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公開番号2025111299
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-30
出願番号2024005638
出願日2024-01-17
発明の名称回転電機
出願人本田技研工業株式会社
代理人弁理士法人大島特許事務所
主分類H02K 1/18 20060101AFI20250723BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】ステータをハウジングに対して確実に固定でき、かつ小型化が可能な回転電機を提供する。
【解決手段】回転電機は、所定の軸方向に延びるシャフトを有し、シャフトの軸線周りに回転可能なロータと、ロータの外周に設けられたステータと、ステータを外囲し且つ保持する円筒状のハウジングと、を備える。ステータは、周方向に分割された複数の分割コアによって構成された円筒状のステータコアと、ステータコアの外周面に周方向に間隔を空けて設けられた複数の凸部と、を含む。ハウジングの内周面には、凸部を受容する複数の凹部が形成されている。互いに隣接する2つの分割コアは、周方向において凸部に対応する位置に配置された分割面をそれぞれ有し、両分割面は、2つの分割コアの径方向の位置ずれを抑制する凹凸部を有する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
所定の軸方向に延びるシャフトを有し、前記シャフトの軸線周りに回転可能なロータと、
前記ロータの外周に設けられたステータと、
前記ステータを外囲し且つ保持する円筒状のハウジングと、を備え、
前記ステータは、複数のティースを備えた円筒状のステータコアと、複数の前記ティースに巻き掛けられた複数のコイルと、を含み、
前記ステータコアの外周面には周方向に間隔を空けて複数の凸部が設けられ、
前記ハウジングの内周面には前記凸部を受容する複数の凹部が形成され、
前記ステータコアは前記周方向に分割された複数の分割コアによって構成され、互いに隣接する2つの前記分割コアは、前記周方向において前記凸部に対応する位置に配置された分割面をそれぞれ有し、両分割面は、2つの前記分割コアの径方向の位置ずれを抑制する凹凸部を有する、回転電機。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
前記ステータコアが前記ハウジングの前記内周面に嵌合固定され、
前記凸部のそれぞれは、前記軸方向における前記ステータコアの一端から他端に亘って形成された突条をなし、前記凹部のそれぞれは、対応する前記突条を受容する凹溝をなしている、請求項1に記載の回転電機。
【請求項3】
前記突条が前記ステータコアの前記一端から前記他端に亘って前記軸方向に延びている、請求項2に記載の回転電機。
【請求項4】
前記ハウジングの前記軸方向の開口を塞ぐように前記ハウジングの端面に取り付けられる蓋部材を更に備え、
前記ハウジングの外面には、前記蓋部材を締結するための複数の締結突起が設けられ、
前記凹溝は、前記周方向において前記締結突起に整合する前記ハウジングの部分に配置されている、請求項3に記載の回転電機。
【請求項5】
4以上の偶数個の前記締結突起が前記周方向に等間隔に設けられ、
前記締結突起の数の半分の数の前記突条及び前記締結突起の数の半分の数の前記凹溝は、前記ステータ及び前記ハウジングに形成されている、請求項4に記載の回転電機。
【請求項6】
前記ステータコアが前記ハウジングに保持された状態において、前記ステータコアの前記突条の先端と前記ハウジングの前記凹部の底部との間に隙間が形成されている、請求項2~5のいずれか1項に記載の回転電機。
【請求項7】
前記分割コアのそれぞれは、複数の嵌合溝を内面に有する円弧状のバックヨーク部材と、複数の前記嵌合溝に嵌め込まれる複数のティース部材と、を含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の回転電機。
【請求項8】
複数の前記凸部のそれぞれは、互いに隣接する前記ティース部材の間に配置されている、請求項7に記載の回転電機。
【請求項9】
前記ハウジングの外面に、複数の冷却フィンが設けられている、請求項1~5のいずれか1項に記載の回転電機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、回転電機に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、低炭素社会又は脱炭素社会の実現に向けた取り組みが活発化し、車両においてもCO2排出量の削減やエネルギー効率の改善のために、電動化技術に関する研究開発が行われている。
【0003】
例えば、特許文献1には、周方向に複数に分割された分割鉄心を締結して中空円筒状に形成された回転電機のステータコアが開示されている。ステータコアにはステータをケースに固定するための耳部(ステータコアの外周面から径方向外側へ向けて突出した山形形状の締結部)が設けられており、ステータコアの分割面は耳部に対応する周方向位置に配置されている。ステータコアは、分割面の位置が互いに異なり、形状が互いに異なる2種類の分割電磁鋼板の環状の組を交互に積層することによって構成され、耳部に形成された貫通孔を貫通するボルト及びナットによってケースに固定される。また、各組の分割電磁鋼板においては、周方向に隣接する2つの分割電磁鋼板の分割面に凹凸部が形成されており、これにより、両分割電磁鋼板が径方向や周方向に相対移動してずれることが規制される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-216788号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、このような耳部にはボルトを貫通するための貫通孔が形成されているため、貫通孔を避けるように分割面を設定する必要がある。そのため、分割面を径方向に対して傾斜させたり、或いは途中で屈曲させたりせざるを得ない。また、凹凸部を貫通孔の近くに形成することは締結部の強度低下、すなわち固定強度の低下を招くことから、凹凸部をバックヨーク部に形成する必要がある。一方、凹凸部をバックヨーク部に形成するためにはバックヨーク部の厚さをある程度確保する必要がある。そのため、バックヨーク部を薄くすることができず、回転電機の小型化の障害となる。
【0006】
本願は上記課題の解決のため、ステータをハウジングに対して確実に固定でき、かつ小型化が可能な回転電機を提供することを目的としたものである。そして、延いては回転電機の普及により、CO2排出量の削減に寄与することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明のある態様は、回転電機(31)であって、所定の軸方向に延びるシャフト(38)を有し、前記シャフトの軸線周りに回転可能なロータ(39)と、前記ロータの外周に設けられたステータ(40)と、前記ステータを外囲し且つ保持する円筒状のハウジング(36)と、を備え、前記ステータは、複数のティース(68)を備えた円筒状のステータコア(67)と、複数の前記ティースに巻き掛けられた複数のコイル(69)と、を含み、前記ステータコアの外周面には周方向に間隔を空けて複数の凸部(132)が設けられ、前記ハウジングの内周面には前記凸部を受容する複数の凹部(133)が形成され、前記ステータコアは前記周方向に分割された複数の分割コア(135)によって構成され、互いに隣接する2つの前記分割コアは、前記周方向において前記凸部に対応する位置に配置された分割面(136)をそれぞれ有し、両分割面は、2つの前記分割コアの径方向の位置ずれを抑制する凹凸部(138)を有する。
【0008】
この態様によれば、ステータがハウジングにより外囲され、ステータの複数の凸部がハウジングの複数の凹部に受容されることにより、ステータをハウジングに確実に固定することができる。また、2つの分割コアの互いの分割面が凹凸部を有するため、分割コア同士が径方向にずれることがない。更に、凹凸部を有する分割面がステータコアの凸部に対応する位置に配置されるため、凹凸部を有する分割面を形成しつつ、ステータコアのバックヨーク部を薄くすることができる。そのため、回転電機を小型化することができる。
【0009】
上記の態様において、前記ステータコアが前記ハウジングの前記内周面に嵌合固定され、前記凸部のそれぞれは、前記軸方向における前記ステータコアの一端から他端に亘って形成された突条をなし、前記凹部のそれぞれは、対応する前記突条を受容する凹溝をなしていると良い。
【0010】
この態様によれば、複数の突条が対応する凹溝に受容されることにより、ステータをハウジングにより確実に固定することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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