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公開番号2025116427
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-08
出願番号2024010843
出願日2024-01-29
発明の名称パレット
出願人三甲株式会社
代理人個人,個人
主分類B65D 19/32 20060101AFI20250801BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】下面全体が開放しているフォーク挿入孔を有するパレットの強度を従来より高くすることが可能な技術を提供する。
【解決手段】本願のパレット10Aは、中央桁部70を貫通して1対の第1中間桁部71の間を連絡する角溝形第1方向連続梁11と、中央桁部70を貫通して1対の第2中間桁部72の間を連絡する帯板形第2方向連続梁12とを備えるので、パレット10A上の荷物による荷重の伝達が、中央桁部70で分断され難くなる。即ち、本願の構造によれば、角溝形第1方向連続梁11,帯板形第2方向連続梁12及びそれらに繋がる壁部によって、デッキ面90上の荷物による負荷がパレット10Aの広範囲に分散され、下面全体が開放している第1フォーク挿入孔91を有するパレット10Aの強度を従来より高くすることが可能になる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
荷物が載置される四角形のデッキ面の中央、四隅、及び、外縁各辺の中間からなる計9箇所に、筒壁内に内壁を有する構造の複数の桁部を備えると共に、第1方向で前記桁部同士の間を貫通する1対の第1フォーク挿入孔と、前記第1方向と直交する第2方向で前記桁部同士の間を貫通する1対の第2フォーク挿入孔とを有し、
各前記第2フォーク挿入孔の両端部と中間とには、前記桁部の下端部間を連絡する複数の下側桁部間連絡部が備えられる一方、各前記第1フォーク挿入孔の下面全体が開放しているパレットにおいて、
前記中央の桁部の上部を水平に貫通すると共に前記デッキ面の一部に含まれる上面を有し、前記中央の桁部を挟んで前記第1方向の両側に位置する桁部である1対の第1中間桁部の上端部の間を連絡するか、又は、前記中央の桁部を挟んで前記第2方向の両側に位置する桁部である1対の第2中間桁部の上端部の間を連絡する上面長尺梁を備えるパレット。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記上面長尺梁には、下面開放の角溝構造をなして前記1対の第1中間桁部の間で連続して延びる複数の角溝形第1方向連続梁が含まれる請求項1に記載のパレット。
【請求項3】
前記上面長尺梁には、板厚方向が前記第1方向を向いた帯板状をなして前記1対の第2中間桁部の間で連続して延びる複数の帯板形第2方向連続梁が含まれる請求項2に記載のパレット。
【請求項4】
前記中央の桁部の四隅には、前記筒壁と前記内壁によって少なくとも上部と下部とが四方から包囲された4つの隅部屋が設けられ、
前記中央の桁部の各前記隅部屋は、上面全体が開放される一方、下端に下面壁が張られ、
前記中央の桁部の各前記隅部屋の上部の前記内壁は、前記角溝形第1方向連続梁の側壁と前記帯板形第2方向連続梁によって構成され、
前記下側桁部間連絡部には、前記中央の桁部の各前記隅部屋の下部において前記筒壁と前記内壁とに前記第1方向で連続する複数の隅連続壁が含まれている請求項3に記載のパレット。
【請求項5】
前記中央の桁部には、前記第2方向で1対ずつの前記隅部屋で挟まれ、前記第1方向に並ぶ1対の第2中間部屋と、前記第1方向で1対ずつの前記隅部屋で挟まれ、前記第2方向に並ぶ1対の第1中間部屋とが備えられ、
前記中央の桁部の各前記第1中間部屋は、下面全体が開放される一方、上面に上面壁が張られ、その上面壁に、1対の前記帯板形第2方向連続梁と前記角溝形第1方向連続梁の側壁と前記筒壁とが接続されている請求項4に記載のパレット。
【請求項6】
各前記第1中間桁部のうち前記中央の桁部寄りの2つの隅には、前記筒壁と前記内壁によって少なくとも上部及び下部を四方から包囲された2つの隅部屋が設けられ、
各前記第1中間桁部の前記2つの隅部屋のうち少なくとも前記中央の桁部側の範囲は、下面に下面壁が備えられる一方、前記下面壁の真上の上面が開放され、
前記下側桁部間連絡部の前記複数の隅連続壁は、各前記第1中間桁部の前記2つの隅部屋の各下部において前記筒壁と前記内壁とに前記第1方向で連続している請求項4に記載のパレット。
【請求項7】
前記第1中間桁部の上面の一部が上面壁にて閉塞され、
前記第1中間桁部の前記上面壁に前記角溝形第1方向連続梁と前記筒壁が接続され、
前記第2方向で前記第1中間桁部と前記四隅の桁部のうちの1対の隅の桁部との間を連絡するように延びると共に、上下方向が板厚方向となる板状をなし、前記第1中間桁部の前記上面壁と連続する桁間上面壁を備える請求項2から5の何れか1の請求項に記載のパレット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、荷物が載置される四角形のデッキ面の中央、四隅、及び、外縁各辺の中間からなる計9箇所に桁部を備えるパレットに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
