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公開番号2025115394
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-06
出願番号2025010278
出願日2025-01-24
発明の名称粘性油性組成物
出願人株式会社コーセー
代理人
主分類A61K 8/87 20060101AFI20250730BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】
適度な粘性を有し、さらには経時安定性にも優れる粘性油性組成物を提供することを主な目的とする。
【解決手段】
次の成分(A)~(C);
(A)油溶性ポリウレタン
(B)(ベヘン酸/エイコサン二酸)グリセリル及び/又はトリ(ベヘン酸/イソステアリン酸/エイコサン二酸)グリセリル
(C)液状油
を含有する粘性油性組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
次の成分(A)~(C);
(A)油溶性ポリウレタン
(B)(ベヘン酸/エイコサン二酸)グリセリル及び/又はトリ(ベヘン酸/イソステアリン酸/エイコサン二酸)グリセリル
(C)液状油
を含有する粘性油性組成物。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
前記成分(A)が、(a1)疎水部及び(a2)親水部を有するポリウレタンであって、(a1)疎水部が、イソシアネート化合物に由来する構造単位を含み、(a2)親水部が、低分子ジオールに由来する構造単位を含むものである請求項1に記載の粘性油性組成物。
【請求項3】
前記イソシアネート化合物が、ヘキサメチレンジイソシアネートである請求項2に記載の粘性油性組成物。
【請求項4】
前記成分(B)に対する前記成分(A)の含有質量割合(A)/(B)が0.04~0.4である請求項1又は2に記載の粘性油性組成物。
【請求項5】
前記成分(C)における植物油脂の含有量が50質量%以上である、請求項1又は2に記載の粘性油性組成物。
【請求項6】
30℃における粘度が1,000~50,000mPa・sである、請求項1又は2に記載の粘性油性組成物。
【請求項7】
成分(A)油溶性ポリウレタン及び、成分(B)(ベヘン酸/エイコサン二酸)グリセリル及び/又はトリ(ベヘン酸/イソステアリン酸/エイコサン二酸)グリセリルを有効成分とする、油性組成物の性状安定化剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、粘性油性組成物に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
増粘された油性組成物は、医薬品、化粧品、インキ、グリースなど幅広い分野で利用されており、ワックス類、ヒドロキシ脂肪酸など多くのゲル化剤が開発されている。しかし、これらのゲル化剤は増粘できる油剤に選択性があり、経時で廃液やゲルの沈降がみられるなどの課題があった。これらの課題を解決すべく、複数の油性ゲル化剤を組み合わせる技術が開示されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、長期の保存安定性が良好な油性スタイリング化粧料を提供するために、高級脂肪酸エステルとオリゴマーエステルを含有する油性スタイリング化粧料が提案されている。
また、特許文献2には、適度な粘度を有し、高温での経時安定性に優れる油性洗浄剤を提供するために、デキストリン脂肪酸エステル及び、多価アルコールと、炭素数8~30の脂肪酸及び/又はヒドロキシ脂肪酸と、炭素数12~30の二塩基カルボン酸をエステル化して得られるエステル化合物を含有する油性洗浄剤が提案されている。
さらに、特許文献3には、経時での硬度に優れた透明ゲル化粧料を提供するために、特定のエステル化反応生成物と12-ヒドロキシステアリン酸と油分を含有する透明ゲル化粧料が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-117691号公報
特開2012-126664号公報
WO2010/029769号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1~3の技術では、経時での分離や折れを抑制する油性組成物の開発はされているものの、適度な粘度を有して室温での経時安定性に優れるという点において十分なものではなかった。
【0006】
そこで、本発明は適度な粘性を有し、さらには経時安定性にも優れる粘性油性組成物を提供することを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を鑑み、本発明者は鋭意検討を行った。まず、油性ゲル化剤としてポリウレタン構造を有する油溶性ポリウレタンに着目した。油溶性ポリウレタンはゲル化能に優れるものの、植物油脂が多い油系においては、経時でのキメの悪化を改善させる必要があった。そこで、増粘性と分離・排液などの経時安定性のよさを維持しつつ、更に経時でのキメのよさを向上させる検討を行った。その結果、油溶性ポリウレタンと(ベヘン酸/エイコサンニ酸)グリセリル又はトリ(ベヘン酸/イソステアリン酸/エイコサン二酸)グリセリルを含む、粘性油性組成物が、顕著に増粘性、経時安定性に優れることを見出した。
【0008】
すなわち、本発明は 、以下の記載の通りである。
〔1〕 次の成分(A)~(C);
(A)油溶性ポリウレタン
(B)(ベヘン酸/エイコサン二酸)グリセリル及び/又はトリ(ベヘン酸/イソステアリン酸/エイコサン二酸)グリセリル
(C)液状油
を含有する粘性油性組成物を提供するものである。
〔2〕 前記成分(A)が、(a1)疎水部及び(a2)親水部を有するポリウレタンであって、(a1)疎水部が、イソシアネート化合物に由来する構造単位を含み、(a2)親水部が、低分子ジオールに由来する構造単位を含むものである、〔1〕記載の粘性油性組成物を提供するものである。
〔3〕 前記イソシアネート化合物が、ヘキサメチレンジイソシアネートである、〔2〕記載の粘性油性組成物を提供するものである。
〔4〕 前記成分(B)に対する前記成分(A)の含有質量割合(A)/(B)が0.04~0.4である、〔1〕又は〔2〕記載の粘性油性組成物を提供するものである。
〔5〕前記成分(C)における植物油脂の含有量が50質量%以上である、〔1〕又は〔2〕記載の粘性油性組成物を提供するものである。
〔6〕 30℃における粘度が1,000~50,000mPa・sである、〔1〕又は〔2〕記載の粘性油性組成物を提供するものである。
〔7〕 成分(A)油溶性ポリウレタン及び、成分(B)(ベヘン酸/エイコサン二酸)グリセリル及び/又はトリ(ベヘン酸/イソステアリン酸/エイコサン二酸)グリセリルを有効成分とする、油性組成物の性状安定化剤を提供するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、増粘性及び経時安定性に優れる粘性油性組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の好ましい実施形態に限定されず、本発明の範囲内で自由に変更することができるものである。尚、本明細書において百分率は特に断りのない限り質量による表示である。また、本明細書において、「~」を用いて数値範囲を表す際は、その範囲は両端の数値を含むものとする。また、各数値範囲(~)の上限値(以下)と下限値(以上)は、所望により、任意に組み合わせることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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