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公開番号
2025111294
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-30
出願番号
2024005630
出願日
2024-01-17
発明の名称
電動駆動装置
出願人
本田技研工業株式会社
代理人
弁理士法人大島特許事務所
主分類
H02K
9/06 20060101AFI20250723BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】制御装置の内周部を十分に冷却することで、制御装置内における温度の偏りを抑制する。
【解決手段】電動駆動装置16は、回転電機31と、制御装置32と、を備える。回転電機31は、所定の軸方向に延びる中空状のシャフト38と、シャフト38の外周において軸方向に延びるハウジング36と、を有し、シャフト38は、ハウジング36に収容される本体部55と、本体部55から延長される延長部56と、を有し、延長部56には、シャフト孔59が設けられる。制御装置32は、延長部56の外周において軸方向に延びるケーシング74を有し、ケーシング74には、換気口103が設けられる。ケーシング74の外周には、軸方向に延びる冷却風通路229が形成され、冷却風通路229は、シャフト孔59、ケーシング74の内部空間、及び換気口103を介して、シャフト38の内部空間と連通している。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
回転電機と、前記回転電機と一体化され、前記回転電機の駆動を制御する制御装置と、を備えた電動駆動装置であって、
前記回転電機は、
所定の軸方向に延びる中空状のシャフトと、
前記シャフトの外周において前記軸方向に延びるハウジングと、を有し、
前記シャフトは、
前記ハウジングに収容される本体部と、
前記本体部から前記制御装置側に向かって延長される延長部と、を有し、
前記延長部には、その内周面から外周面まで貫通するシャフト孔が設けられ、
前記制御装置は、前記延長部の外周において前記軸方向に延びるケーシングを有し、前記ケーシングには、その内周面から外周面まで貫通する換気口が設けられ、
前記ケーシングの外周には、前記換気口が臨む位置に、前記軸方向に延びる冷却風通路が形成され、前記冷却風通路は、前記シャフト孔、前記ケーシングの内部空間、及び前記換気口を介して、前記シャフトの内部空間と連通している電動駆動装置。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記シャフトと一体に回転することで前記冷却風通路に冷却風を導入するファンを更に有する請求項1に記載の電動駆動装置。
【請求項3】
前記シャフトは、前記本体部から前記制御装置とは反対側に向かって突出する突出部を更に有し、
前記ファンは、前記回転電機を挟んで前記制御装置とは反対側に配置されており、前記突出部に固定されている請求項2に記載の電動駆動装置。
【請求項4】
前記回転電機、前記制御装置及び前記ファンの外周を覆うダクトカバーを更に備え、
前記冷却風通路は、前記ダクトカバーと前記ハウジング及び前記ケーシングとの間に形成されている請求項2に記載の電動駆動装置。
【請求項5】
前記シャフト孔は、前記制御装置の前記軸方向の中央部よりも前記回転電機側に配置され、
前記換気口は、前記制御装置の前記軸方向の前記中央部を挟んで前記回転電機とは反対側に配置されている請求項1~4のいずれか1項に記載の電動駆動装置。
【請求項6】
前記シャフト孔は、前記シャフトの周方向に間隔をおいて複数個設けられ、
前記換気口は、前記ケーシングの周方向に間隔をおいて複数個設けられている請求項1~4のいずれか1項に記載の電動駆動装置。
【請求項7】
前記回転電機は、前記ハウジングの前記制御装置とは反対側の開口部を閉止する蓋体を更に有し、前記蓋体には、前記軸方向に貫通する吸気口が設けられ、
前記回転電機又は前記制御装置には、前記ハウジングの内部空間と前記ケーシングの内部空間とを区画する区画部材が設けられ、前記区画部材には、前記軸方向に貫通する流通孔が設けられ、
前記冷却風通路は、前記ハウジングの内部空間、前記流通孔、前記ケーシングの内部空間、及び前記換気口を介して、前記吸気口と連通している請求項1~4のいずれか1項に記載の電動駆動装置。
【請求項8】
前記回転電機は、前記ハウジングの前記制御装置とは反対側の開口部を閉止する蓋体を更に有し、前記蓋体には、前記軸方向に貫通する吸気口が設けられ、
前記冷却風通路は、前記ハウジングの内部空間、前記ケーシングの内部空間、及び前記換気口を介して、前記吸気口と連通している請求項1~4のいずれか1項に記載の電動駆動装置。
