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公開番号
2025115577
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-07
出願番号
2024010096
出願日
2024-01-26
発明の名称
消波ブロック保持装置
出願人
鈴健興業株式会社
代理人
個人
主分類
B66C
1/62 20060101AFI20250731BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約
【課題】消波ブロックを把持して移動させることを、人力で危険なワイヤの玉掛け作業せずに安全でありながら、手軽に使用できる小型軽量な消波ブロック保持装置を提供する。
【解決手段】消波ブロック保持装置110であって、作業機械100に支持され、4つの脚部LPのうちの最も上方に向いた1つの脚部LPの、その1つの脚部LPの径方向のうちの少なくとも互いに直交する3方向への移動を規制する規制部材114を備えるブラケット112と、ブラケット112に支持され、ブラケット112の下方に延在し、消波ブロックCBの全重量を塑性変形することなく支持可能な湾曲支持部材118と、を備え、湾曲支持部材118が、消波ブロック保持装置110で消波ブロックCBを保持した際に、消波ブロックCBの重心の真下に配置され、かつ上方に向く先端部118Cを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
作業機械に支持され、互いに異なる方向に延びる複数の脚部を備える消波ブロックを保持可能とする消波ブロック保持装置であって、
前記作業機械に支持され、前記複数の脚部のうちの最も上方に向いた1つの脚部の、該1つの脚部の径方向のうちの少なくとも互いに直交する3方向への移動を規制する規制部材を備えるブラケットと、
該ブラケットに支持され、該3方向いずれかの方向から該ブラケットの下方に延在し、前記消波ブロックの全重量を塑性変形することなく支持可能な湾曲支持部材と、
を備え、
前記湾曲支持部材は、当該消波ブロック保持装置で前記消波ブロックを保持した際に、該消波ブロックの重心の真下に配置され、かつ上方に向く先端部を備えることを特徴とする消波ブロック保持装置。
続きを表示(約 440 文字)
【請求項2】
請求項1において、
前記規制部材は、更に、自身の内径を前記脚部の最小外径以上に保持する変形可能な係合部材を備え、前記1つの脚部の径方向へのすべての移動を規制することを特徴とする消波ブロック保持装置。
【請求項3】
請求項1において、
前記ブラケットには、前記作業機械に回動可能に支持された際に、前記規制部材と前記湾曲支持部材との位置関係を変更させる変更部材が設けられていることを特徴とする消波ブロック保持装置。
【請求項4】
請求項1または2において、
前記作業機械は、無限軌道で移動可能とされた本体部と、該本体部に揺動可能に支持されたアーム体とを備え、
前記ブラケットは、該アーム体の先端部を挟むように直接連結され、該アーム体により揺動回転する際の回転軸に直交する1対の取付板を備え、
前記規制部材の端部は、該1対の取付板それぞれに連結されていることを特徴とする消波ブロック保持装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、消波ブロック保持装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、正四面体の重心位置から各頂点の方向に延びる、すなわち互いに異なる方向に延びる4つの脚部を備えるコンクリート製の消波ブロックは、その独特の形状から、複数を重ねて配置すると強い結合力が得られる。このため、消波ブロックは、川や海で発生する波のエネルギーを効果的に減衰・消散させることができるので、消波根固ブロック、波消しブロックなどとも呼ばれ、護岸や水利を目的に使用されている。
【0003】
しかしながら、この消波ブロックの独特な形状により、基本的に、クレーンなどの作業機械による吊り上げ・吊り下ろしの際には、複数のワイヤを使用せざるをえない状態である。そして、この消波ブロックの下部に回した複数のワイヤの結合・切り離し(ワイヤの玉掛け作業(台付け作業))のほとんどは人力で行われている状態である。ここで、この消波ブロックは大きな重量とされているので、使用するワイヤも重く、人力でワイヤの結合・切り離しを行うだけでも非常に多くの労力を必要とする。また、この消波ブロックが使用される現場は、足場の悪い状況であり、作業員にとっては多くの危険を伴う。特に、複数の消波ブロックを重ねて配置する際には、下に来る消波ブロックの近傍にある消波ブロック上で作業員が指示を出す必要があるが、消波ブロックの表面が滑りやすく不安定な作業環境となっている。それにより、作業員の滑落や転倒などが生じやすく多くの事故が発生している。
【0004】
このため、従来様々な保持装置が提案されている。例えば、特許文献1の保持装置では、人力で危険なワイヤの玉掛け作業を解決すべく、3つの保持部材が、平面視で3方向に延在する脚部の結合部分を挟み、かつ消波ブロックの真下まで届くように、大型で長い部材とされている。即ち、特許文献1では、消波ブロックを上から下まで3つの保持部材でカバーし、かつ重心部分近傍をその3つの保持部材で支持する構成となっているので、消波ブロックを安定して把持し移動することが可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-85179号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1で示す保持装置は、1つの脚部を上下左右方向から動きを規制するため、消波ブロックよりも大きくされている(例えば、重量約16トンで高さ約3mの消波ブロックに対して、保持装置は重量約12トンで高さ約6m)。このため、特許文献1の保持装置自体が消波ブロックに対して大きいだけでなく大重量ともなっており、手軽に使用するのが困難なおそれがあった。
【0007】
そこで、本発明は、前記問題点を解決するべくなされたもので、消波ブロックを把持して移動させることを、人力で危険なワイヤの玉掛け作業せずに安全でありながら、手軽に使用可能かつ、小型軽量化の可能な消波ブロック保持装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、作業機械に支持され、互いに異なる方向に延びる複数の脚部を備える消波ブロックを保持可能とする消波ブロック保持装置であって、前記作業機械に支持され、前記複数の脚部のうちの最も上方に向いた1つの脚部の、該1つの脚部の径方向のうちの少なくとも互いに直交する3方向への移動を規制する規制部材を備えるブラケットと、該ブラケットに支持され、該3方向いずれかの方向から該ブラケットの下方に延在し、前記消波ブロックの全重量を塑性変形することなく支持可能な湾曲支持部材と、を備え、前記湾曲支持部材が、当該消波ブロック保持装置で前記消波ブロックを保持した際に、該消波ブロックの重心の真下に配置され、かつ上方に向く先端部を備えたことにより、前記課題を解決したものである。
【0009】
本発明では、1つの脚部の径方向のうちの少なくとも互いに直交する3方向への移動を規制する規制部材を備えるブラケットと、消波ブロックの全重量を塑性変形することなく支持可能な湾曲支持部材と、を備える。即ち、本発明では、規制部材で1つの脚部の移動を規制し、湾曲支持部材で消波ブロックの全重量を支持する構成のため、駆動部分を使わず、極めて簡素かつ軽量な構成とすることができる。
【0010】
同時に、湾曲支持部材は、消波ブロック保持装置で消波ブロックを保持した際に、消波ブロックの重心の真下に配置され、かつ上方に向く先端部を備えている。即ち、湾曲支持部材で消波ブロックを保持する際には、先端部の傾きで消波ブロックを必ず規制部材の存在する方向に傾かせるので、消波ブロックを安定して保持することができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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