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公開番号
2025109886
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-25
出願番号
2025083113,2020170956
出願日
2025-05-19,2020-10-09
発明の名称
光学ガラス、プリフォーム及び光学素子
出願人
株式会社オハラ
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C03C
3/17 20060101AFI20250717BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約
【課題】相対屈折率の温度係数が0以上の値をとり、温度変化による結像特性への影響の補正に寄与できる光学ガラスと、これを用いたプリフォーム及び光学素子を提供する。
【解決手段】酸化物基準の質量%で、P
2
O
5
成分を55.0~85.0%、Al
2
O
3
成分を3.0~30.0%、B
2
O
3
成分を10.0%以下、含有し、相対屈折率(589.29nm)の温度係数(40~60℃)が0×10
-6
以上であり、(a)又は(b)のどちらかを満たす光学ガラス。(a)MgO成分を含有する場合は、質量比MgO/(CaO+SrO+BaO)が0.10以上である。(b)MgO成分を含有しない場合は、質量和CaO+SrO+BaOが1.0%以上である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
酸化物基準の質量%で、
P
2
O
5
成分を55.0~85.0%、
Al
2
O
3
成分を3.0~30.0%、
B
2
O
3
成分を10.0%以下、
含有し、
相対屈折率(589.29nm)の温度係数(40~60℃)が0×10
-6
以上であり、
(a)又は(b)のどちらかを満たす光学ガラス。
(a)MgO成分を含有する場合は、質量比MgO/(CaO+SrO+BaO)が0.10以上である。
(b)MgO成分を含有しない場合は、質量和CaO+SrO+BaOが1.0%以上である。
続きを表示(約 950 文字)
【請求項2】
酸化物基準の質量%で、
P
2
O
5
成分を55.0~85.0%、
Al
2
O
3
成分を3.0~30.0%、
B
2
O
3
成分を10.0%以下、
F成分を0超~10%以下、
含有し、
相対屈折率(589.29nm)の温度係数(40~60℃)が0×10
-6
以上であり、
(a)又は(b)のどちらかを満たす光学ガラス。
(a)MgO成分を含有する場合は、質量比MgO/(CaO+SrO+BaO)が0.10以上である。
(b)MgO成分を含有しない場合は、質量和CaO+SrO+BaOが1.0%以上である。
【請求項3】
Sb
2
O
3
成分及び/又はS成分を含む請求項1又は2に記載の光学ガラス。
【請求項4】
Al
2
O
3
成分とZnO成分の合計含有量に対するP
2
O
5
成分とMgO成分の合計含有量の質量比(P
2
O
5
+MgO)/(Al
2
O
3
+ZnO)が2.50~9.00である請求項1~3のいずれか記載の光学ガラス。
【請求項5】
質量比Al
2
O
3
/(SiO
2
+B
2
O
3
+P
2
O
5
)が0超である請求項1~4のいずれか記載の光学ガラス。
【請求項6】
JOGIS12-2012「光学ガラスの泡の測定方法」に基づく等級が、1~3級である請求項1~5のいずれかに記載の光学ガラス。
【請求項7】
請求項1~6のいずれかに記載の光学ガラスからなる光学素子。
【請求項8】
請求項1~6のいずれかに記載の光学ガラスからなる研磨加工用及び/又は精密プレス成形用のプリフォーム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学ガラス、プリフォーム及び光学素子に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、光学系を使用する機器のデジタル化や高精細化が急速に進んでおり、デジタルカメラやビデオカメラ等の撮影機器や、プロジェクタやプロジェクションテレビ等の画像再生(投影)機器等の各種光学機器の分野では、光学系で用いられるレンズやプリズム等の光学素子の枚数を削減し、光学系全体を軽量化及び小型化する要求が強まっている。
【0003】
他方で、車載カメラ等の車載用光学機器に組み込まれる光学素子や、プロジェクタ、コピー機、レーザプリンタ及び放送用機材等のような多くの熱を発生する光学機器に組み込まれる光学素子では、より高温の環境での使用が増えている。このような高温の環境では、光学系を構成する光学素子の使用時の温度が大きく変動し易く、その温度が100℃以上に達する場合も多い。このとき、温度変動による光学系の結像特性等への悪影響が無視出来ないほど大きくなるため、温度変動によっても結像特性等に影響が生じ難い光学系を構成することが求められている。
【0004】
温度変動による結像性能等への影響が生じ難い光学系を構成するにあたっては、温度が上昇したときに屈折率が低くなり、相対屈折率の温度係数がマイナスとなるガラスから構成される光学素子と、温度が高くなったときに屈折率が高くなり、相対屈折率の温度係数がプラスとなるガラスから構成される光学素子を併用することが、温度変化による結像特性等への影響を補正できる点で好ましい。
【0005】
ここで、相対屈折率の温度係数に着目して開発されたガラスとしては、例えば特許文献1、2に代表されるようなガラス組成物が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2020-132510号公報
特開2019-182680号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1及び2に記載されたガラスは、相対屈折率の温度係数に着目したリン酸系ガラスに関するものであり、相対屈折率の温度係数がマイナスとなるガラスについて記載されているものの、相対屈折率の温度係数が0以上のガラスについては記載されていない。 具体的には、特許文献1に記載されたフツリン酸ガラスの相対屈折率の温度係数は-2.3~-3.8にとどまり、特許文献2に記載されたP-Nb系のガラスの相対屈折率の温度係数は-7.37~-1.11にとどまる。
【0008】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、相対屈折率の温度係数が0以上の値をとり、温度変化による結像特性への影響の補正に寄与できる光学ガラスと、これを用いたプリフォーム及び光学素子を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、上記課題を解決するために、鋭意試験研究を重ねた結果、酸化物基準の質量%で、P
2
O
5
成分を55.0~85.0%、Al
2
O
3
成分を3.0~30.0%、B
2
O
3
成分を10.0%以下、含有し、相対屈折率(589.29nm)の温度係数(40~60℃)が0×10
-6
以上であり、(a)MgO成分を含有する場合は、質量比MgO/(CaO+SrO+BaO)が0.10以上、又は(b)MgO成分を含有しない場合は、質量和CaO+SrO+BaOが1.0%以上、のどちらかを満たす光学ガラスが得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
具体的には、本発明は以下のようなものを提供する。
【0010】
(1)酸化物基準の質量%で、
P
2
O
5
成分を55.0~85.0%、
Al
2
O
3
成分を3.0~30.0%、
B
2
O
3
成分を10.0%以下、
含有し、
相対屈折率(589.29nm)の温度係数(40~60℃)が0×10
-6
以上であり、
(a)又は(b)のどちらかを満たす光学ガラス。
(a)MgO成分を含有する場合は、質量比MgO/(CaO+SrO+BaO)が0.10以上である。
(b)MgO成分を含有しない場合は、質量和CaO+SrO+BaOが1.0%以上である。
(【0011】以降は省略されています)
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