TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025110977
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-30
出願番号2024005083
出願日2024-01-17
発明の名称ステアリング装置
出願人本田技研工業株式会社
代理人個人,個人
主分類B62D 1/06 20060101AFI20250723BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】異形ハンドルに対する把持判定を良好に行う。
【解決手段】ステアリング装置50は、ハブ部と、該ハブ部の左方および右方において略上下方向に延在する左右一対の鉛直部およびハブ部の下方において略左右方向に延在して左右一対の鉛直部を接続する水平部を有する把持部と、左右一対の鉛直部とハブ部とを接続するスポーク部と、を有するステアリングハンドルと、ステアリングハンドルの操舵角を検出する舵角センサ13と、把持部に対する人体の接触または近接を検出する把持センサ14と、把持部に沿って把持検出範囲を設定する設定部111と、把持センサ14の検出値に基づいて、設定部111により設定された把持検出範囲において把持が検出されたか否かを判定する判定部112と、を備える。設定部111は、舵角センサ13により検出された操舵角に基づいて把持検出範囲を設定する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
ハブ部と、該ハブ部の左方および右方において略上下方向に延在する左右一対の鉛直部および前記ハブ部の下方において略左右方向に延在して前記左右一対の鉛直部を接続する水平部を有する把持部と、前記左右一対の鉛直部と前記ハブ部とを接続するスポーク部と、を有するステアリングハンドルと、
前記ステアリングハンドルの操舵角を検出する操舵角検出部と、
前記把持部に対する人体の接触または近接を検出するセンサユニットと、
前記把持部に沿って把持検出範囲を設定する設定部と、
前記センサユニットの検出値に基づいて、前記設定部により設定された前記把持検出範囲において把持が検出されたか否かを判定する判定部と、を備え、
前記設定部は、前記操舵角検出部により検出された前記操舵角に基づいて前記把持検出範囲を設定することを特徴とするステアリング装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1記載のステアリング装置において、
前記把持部の端部は、前記スポーク部よりも上方に突出して設けられ、
前記設定部は、前記端部を含む第1領域を前記把持検出範囲として予め設定し、前記操舵角検出部により検出された前記操舵角が所定値以上になると、前記把持検出範囲を、前記第1領域から、前記端部を除外した第2領域に変更することを特徴とするステアリング装置。
【請求項3】
請求項2に記載のステアリング装置において、
前記所定値は、前記ステアリングハンドルが中立位置から時計回りおよび反時計回りに30度操舵させれたときに前記操舵角検出部により検出される操舵角であることを特徴とするステアリング装置。
【請求項4】
請求項1に記載のステアリング装置において、
前記判定部の判定結果を含む情報を外部の装置に出力する出力部をさらに備えたことを特徴とするステアリング装置。
【請求項5】
ハブ部と、該ハブ部の左方および右方において略上下方向に延在する左右一対の鉛直部および前記ハブ部の下方において略左右方向に延在して前記左右一対の鉛直部を接続する水平部を有する把持部と、前記把持部と前記ハブ部とを接続するスポーク部と、を有するステアリングハンドルと、
前記ステアリングハンドルの操舵角を検出する操舵角検出部と、
前記把持部に対する人体の接触または近接を検出するセンサユニットと、
前記センサユニットの検出値と第1所定閾値とを比較し、比較結果に基づいて、前記把持部が把持されているか否かを判定する判定部と、を備え、
前記把持部の端部は、前記スポーク部よりも上方に突出して設けられ、
前記判定部は、前記操舵角検出部により検出された前記操舵角が所定値以上であって、かつ、前記センサユニットにより前記人体の接触または近接が検出された位置が前記端部に含まれる場合には、前記センサユニットの検出値と、前記第1所定閾値と異なる第2所定閾値とを比較し、比較結果に基づいて前記把持部が把持されているか否かを判定することを特徴とするステアリング装置。
【請求項6】
請求項5に記載のステアリング装置において、
前記判定部は、前記センサユニットの検出値が前記第1所定閾値以上であるとき、前記把持部が把持されていると判定する一方、前記操舵角検出部により検出された前記操舵角が前記所定値以上であって、かつ、前記センサユニットにより前記人体の接触または近接が検出された前記位置が前記端部に含まれる場合には、前記センサユニットの検出値が前記第1所定閾値よりも大きい前記第2所定閾値以上であるとき、前記把持部が把持されていると判定することを特徴とするステアリング装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、乗員によるステアリングハンドルの把持を検出する機能を備えたステアリング装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、交通の安全性の向上につながり、持続可能な輸送システムの発展に寄与するようなステアリング装置が望まれる。この点に関し、従来、上下方向の幅寸法より左右方向の幅寸法が大きい正面視略四角環状の操舵部を有する異形ハンドルにタッチセンサを配設して、タッチセンサからの信号に基づき把持位置を検知するようにした装置が知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1記載の装置では、ハンドルの左右両側に把持部が設けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-028505号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1記載のステアリング装置では、操舵中心軸周りにハンドルを回転操作したときに、運転者が操舵部の上部や下部など把持部以外の領域を把持して操舵するおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様であるステアリング装置は、ハブ部と、該ハブ部の左方および右方において略上下方向に延在する左右一対の鉛直部およびハブ部の下方において略左右方向に延在して左右一対の鉛直部を接続する水平部を有する把持部と、左右一対の鉛直部とハブ部とを接続するスポーク部と、を有するステアリングハンドルと、ステアリングハンドルの操舵角を検出する操舵角検出部と、把持部に対する人体の接触または近接を検出するセンサユニットと、把持部に沿って把持検出範囲を設定する設定部と、センサユニットの検出値に基づいて、設定部により設定された把持検出範囲において把持が検出されたか否かを判定する判定部と、を備える。設定部は、操舵角検出部により検出された操舵角に基づいて把持検出範囲を設定する。
