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公開番号2025113529
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-04
出願番号2024007730
出願日2024-01-23
発明の名称凍結容器
出願人大陽日酸株式会社
代理人個人,個人
主分類B65D 81/18 20060101AFI20250728BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】-196℃の液体窒素を使用して-190℃程度の低温環境と、-80℃~-100℃の低温環境とを、それぞれ長期間安定して画成することができる凍結容器を提供する。
【解決手段】凍結容器1は、液体窒素を貯留可能な断熱容器2と、該断熱容器2のネックチューブ2aを塞ぐネックプラグ3とを備えている。ネックプラグ3は、ネックチューブ2aを閉塞する断熱材3bと、断熱材3bに設けた装着孔3cに装着する真空二重容器4と、真空二重容器4を密閉する蓋5とを備えている。真空二重容器4は、底面が断熱容器2の気相部Gに露出する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
液体窒素を貯留可能な断熱容器と、該断熱容器のネックチューブを塞ぐネックプラグとを備えた凍結容器において、
前記ネックプラグは、断熱材と、該断熱材に設けられた装着孔に装着される真空二重容器とを備え、
前記ネックチューブに前記ネックプラグを装着した際に、前記真空二重容器の底面の少なくとも一部が前記断熱容器の気相部に露出することを特徴とする凍結容器。
続きを表示(約 210 文字)【請求項2】
前記真空二重容器の内部に、該真空二重容器よりも高い熱伝導率を有する材質で形成したケースを備えていることを特徴とする請求項1記載の凍結容器。
【請求項3】
前記真空二重容器の内部空間を加熱するヒーターを有することを特徴とする請求項1又は2記載の凍結容器。
【請求項4】
前記真空二重容器の上部開口縁は、前記断熱材の上端より下方に位置することを特徴とする請求項1記載の凍結容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、-190℃程度の低温環境と、例えば-80℃~-100℃の低温環境とを、それぞれ長期間安定して内部に画成することができる凍結容器に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、生体試料を保存したり搬送したりする際には、液体窒素を容器内に充填させることで、容器内を-190℃程度の低温環境に維持した凍結容器が用いられていた(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
一方、ワクチンや遺伝子治療薬では、RNAやDNAが分解されることのない-80℃程度の低温環境での保存や搬送が求められている。このため、これらワクチンや遺伝子治療薬を保存する際には、冷凍機を内蔵して内部を-80℃にコントロールした冷凍庫に収容して保存していた。また、搬送する際には、断熱材で周囲を覆い、内部にドライアイスを入れて-70℃を維持した保冷ボックスが使用されていた(例えば、特許文献2参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-75304
特開2012-177663
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のように、生体試料の保存や搬送に用いられる容器と、ワクチンや遺伝子治療薬の保存や搬送に用いられる容器とは、保存や搬送に適した温度が異なることから、それぞれ個別の容器や冷凍庫が用いられていた。
【0006】
そこで、本発明は、液体窒素を利用して、例えば-190℃程度の低温環境と、それより相対的に温度の高い低温環境(例えば-80℃~-100℃)とを、それぞれ長期間安定して内部に画成することができる凍結容器を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の凍結容器は、液体窒素を貯留可能な断熱容器と、該断熱容器のネックチューブを塞ぐネックプラグとを備えた凍結容器において、前記ネックプラグは、断熱材と、該断熱材に設けられた装着孔に装着される真空二重容器とを備え、前記ネックチューブに前記ネックプラグを装着した際に、前記真空二重容器の底面の少なくとも一部が前記断熱容器の気相部に露出することを特徴としている。
【0008】
また、前記真空二重容器の内部に、該真空二重容器よりも高い熱伝導率を有する材質で形成したケースを備えていると好ましく、さらに、前記真空二重容器の内部空間を加熱するヒーターを有すると好適である。また、前記真空二重容器の上部開口縁は、前記断熱材の上端より下方に位置すると好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明の凍結容器によれば、ネックチューブに真空二重容器を有するネックプラグを装着することで、液体窒素が充填された凍結容器の内部の冷熱と、外気温とを調和させ、真空二重容器内の温度を液体窒素充填凍結容器の気相部分よりも高い温度、例えば-80℃付近でコントロールさせることができる。これにより、凍結容器の断熱容器内に、約-190℃で温度保持する第1の試料を保存し、真空二重容器内に、それよりも高温の例えば-80℃~-100℃で温度保持する第2の試料をそれぞれ保存することができる。また、例えば-80℃~-100℃で温度保持する第2の試料を単独で保存することができる。さらに、凍結容器を用いて第1の試料と第2の試料とを同時に搬送することができ、或いは、例えば-80℃~-100℃で温度保持する第2の試料のみを保存することもできる。また、真空二重容器内で試料を例えば-80℃~-100℃の環境で長時間保存できるため、第2試料を搬送可能なエリアを広げることができる。
【0010】
また、第2の試料を一時的に-80℃~-100℃で保存したい際には、凍結容器を使用することができ、従来のように冷凍機を内蔵した冷凍庫に収容して保存する必要がなくなる。さらに、ボンベまたは可搬式容器に充填された液体窒素を用いることで、冷媒貯蔵用設備は必要なくなる。これらのように、設備を省略化することができ、コストの削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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