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公開番号2025097419
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-01
出願番号2023213606
出願日2023-12-19
発明の名称コネクタ
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類H01R 13/56 20060101AFI20250624BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】多様な電線径の電線を収容室の外で保持すること。
【解決手段】コネクタカバー30の電線保持体32は、電線11の軸周りに沿う弧状に形成された可撓性を持つ第1弧状片32aと、電線の軸周りに沿う弧状に形成された可撓性を持つ第2弧状片32bと、第1弧状片における周方向の一端と第2弧状片における周方向の一端を繋ぐヒンジ部32cと、第1弧状片における周方向の他端から延在させた可撓性を持つバンド部32dと、バンド部からその延在方向に沿って等間隔で突出させた複数の突起部32eと、第2弧状片における周方向の他端でバンド部を先端から差し入れさせ且つ突起部を通過させる可撓性を持つ環状に形成され、収容室の外の電線に対する締付完了位置で環内を通過している突起部を係止する係止部32fと、を有すること。
【選択図】図3


特許請求の範囲【請求項1】
電線の端末に端子金具が接続された端子付き電線と、
前記端子金具が挿入口から収容室に収容され且つ前記電線が前記収容室の外に引き出されるコネクタハウジングと、
前記挿入口を塞ぐコネクタカバーと、
を備え、
前記コネクタカバーは、前記コネクタハウジングに組み付けて前記挿入口を塞ぐカバー本体と、前記収容室の外に引き出された前記電線に締め付けて当該電線を保持する電線保持体と、前記カバー本体と前記電線保持体を繋ぐ連結体と、を有し、
前記電線保持体は、前記電線の軸周りに沿う弧状に形成された可撓性を持つ第1弧状片と、前記電線の軸周りに沿う弧状に形成された可撓性を持つ第2弧状片と、前記第1弧状片における周方向の一端と前記第2弧状片における周方向の一端を繋ぐヒンジ部と、前記第1弧状片における周方向の他端から延在させた可撓性を持つバンド部と、前記バンド部から前記バンド部の延在方向に沿って等間隔で突出させた複数の突起部と、前記第2弧状片における周方向の他端で前記バンド部を先端から差し入れさせ且つ前記突起部を通過させる可撓性を持つ環状に形成され、前記収容室の外の前記電線に対する締付完了位置で環内を通過している前記突起部を係止する係止部と、を有することを特徴としたコネクタ。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
前記電線保持体は、前記第1弧状片と前記第2弧状片を前記ヒンジ部の回転軸周りに相対回転させながら、前記第1弧状片と前記第2弧状片と前記係止部の環内に差し入れた前記バンド部とが成す環形状を前記電線の電線径に合わせて変化させ、前記収容室の外の前記電線に前記第1弧状片と前記第2弧状片と前記バンド部を締め付ける締付構造を有することを特徴とした請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記ヒンジ部は、可撓性を持つリビングヒンジであることを特徴とした請求項1又は2に記載のコネクタ。
【請求項4】
複数本の前記端子付き電線を備え、
前記コネクタカバーには、前記端子付き電線毎の前記電線保持体を設けることを特徴とした請求項1又は2に記載のコネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、コネクタとしては、端子付き電線と、端子付き電線の端子金具が挿入口から収容室に収容され且つ端子付き電線の電線を収容室の外に引き出させるコネクタハウジングと、コネクタハウジングの挿入口を塞ぐコネクタカバーと、を備え、収容室の外に引き出された電線をコネクタカバーに保持させるものが知られている。例えば、下記の特許文献1には、電線を挟持する一対のクランプ片が設けられたコネクタカバーについて開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平10-055850号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来のコネクタカバーは、挟持対象の電線の電線径に合わせて一対のクランプ片を形作る必要があり、それとは電線径の異なる電線を保持することができない。ここで、従来のコネクタにおいては、外に引き出された電線に沿わせる弧状の片部をコネクタカバーに設け、その電線を片部と一緒に結束バンドで締め付ける等すれば、保持対象となる電線の電線径に幅を持たせることができる。しかしながら、この従来のコネクタにおいては、弧状の片部と電線との間に大きな隙間が発生する場合もあり、この場合、その片部に対する電線の固定状態が安定しないなどの理由により、収容室の外へと引き出された電線の配索経路に位置ずれを発生させてしまう可能性がある。これ故、従来のコネクタカバーは、電線径に幅を持たせた大小様々な電線に適応させることが難しい。
【0005】
そこで、本発明は、多様な電線径の電線を収容室の外で保持し得るコネクタを提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、電線の端末に端子金具が接続された端子付き電線と、前記端子金具が挿入口から収容室に収容され且つ前記電線が前記収容室の外に引き出されるコネクタハウジングと、前記挿入口を塞ぐコネクタカバーと、を備え、前記コネクタカバーは、前記コネクタハウジングに組み付けて前記挿入口を塞ぐカバー本体と、前記収容室の外に引き出された前記電線に締め付けて当該電線を保持する電線保持体と、前記カバー本体と前記電線保持体を繋ぐ連結体と、を有し、前記電線保持体は、前記電線の軸周りに沿う弧状に形成された可撓性を持つ第1弧状片と、前記電線の軸周りに沿う弧状に形成された可撓性を持つ第2弧状片と、前記第1弧状片における周方向の一端と前記第2弧状片における周方向の一端を繋ぐヒンジ部と、前記第1弧状片における周方向の他端から延在させた可撓性を持つバンド部と、前記バンド部から前記バンド部の延在方向に沿って等間隔で突出させた複数の突起部と、前記第2弧状片における周方向の他端で前記バンド部を先端から差し入れさせ且つ前記突起部を通過させる可撓性を持つ環状に形成され、前記収容室の外の前記電線に対する締付完了位置で環内を通過している前記突起部を係止する係止部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
電線保持体においては、その係止部の中に先端から差し入れたバンド部を引っ張って、このバンド部と第1弧状片と第2弧状片を電線に対する締付完了位置まで締め付けていく。この電線保持体においては、その締付の過程で第1弧状片と第2弧状片をヒンジ部の軸周りに回動させることができるので、電線径に幅を持たせた大小様々な電線に対しても、締付完了位置で第1弧状片及び第2弧状片と電線との間の隙間を減らすことができる。係止部は、その締付完了位置に至るまでの間で最後に通過した突起部を係止する。よって、この電線保持体は、電線径に幅を持たせた大小様々な電線を収容室の外で保持することができる。そして、この電線保持体は、電線径に幅を持たせた大小様々な電線を用いたとして、その電線の配索経路の位置ずれを収容室の外で抑えることができる。このように、本発明に係るコネクタは、多様な電線径の電線に適応させることができるので、コネクタカバーに汎用性を持たせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態のコネクタについて示す模式図である。
図2は、実施形態のコネクタを図1の矢視Aの方向に見た模式図である。
図3は、図1のX-X線断面図である。
図4は、締付状態について説明する断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明に係るコネクタの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0010】
[実施形態]
本発明に係るコネクタの実施形態の1つを図1から図4に基づいて説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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