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公開番号
2025110553
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-29
出願番号
2024004448
出願日
2024-01-16
発明の名称
ころ軸受
出願人
NTN株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
F16C
19/26 20060101AFI20250722BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】シェル外輪のハウジングへの組付け時におけるかじりの発生をより確実に防止する。
【解決手段】環状を成すシェル外輪10と、シェル外輪10の中に組み込まれる保持器20と、保持器20に保持されるころ30とを備え、シェル外輪10は、ころ30の転走面31に対向する軌道面15を形成する外輪部13と、外輪部13の軸方向一端から内径側に突出する第一鍔部11と、外輪部13の軸方向他端から内径側に突出する第二鍔部12と、外輪部13と第一鍔部11との間及び外輪部11と第二鍔部12との間に設けられる湾曲部14とを備え、第一鍔部11の内径側端11aの内径r11を、保持器20の最大径部の外径r20に対して80%以上95%未満に設定しているころ軸受とした。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
環状を成すシェル外輪(10)と、前記シェル外輪(10)の中に組み込まれる保持器(20)と、前記保持器(20)に保持されるころ(30)とを備え、
前記シェル外輪(10)は、前記ころ(30)の転走面(31)に対向する軌道面(15)を形成する外輪部(13)と、前記外輪部(13)の軸方向一端から内径側に突出する第一鍔部(11)と、前記外輪部(13)の軸方向他端から内径側に突出する第二鍔部(12)と、前記外輪部(13)と前記第一鍔部(11)との間及び前記外輪部(13)と前記第二鍔部(12)との間に設けられる湾曲部(14)とを備え、
前記第一鍔部(11)の内径側端(11a)の内径(r11)を、前記保持器(20)の最大径部の外径(r20)に対して80%以上95%未満に設定しているころ軸受。
続きを表示(約 670 文字)
【請求項2】
前記シェル外輪(10)はハウジングの内径に圧入されるものであり、前記第一鍔部(11)は前記ハウジングの内径への圧入時における先端側として設定されている請求項1に記載のころ軸受。
【請求項3】
前記第一鍔部(11)の板厚(t11)は、前記外輪部(13)の板厚(t13)に対して45%以上70%未満に設定されている請求項1又は2に記載のころ軸受。
【請求項4】
前記外輪部(13)の軸方向一端側の端部に、前記外輪部(13)の板厚(t13)から前記第一鍔部(11)の板厚(t11)へと徐々に板厚が小さくなる板厚変化部(16)を有し、前記板厚変化部(16)の内面(16a)は前記第一鍔部(11)に近づくにつれて軸方向に対して25°以上35°未満の角度で外径側へ向く傾斜面である請求項1又は2に記載のころ軸受。
【請求項5】
前記シェル外輪(10)の少なくとも前記第一鍔部(11)の硬度は、600HV以下である請求項1又は2に記載のころ軸受。
【請求項6】
前記外輪部(13)における前記転走面(31)との対向範囲の軸方向他端(13a)における外径Ra、
前記外輪部(13)における前記転走面(31)との対向範囲の軸方向中心(13b)における外径Rb、
前記外輪部(13)における前記転走面(31)との対向範囲の軸方向一端(13c)における外径Rc、
との間に、Rb>Ra≧Rc、又は、Rb>Rc>Raが成立している請求項1又は2に記載のころ軸受。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、ころ軸受及びそのころ軸受に用いられるシェル外輪に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
ころ軸受として、シェル形の外輪を備えたものがある。この種のころ軸受は、金属製の板状部材で形成されたシェル外輪と、シェル外輪の内径側に組み込まれた保持器と、保持器によって保持される転動体としてのころを備えている。シェル外輪は、転動体の転走面に対向する軌道面を形成する円筒状の外輪部と、その外輪部の軸方向両端部に内径方向へ突出する鍔部を備えている。
【0003】
ところで、昨今の自動車業界では燃費向上の観点から、車両の軽量化を図るためにアルミニウム等の軽合金材が使用される機会が増えている。これに伴い、軸受を支持するハウジング(軸箱)の材質としても、アルミニウム等の軽合金材が使用される場合が多い。軽合金製のハウジングでは、鋼製(鉄製)のハウジングに比べて、シェル外輪のかじりが発生するリスクが高まる。このため、特許文献1のシェル外輪では、外輪部の軸方向一端部の外周面に、軸方向内側から軸線方向外側に向かって外径が徐々に小さくなるテーパ部を設け、そのテーパ部の軸方向に対するテーパ角を、0.5度以上5度未満の範囲として、かじりの発生を防止している。
【0004】
また、特許文献2のシェル外輪では、外輪部と鍔部との間の稜線部の外面に曲げR部を介在し、外輪部の外周面のテーパ部と曲げR部との間に、両者が滑らかに繋がる接続箇所を設けている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2023-43353号公報
特開2023-114019号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
シェル外輪を用いたころ軸受の利点として、玉軸受等の他の形式の軸受に比べて、コンパクトなサイズで適用できることが挙げられる。特に、近年は電気自動車において、インバータ、モータとデフを含む減速機を一体化させた動力装置「eAxle」の需要が増加している。この種の動力装置では、負荷容量を確保しつつ装置の小型化を図るため、軸受幅は狭める一方で外径を大きくしたシェル軸受を採用する場合もある。
【0007】
ところで、シェル外輪を用いたころ軸受は、前述のように、軽合金製のハウジングに対しては、かじりが発生しやすい。また、シェル外輪はプレスで成形される。このため、軸受の大径化に伴い、シェル外輪の加工精度が悪化するおそれがある。また、ハウジングに対するシェル外輪の嵌め合い面積の増加により、その圧入力の増加が懸念される。かじりや過大な圧入力が発生すると、シェル外輪の鍔部が変形して内部部品を挟み込む等の事態が生じ得る。
【0008】
特許文献1,2のシェル外輪によれば、圧入時のかじりの発生を防止できるとされている。しかし、シェル外輪が大径化すると、ハウジングへの圧入時に必要な力が大きくなる。このため、圧入時におけるかじりの発生を、さらに確実に防止する技術が求められる。
【0009】
そこで、この発明の課題は、シェル外輪を備えたころ軸受のハウジングへの組付け時にいて、かじりの発生をより確実に防止することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するため、この発明は、環状を成すシェル外輪と、前記シェル外輪の中に組み込まれる保持器と、前記保持器に保持されるころとを備え、前記シェル外輪は、前記ころの転走面に対向する軌道面を形成する外輪部と、前記外輪部の軸方向一端から内径側に突出する第一鍔部と、前記外輪部の軸方向他端から内径側に突出する第二鍔部と、前記外輪部と前記第一鍔部との間及び前記外輪部と前記第二鍔部との間に設けられる湾曲部とを備え、前記第一鍔部の内径側端の内径を、前記保持器の最大径部の外径に対して80%以上95%未満に設定しているころ軸受を採用した(構成1)。
(【0011】以降は省略されています)
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