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公開番号2025116050
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-07
出願番号2025086399,2022522893
出願日2025-05-23,2020-10-15
発明の名称ユニバーサル受容体療法のためのレトロウイルスベクター
出願人ウモジャ バイオファーマ インコーポレイテッド
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類A61K 35/76 20150101AFI20250731BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】ユニバーサル受容体療法のためのレトロウイルスベクターの提供。
【解決手段】本開示は、ハプテン結合受容体及びT細胞活性化受容体をコードするポリヌクレオチドを含むレトロウイルスベクターに関する。レトロウイルスベクターは、トランスダクションエンハンサーを含み得る。アダプター分子、ならびにアダプター分子のレトロウイルスベクター及びレトロウイルスベクターで形質導入されたT細胞との併用も開示される。本開示は、トランスダクションエンハンサー(transduction enhancers)、T細胞活性化合成受容体、及び/またはハプテン結合受容体をコードするウイルスベクター、それを含む組成物、ならびにそれらの使用方法に関する。本開示は、ウイルスベクターと共に使用するためのハプテンを含むアダプター分子の使用にも関する。本開示の組成物及び方法は、疾患、例えば、がんの処置に有用であり得る。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
明細書に記載の発明。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2019年10月16日に出願された米国仮出願第62/916,110号の優先権及びその利益を主張し、その内容は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 4,200 文字)【0002】
配列表
本出願は、EFS-Webを介してASCIIフォーマットで提出された配列表を含有し、これは参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。2020年10月15日に作成された上記ASCIIコピーは、「UMOJ-003-01WO_SeqList_ST25.txt」という名称であり、72KBのサイズである。
【0003】
本開示は、トランスダクションエンハンサー(transduction enhancers)、T細胞活性化合成受容体、及び/またはハプテン結合受容体をコードするウイルスベクター、それを含む組成物、ならびにそれらの使用方法に関する。本開示は、ウイルスベクターと共に使用するためのハプテンを含むアダプター分子の使用にも関する。本開示の組成物及び方法は、疾患、例えば、がんの処置に有用であり得る。
【背景技術】
【0004】
キメラ抗原受容体(CAR)は、養子細胞免疫療法に使用するためにT細胞を遺伝子操作するために使用される遺伝子操作された受容体である(Pule et al.,Cytother.5:3,2003;Restifo et al.,Nat.Rev.Immunol.12:269,2012を参照のこと)。これらの受容体は、細胞内シグナル伝達コンポーネント、最も一般的には、単独のまたは1つ以上の共刺激ドメインと組み合わせたCD3に連結された、細胞外リガンド結合ドメイン、最も一般的には、モノクローナル抗体の単鎖可変断片(scFv)を含む。抗原結合は、CARの細胞内セグメントのシグナル伝達ドメインを刺激し、これにより、シグナル伝達経路を活性化する。CARベースの養子細胞免疫療法は、従来の標準治療処置に対して治療抵抗性を示す腫瘍を有するがん患者を処置するために使用されてきた(Grupp et al.,N.Engl.J.Med.368:1509,2013;Kalos et al.,Sci.Transl.Med.3:95ra73,2011を参照のこと)。
【0005】
自家T細胞は、移植後のインビボでの有効性を増強するように操作されている導入遺伝子を発現するように遺伝子改変され得る。例えば、CD19 B細胞系悪性腫瘍の状況における、導入遺伝子により改変されたT細胞の養子移入の成功にもかかわらず、全ての種類のがんに存在するが、正常細胞に存在しないユニバーサルCAR標的抗原は、同定されていない。従って、この分野は、腫瘍細胞に天然に存在し、身体の正常細胞/組織により最小限に発現される細胞表面標的を同定する必要性により妨げられている。従って、CAR T細胞治療の開発は、ヒトを悩ます大多数のがん種を網羅するために、数十~数百種のCAR標的及びCARを精査する潜在的必要性の見通しにより妨げられている。加えて多くの場合、既存のCAR技術は、宿主にCAR T細胞を再注入する前に、CARベクターを用いてT細胞を活性化及び形質導入するための高価な、かつ時間のかかるエクスビボでの操作ステップを必要とする。更に、CAR T細胞は、危険な、致死的でさえある有害事象を引き起こし得る多数のオフターゲット効果を有し得る。
より安全であり、よりコスト効率が良く、かつより汎用的なCAR T細胞工学のまだ満たされていない必要性が存在する。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
Pule et al.,Cytother.5:3,2003;Restifo et al.,Nat.Rev.Immunol.12:269,2012
Grupp et al.,N.Engl.J.Med.368:1509,2013
;Kalos et al.,Sci.Transl.Med.3:95ra73,2011