【0006】
本発明の他の態様であるステアリング装置は、ハブ部と、該ハブ部の左方および右方において略上下方向に延在する左右一対の鉛直部およびハブ部の下方において略左右方向に延在して左右一対の鉛直部を接続する水平部を有する把持部と、把持部とハブ部とを接続するスポーク部と、を有するステアリングハンドルと、ステアリングハンドルの操舵角を検出する操舵角検出部と、把持部に対する人体の接触または近接を検出するセンサユニットと、センサユニットの検出値と第1所定閾値とを比較し、比較結果に基づいて、把持部が把持されているか否かを判定する判定部と、を備える。把持部の端部は、スポーク部よりも上方に突出して設けられる。判定部は、操舵角検出部により検出された操舵角が所定値以上であって、かつ、センサユニットにより人体の接触または近接が検出された位置が端部に含まれる場合には、センサユニットの検出値と、第1所定閾値と異なる第2所定閾値とを比較し、比較結果に基づいて把持部が把持されているか否かを判定する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、異形ハンドルに対する把持判定を良好に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施の形態に係るステアリング装置が適用されるステアリングハンドルの正面図。
ステアリングハンドル2が運転者により操作される様子を示す図。
ステアリングハンドル2が運転者により操作される様子を示す図
本発明の実施の形態に係るステアリング装置の要部構成を示すブロック図。
設定部により設定された把持検出範囲の一例を示す図。
設定部により設定された把持検出範囲の他の例を示す図。
本発明の実施の形態に係るステアリング装置を備えた運転支援システムの構成の一例を示す図。
図3のコントローラのCPUで実行される処理の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るステアリング装置が適用されるステアリングハンドルの正面図である。本発明の実施の形態に係るステアリング装置は、ADAS(Advanced driver-assistance systems)等の運転支援システムを備える手動運転車両に適用することができる。なお、本実施の形態に係るステアリング装置が適用される車両を、他車両と区別して自車両と呼ぶことがある。図1のステアリングハンドル2は、自車両の運転席における運転者により操作される。正面視で(運転者から見て)ステアリングハンドル2の背面側には、ステアリングハンドル2を軸支するステアリングシャフト3が連結される。
【0010】
ステアリングハンドル2は、図1に示すように異形のハンドルであり、ハブ部21と、リム部(把持部)22と、ハブ部21とリム部22とを接続するスポーク部23と、を備える。リム部22は、ハブ部21の左方および右方において略上下方向に延在する左右一対のリム部(鉛直部)22L,22Rおよびハブ部21の下方において略左右方向に延在してリム部(鉛直部)22L,22Rを接続する水平部22Hと、を含む。スポーク部23は、ハブ部21とリム部(鉛直部)22L,22Rとを接続する水平部23L,23Rと、ハブ部21と水平部22Hとを接続する垂直部23Vと、を含む。リム部(鉛直部)22Lは、その端部25Lがスポーク部(水平部)23Lとリム部(鉛直部)22Lとの接続部26Lよりも上方に突出するように設けられる。同様に、リム部(鉛直部)22Rは、その端部25Rがスポーク部(水平部)23Rとリム部(鉛直部)22Rとの接続部26Rよりも上方に突出するように設けられる。以下、端部25L,25Rを突出部とも呼ぶ。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

本田技研工業株式会社
車両
1か月前
本田技研工業株式会社
車両
1か月前
本田技研工業株式会社
航空機
1か月前
本田技研工業株式会社
車両構造
23日前
本田技研工業株式会社
回転電機
今日
本田技研工業株式会社
回転電機
1か月前
本田技研工業株式会社
回転電機
27日前
本田技研工業株式会社
クリップ
1か月前
本田技研工業株式会社
制御装置
21日前
本田技研工業株式会社
制御装置
21日前
本田技研工業株式会社
回転電機
今日
本田技研工業株式会社
車載検出器
1か月前
本田技研工業株式会社
鞍乗型車両
14日前
本田技研工業株式会社
固体二次電池
6日前
本田技研工業株式会社
着座部材構造
21日前
本田技研工業株式会社
鞍乗り型車両
21日前
本田技研工業株式会社
蓄電システム
8日前
本田技研工業株式会社
鞍乗り型車両
1か月前
本田技研工業株式会社
鞍乗り型車両
2か月前
本田技研工業株式会社
温調システム
1か月前
本田技研工業株式会社
鞍乗り型車両
1か月前
本田技研工業株式会社
鞍乗り型車両
1か月前
本田技研工業株式会社
電動駆動装置
今日
本田技研工業株式会社
電動駆動装置
今日
本田技研工業株式会社
電動駆動装置
今日
本田技研工業株式会社
電気駆動装置
今日
本田技研工業株式会社
バッテリパック
1か月前
本田技研工業株式会社
着用物着脱装置
1か月前
本田技研工業株式会社
バッテリパック
1か月前
本田技研工業株式会社
コイルユニット
1か月前
本田技研工業株式会社
コイル成形部材
1か月前
本田技研工業株式会社
非水電解質電池
20日前
本田技研工業株式会社
バッテリパック
1か月前
本田技研工業株式会社
バッテリパック
1か月前
本田技研工業株式会社
ステアリング装置
2か月前
本田技研工業株式会社
ステアリング装置
今日
続きを見る