上述したパレットとして、第1方向で桁部同士の間を貫通する1対の第1フォーク挿入孔と、第2方向で桁部同士の間を貫通する1対の第2フォーク挿入孔とを有するものが知られている。そのようなパレットにおいて、第1及び第2のうち両方の計4つのフォーク挿入孔のそれぞれに下側桁部間連絡部が設けられているものと、2つのフォーク挿入孔のみに下側桁部間連絡部が設けられ、残りの2つのフォーク挿入孔には下側桁部間連絡部が設けられず、下面全体が開放しているものとがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-255570号公報(図3,図5)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した下面全体が開放しているフォーク挿入孔を有する従来のパレットでは、強度不足が問題になることがある。そこで、本願では、下面全体が開放しているフォーク挿入孔を有するパレットの強度を従来より高くすることが可能な技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の発明の一態様は、荷物が載置される四角形のデッキ面の中央、四隅、及び、外縁各辺の中間からなる計9箇所に、筒壁内に内壁を有する構造の複数の桁部を備えると共に、第1方向で前記桁部同士の間を貫通する1対の第1フォーク挿入孔と、前記第1方向と直交する第2方向で前記桁部同士の間を貫通する1対の第2フォーク挿入孔とを有し、各前記第2フォーク挿入孔の両端部と中間とには、前記桁部の下端部間を連絡する複数の下側桁部間連絡部が備えられる一方、各前記第1フォーク挿入孔の下面全体が開放しているパレットにおいて、前記中央の桁部の上部を水平に貫通すると共に前記デッキ面の一部に含まれる上面を有し、前記中央の桁部を挟んで前記第1方向の両側に位置する桁部である1対の第1中間桁部の上端部の間を連絡するか、又は、前記中央の桁部を挟んで前記第2方向の両側に位置する桁部である1対の第2中間桁部の上端部の間を連絡する上面長尺梁を備えるパレットである。
【発明の効果】
【0006】
本開示の一態様のパレットは、1対の第2フォーク挿入孔には、複数の下側桁部間連絡部が備えられる一方、1対の第1フォーク挿入孔の下面全体は開放しているパレットである。そして、本開示の一態様のパレットは、中央の桁部を挟んで第1方向又は第2方向の両側に位置する1対の桁部の間を連絡する上面長尺梁を備えるので、パレット上の荷物による荷重の伝達が、中央の桁部で分断され難くなる。即ち、本開示の一態様の構造によれば、上面長尺梁及びそれに繋がる壁部によってデッキ面上の荷物の負荷がパレットの広範囲に分散され、下面全体が開放しているフォーク挿入孔を有するパレットの強度を従来より高くすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、本開示の一実施形態のパレットの斜視図
図2は、パレットを斜め下方から見た斜視図
図3は、図1におけるA-A切断面の一部拡大の側断面図
図4は、図1におけるB-B切断面の一部拡大の側断面図
図5は、中央桁部の斜め上方からの斜視図
図6は、中央桁部の斜め下方からの斜視図
図7は、中央桁部の平断面を上方から見た平断面図
図8は、中央桁部の平断面を下方から見た平断面図
図9は、第1中間桁部の平断面を上方から見た平断面図
図10は、第1中間桁部の平断面を下方から見た平断面図
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1から図10を参照して、本開示の一実施形態に係るパレット10Aについて説明する。図1に示すように、本実施形態のパレット10Aは、荷物が載置される四角形のデッキ面90の中央、四隅、及び、外縁各辺の中間からなる計9箇所に桁部を備えると共に、第1方向H1で桁部同士の間を貫通する1対の第1フォーク挿入孔91と、第1方向H1と直交する第2方向H2で桁部同士の間を貫通する1対の第2フォーク挿入孔92とを有する。また、図2に示すように、各第2フォーク挿入孔92の両端部と中間とには、桁部の下端部間を連絡する複数の下側桁部間連絡部80,81が備えられる一方、各第1フォーク挿入孔91の下面全体は開放されている。
【0009】
以下、複数の桁部を区別する場合には、パレット10Aの中央の桁部を「中央桁部70」といい、四隅の桁部を「隅桁部73」といい、中央桁部70を挟んで第1方向H1の両側に位置する桁部を「第1中間桁部71」といい、中央桁部70を挟んで第2方向H2の両側に位置する桁部を「第2中間桁部72」ということとする。また、複数種類の桁部を併せて説明する際には、「桁部70~73」等と略すか、又は、符号を省いて単に「桁部」と記すこととする。
【0010】
図1に示すように、桁部70~73は、筒壁70S~73S内に内壁70W~73Wを有した構造になっている。また、中央桁部70の筒壁70Sは、例えば、角筒状をなし、他の桁部71~73の桁部71S~73Sは、4つの平坦な側面と、四隅の4つの曲面とを有する略角筒状をなしている。なお、曲面の有無、位置、筒壁の形状は、上述のものに限定されない。そして、縦横に並ぶ桁部の側面同士が同一平面内に位置するように配置されている。
(【0011】以降は省略されています)

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