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、一般に、(a)標的化部分及びハプテンを含むアダプター分子を対象に投与すること;ならびに(b)(i)複数の組換えレトロウイルス粒子または(ii)エクスビボで免疫細胞を複数の組換えレトロウイルス粒子と接触させることにより生成される細胞のいずれかを当該対象に投与することを含む方法に関する。レトロウイルス粒子の各々は、5’から3’の順序で、(i)5’末端反復配列(LTR)または非翻訳領域(UTR)、(ii)プロモーター、(iii)ハプテンに特異的に結合する受容体をコードする配列、及び(iv)3’LTRまたはUTRを含むポリヌクレオチドを含む。レトロウイルス粒子の各々は、ウイルスエンベロープを含む。幾つかの実施形態では、本方法は、がんを処置する必要がある対象におけるがんを処置する方法である。幾つかの実施形態では、本方法は、腫瘍細胞を死滅させる必要がある対象における腫瘍細胞を死滅させる方法である。
【0008】
別の態様では、本開示は、(a)標的化部分及びハプテンを含むアダプター分子;ならびに(b)(i)複数の組換えレトロウイルス粒子または(ii)エクスビボで免疫細胞を複数の組換えレトロウイルス粒子と接触させることにより生成される細胞のいずれかを含むシステムまたは組成物を提供する。レトロウイルス粒子の各々は、5’から3’の順序で、(i)5’末端反復配列(LTR)またはUTR、(ii)プロモーター、(iii)ハプテンに特異的に結合する受容体をコードする配列、及び(iv)3’LTRまたはUTRを含むポリヌクレオチドを含む。レトロウイルス粒子の各々は、ウイルスエンベロープを含む。幾つかの実施形態では、システムまたは組成物は、それらを使用するための使用説明書を含むキットで提供される。
【0009】
本発明の更なる態様及び実施形態は、以下の発明を実施するための形態により提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
形質導入されたT細胞におけるFITC-CAR構築物の表面発現を示すフローサイトメトリー染色プロットを示す。図1Aは、リンパ球のフローサイトメトリー染色プロットを示し、これは単一細胞を可視化するために更にゲーティングされた(図1B)。単一細胞は、CD3+細胞を可視化するために更にゲーティングされた(図1C)。CD3+細胞は、FITC-CAR+細胞を可視化するために更にゲーティングされた(図1D)。
形質導入されたT細胞におけるFITC-CAR構築物の表面発現を示すフローサイトメトリー染色プロットを示す。図1Aは、リンパ球のフローサイトメトリー染色プロットを示し、これは単一細胞を可視化するために更にゲーティングされた(図1B)。単一細胞は、CD3+細胞を可視化するために更にゲーティングされた(図1C)。CD3+細胞は、FITC-CAR+細胞を可視化するために更にゲーティングされた(図1D)。
形質導入されたT細胞におけるFITC-CAR構築物の表面発現を示すフローサイトメトリー染色プロットを示す。図1Aは、リンパ球のフローサイトメトリー染色プロットを示し、これは単一細胞を可視化するために更にゲーティングされた(図1B)。単一細胞は、CD3+細胞を可視化するために更にゲーティングされた(図1C)。CD3+細胞は、FITC-CAR+細胞を可視化するために更にゲーティングされた(図1D)。
形質導入されたT細胞におけるFITC-CAR構築物の表面発現を示すフローサイトメトリー染色プロットを示す。図1Aは、リンパ球のフローサイトメトリー染色プロットを示し、これは単一細胞を可視化するために更にゲーティングされた(図1B)。単一細胞は、CD3+細胞を可視化するために更にゲーティングされた(図1C)。CD3+細胞は、FITC-CAR+細胞を可視化するために更にゲーティングされた(図1D)。
RACR-CARペイロードを発現する形質導入されたT細胞が、RACRを活性化するラパマイシンの添加(図2Aおよび図2D)によりどのくらい富化されるか、及び/またはCARを活性化するFITC抗原(図2B~2Cおよび図2E~2F)の添加によりどのくらい富化されるかを示すフローサイトメトリー染色プロットを示す。図2A~2Cは、0nMのラパマイシンで処理された形質導入された細胞を示し、図2D~2Fは、10nMのラパマイシンで処理された形質導入された細胞を示す。図2Bおよび2Eは、FITCによりコーティングされたビーズで刺激された形質導入された細胞を示し、図2Cおよび2Fは、プレートに結合したFITCで刺激された形質導入された細胞を示す。
刺激されなかったか、FITCでコーティングされたビーズにより刺激されたか、またはプレート結合FITCにより刺激された、かつラパマイシンが添加された(10nM)か、または添加されなかった(0nM)、形質導入された細胞のうちのFITC-CAR+生T細胞の百分率を示すグラフを示す。
刺激されなかったか、FITCでコーティングされたビーズにより刺激されたか、またはプレート結合FITCにより刺激された、かつラパマイシンが添加された(10nM)か、または添加されなかった(0nM)、形質導入された細胞のうちのFITC-CAR+生T細胞の総数を示すグラフを示す。
刺激されなかったか、FITCでコーティングされたビーズにより刺激されたか、またはプレート結合FITCにより刺激された、かつラパマイシンが添加された(10nM)か、または添加されなかった(0nM)、形質導入された細胞における活性化マーカーCD25の上方調節を示すグラフを示す。gMFI=幾何平均蛍光強度。
FITC CAR-Frb-RACRのベクターマップを示す。
CD3-コーカルウイルス粒子エンベロープのベクターマップを示す。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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