを特徴とした請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記嵌合溝部は、筒軸に対する直交方向に前記フランジ部を差し込ませる挿入口と、前記挿入口に対向配置させた前記溝底壁面と、前記溝底壁面から垂設させた一対の溝側壁面と、それぞれの前記溝側壁面から突出させ、嵌め込んだ前記フランジ部の前記挿入口に向けた動きを係止する係止突起部と、を有することを特徴とした請求項2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記電線出口部材は、内部の前記電線の配索経路に沿って分割された第1分割出口部及び第2分割出口部と、前記第1分割出口部と前記第2分割出口部を連結させ、かつ、前記第1分割出口部と前記第2分割出口部を開位置と閉位置との間で回転させるヒンジ部と、を有し、
前記電線導入部は、前記閉位置で筒状を成す前記第1分割出口部側の第1分割導入部と前記第2分割出口部側の第2分割導入部とに分割されることを特徴とした請求項1,2又は3に記載のコネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタに関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
コネクタは、端子付き電線と、この端子付き電線の端末に組み付けたコネクタハウジングと、このコネクタハウジングから引き出された電線を覆い、その電線を規定の電線引出方向へと引き出させるコネクタカバーと、を備える。この種のコネクタについては、例えば、下記の特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-9034号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、コネクタにおいては、嵌合接続対象の相手方コネクタが同じものであったとしても、この相手方コネクタを具備する相手方機器毎に嵌合接続状態での電線引出方向を変えることがある。例えば、上記の特許文献1に記載のコネクタには、コネクタハウジングの電線引出部に組み付ける正八角形の嵌合リングと、この嵌合リングの外周縁が嵌め込まれる正八角形の嵌合溝を有するコネクタカバーと、が設けられている。この特許文献1のコネクタにおいては、嵌合リングに対してコネクタカバーを45度ずつ回転させた各位置で組み付けることができるので、それぞれの位置毎に電線引出方向を変えることができる。しかしながら、この従来のコネクタは、嵌合リングとコネクタカバーがそれぞれに一対の分割部材を組み合わせた二分割構造を採っており、部品点数の削減を図る上で改善の余地がある。
【0005】
そこで、本発明は、電線引出方向の可変構造を部品点数の増加を抑えて実現し得るコネクタを提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、電線の端末に端子金具が接続された端子付き電線と、前記端子金具及び前記電線が収容され、かつ、相手方コネクタとの間でコネクタ嵌合方向に沿って挿入嵌合させるコネクタ嵌合部、並びに、前記電線を外に引き出させる第1電線引出部を有するコネクタハウジングと、前記第1電線引出部を当該第1電線引出部から引き出された前記電線と一緒に覆うコネクタカバーと、を備え、前記コネクタカバーは、前記コネクタハウジングに組み付け、かつ、前記第1電線引出部から引き出される前記電線を引き入れて筒状の第2電線引出部から外に引き出させる電線カバー部材と、前記第2電線引出部から引き出される前記電線を引き入れて、前記コネクタ嵌合方向に対して交差させた電線引出方向で外に向けて前記電線を引き出させる電線出口部材と、を備え、前記電線カバー部材は、内部の前記電線の配索経路に沿って分割された第1分割カバー部及び第2分割カバー部と、前記第1分割カバー部と前記第2分割カバー部を連結させ、かつ、前記第1分割カバー部と前記第2分割カバー部を開位置と閉位置との間で回転させるヒンジ部と、を有し、前記電線出口部材は、前記第2電線引出部と同軸で前記第2電線引出部の筒内に嵌合させ、かつ、前記第2電線引出部から引き出される前記電線を引き入れる筒状の電線導入部を有し、前記第2電線引出部は、前記閉位置で筒状を成す前記第1分割カバー部側の第1分割引出部と前記第2分割カバー部側の第2分割引出部とに分割され、かつ、前記閉位置で正多角形となる内周面を有し、前記電線導入部は、前記第2電線引出部の前記内周面と相似の正多角形に形成され、かつ、前記第2電線引出部の前記内周面に係止させることで前記第2電線引出部に対する筒軸周りの相対回転を抑止する外周面を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るコネクタは、第2電線引出部の筒内でその筒軸周りに電線導入部を相対回転させ、かつ、その電線導入部における正多角形の辺部の数量分の相対回転位置で電線導入部を第2電線引出部の筒内に保持することができる。つまり、このコネクタは、第2電線引出部の筒内で正多角形の辺部の数量に応じた一定の角度ずつ電線導入部を相対回転させ、所望の相対回転位置で電線導入部を第2電線引出部の筒内に保持することができる。よって、このコネクタは、その正多角形の辺部の数量分だけ電線出口部材からの電線引出方向を変化させることができる。そして、このコネクタは、電線カバー部材と電線出口部材を組み付けて成る2部品構成のコネクタカバーで、その電線引出方向の可変構造を作り出すことができる。従って、本発明に係るコネクタは、電線引出方向毎にコネクタカバーを用意する必要がないので、電線引出方向の可変構造を部品点数の増加を抑えて実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態のコネクタを示す斜視図であり、電線出口部材の電線引出方向の第1形態を示している。
図2は、実施形態のコネクタを示す平面図である。
図3は、図2のX1-X1線断面図である。
図4は、実施形態のコネクタの第1組付け工程を説明する斜視図である。
図5は、実施形態のコネクタの第2組付け工程を説明する斜視図である。
図6は、実施形態のコネクタの第3組付け工程を説明する斜視図である。
図7は、実施形態のコネクタの第3組付け工程を説明する斜視図である。
図8は、図2のX2-X2線断面図である。
図9は、実施形態のコネクタを示す斜視図であり、電線出口部材の電線引出方向の第2形態を示している。
図10は、実施形態のコネクタを示す斜視図であり、電線出口部材の電線引出方向の第3形態を示している。
図11は、実施形態のコネクタを示す斜視図であり、電線出口部材の電線引出方向の第4形態を示している。
図12は、実施形態のコネクタを示す斜視図であり、電線出口部材の電線引出方向の第5形態を示している。
図13は、実施形態のコネクタを示す斜視図であり、電線出口部材の電線引出方向の第6形態を示している。
図14は、実施形態のコネクタを示す斜視図であり、電線出口部材の電線引出方向の第7形態を示している。
図15は、実施形態のコネクタを示す斜視図であり、電線出口部材の電線引出方向の第8形態を示している。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明に係るコネクタの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0010】
[実施形態]
本発明に係るコネクタの実施形態の1つを図1から図15に基づいて説明する。尚、図2は、説明の便宜上、後述する電線カバー部材40を開位置にして示している。
(【0011】以降は省略されています)

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