【請求項9】
移動体に設けられ、前記シャフトが前記移動体の推進方向に沿って延びている請求項1~4のいずれか1項に記載の電動駆動装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動駆動装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、低炭素社会又は脱炭素社会の実現に向けた取り組みが活発化し、車両や航空機等においてもCO
2
排出量の削減やエネルギー効率の改善のために、電動化技術に関する研究開発が行われている。
【0003】
例えば、特許文献1には、シャフトを備えた回転電機(電気機械)と、回転電機を制御する制御装置(電子制御ユニット)と、を備えた機電一体型の電動駆動装置(一体制御型モータ)が開示されている。特許文献1の図5に示されるように、上記のシャフトには、回転電機と制御装置との間に、遠心ブレード(複数の回転ブレード)が取り付けられている。この遠心ブレードが回転することで、回転電機の内部空間と制御装置の内部空間との間に圧力差が生じ、制御装置の内部空間から回転電機の内部空間に向かう空気の流れが発生する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2023/57718号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、制御装置の外周部から導入された空気が、制御装置の内周部を通過して、回転電機の内部空間に流入している(特許文献1の図9の矢印参照)。そのため、制御装置の外周部との熱交換によって温められた空気が、制御装置の内周部を通過することになる。このような空気の流れでは、熱がこもりやすい制御装置の内周部を十分に冷却することができず、制御装置内における温度の偏りが大きくなる虞がある。
【0006】
本発明は、以上の背景に鑑み、制御装置の内周部を十分に冷却することで、制御装置内における温度の偏りを抑制することを課題とする。そして、延いてはエネルギー効率の改善に寄与するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明のある態様は、回転電機(31)と、前記回転電機と一体化され、前記回転電機の駆動を制御する制御装置(32)と、を備えた電動駆動装置(16)であって、前記回転電機は、所定の軸方向に延びる中空状のシャフト(38)と、前記シャフトの外周において前記軸方向に延びるハウジング(36)と、を有し、前記シャフトは、前記ハウジングに収容される本体部(55)と、前記本体部から前記制御装置側に向かって延長される延長部(56)と、を有し、前記延長部には、その内周面から外周面まで貫通するシャフト孔(59)が設けられ、前記制御装置は、前記延長部の外周において前記軸方向に延びるケーシング(74)を有し、前記ケーシングには、その内周面から外周面まで貫通する換気口(103)が設けられ、前記ケーシングの外周には、前記換気口が臨む位置に、前記軸方向に延びる冷却風通路(229)が形成され、前記冷却風通路は、前記シャフト孔、前記ケーシングの内部空間、及び前記換気口を介して、前記シャフトの内部空間と連通している。
【0008】
この態様によれば、冷却風通路を通過する冷却風によって換気口で負圧が発生すると、この負圧によってシャフトの内部空間の空気がシャフト孔、ケーシングの内部空間、及び換気口を介して冷却風通路に取り込まれる。これにより、シャフトの内部空間の空気がケーシングの内部空間の内周部及び外周部を通過して冷却風通路に流入することになり、制御装置の内周部及び外周部を効果的に冷却することができる。特に、シャフトの内部空間の空気は、まず、ケーシングの内部空間の内周部に導入される。そのため、熱がこもりやすい制御装置の内周部を十分に冷却することができ、制御装置内における温度の偏りを抑制することができる。
【0009】
上記の態様において、前記電動駆動装置は、前記シャフトと一体に回転することで前記冷却風通路に冷却風を導入するファン(33)を更に有しても良い。
【0010】
この態様によれば、ファンによって冷却風通路に大量の冷却風を強制的に導入することができる。これに伴って、換気口で発生する負圧を増大させ、この負圧によってケーシングの内部空間から換気口を介して冷却風通路に取り込まれる空気の流量を増加させることができる。そのため、制御装置に対する冷却効果を高めることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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