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公開番号2025081839
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-28
出願番号2023194877
出願日2023-11-16
発明の名称パレット
出願人三甲株式会社
代理人個人
主分類B65D 19/24 20060101AFI20250521BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】対応可能な運搬手段を増やすことができるパレットを提供する。
【解決手段】パレット1は、パレット1の4隅に設けられる隅柱部2と、パレット1の各側辺部に沿って並ぶ一対の隅柱部2の中間部位に設けられる中間柱部3とを備え、隅柱部2、及び、中間柱部3の上面等により載置面11が構成される。パレット1は、中央部を含む範囲において上下に貫通する開口部13を有し、載置面11に載置され、物品を収容する容器の下部から排出される物品を、開口部13を介して、パレット1の下方に排出可能に構成される。フォーク挿入部7は、一対の第1フォーク挿入部8と、第1フォーク挿入部8に対して直交する方向に延在する一対の第2フォーク挿入部9とを備え、第2フォーク挿入部9は、当該第2フォーク挿入部9の一部が開口部13の一部と重複するようにして設けられている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
平面視略矩形状をなすパレットにおいて、前記パレットの４隅に設けられる隅柱部と、前記パレットの各側辺部に沿って並ぶ一対の前記隅柱部の中間部位に設けられる中間柱部と、前記隅柱部と前記中間柱部との上端部間を連結する上連結部とを備え、前記隅柱部、前記中間柱部、及び、前記上連結部の上面により物品を載置可能な載置面が構成され、前記隅柱部、及び、前記中間柱部の下面により、前記パレットが設置面に設置された場合に接地する接地面が構成され、
平面視した場合の中央部を含む範囲において、上下に貫通する開口部を有し、
前記載置面に載置され、物品を収容する容器の下部から排出される物品を、前記開口部を介して、前記パレットの下方に排出可能に構成され、
前記隅柱部及び前記中間柱部の間にフォークを備える運搬手段のフォークを挿入可能とするフォーク挿入部が形成され、
前記フォーク挿入部は、パレットの所定の側辺部に対して直交する方向に延在する一対の第１フォーク挿入部と、前記第１フォーク挿入部に対して直交する方向に延在する一対の第２フォーク挿入部とを備え、
前記第１フォーク挿入部は、前記開口部の形成範囲よりも側方に設けられ、前記第２フォーク挿入部は、当該第２フォーク挿入部の一部が前記開口部の一部と重複するようにして設けられていることを特徴とするパレット。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
前記開口部と、前記各第１フォーク挿入部との間において、上下方向に延在し、上面が前記載置面の一部を構成するとともに、下面が前記接地面の一部を構成する分割柱部を備えていることを特徴とする請求項１に記載のパレット。
【請求項３】
前記分割柱部と前記中間柱部との間を直線状に連結し、前記第２フォーク挿入部の一部を画定する連絡部を備えていることを特徴とする請求項２に記載のパレット。
【請求項４】
前記連絡部は、
前記分割柱部の上部と前記中間柱部の上部との間を直線状に連結し、前記載置面の一部を構成するとともに、前記第２フォーク挿入部の一部を画定する上部連絡部と、
前記分割柱部の下部と前記中間柱部の下部との間を直線状に連結し、前記接地面の一部を構成するとともに、前記第２フォーク挿入部の一部を画定する下部連絡部とを備えていることを特徴とする請求項３に記載のパレット。
【請求項５】
前記開口部は、前記載置面において上方に開口する上部開口部と、前記接地面において下方に開口する下部開口部とを備え、前記上部開口部と前記下部開口部とが上下方向において連通する構成であり、
前記下部開口部は、前記分割柱部と、前記下部連絡部と、当該下部連絡部と連結される前記中間柱部とによって画定されていることを特徴とする請求項４に記載のパレット。
【請求項６】
前記上部連絡部同士の間、及び、前記下部連絡部同士の間のうち少なくとも一方を連結する接続部を備え、
前記接続部のうち、前記パレットの中央部側の部位は、前記開口部の一部を画定するとともに、前記パレットの外周側の部位は、前記中間柱部と連結され、
前記接続部の上下方向における厚みは、連接する前記連絡部を挟んで当該接続部とは反対側に位置する部位の上下方向における厚みよりも大きく構成されていることを特徴とする請求項４に記載のパレット。
【請求項７】
前記分割柱部の外周面を構成する外周壁部のコーナー部のうち少なくとも前記開口部側に位置するコーナー部は面取り形状とされ、
前記分割柱部の内部には、前記分割柱部の高さ方向の中間位置において前記外周壁部から前記分割柱部の内方側に突出する補強部が設けられていることを特徴とする請求項２乃至６のいずれかに記載のパレット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、物品の運搬等に使用されるパレットに関するものである。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、パレットとして、中央部において上下に貫通する開口部を有し、載置した容器の底壁部に設けられた上下に貫通する排出孔を介して排出される（例えば、粒状、粉状、液状、小型の）物品を、前記開口部を介して、パレットの下方に排出可能とするといった技術がある（例えば、特許文献１等参照。）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開平１１－４９１６３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ところで、パレットの中央部に前記開口部が設けられることに起因して、フォークリフトやハンドリフト等の運搬手段のフォークを挿入可能なフォーク挿入部の形成範囲が相対的に狭まってしまい、パレットに対応可能な（運搬可能とする）運搬手段が少なくなってしまうおそれがある。
【０００５】
本発明は、上記例示した問題点等を解決するためになされたものであって、その目的は、対応可能な運搬手段を増やすことができるパレットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
【０００７】
手段１．平面視略矩形状をなすパレットにおいて、前記パレットの４隅に設けられる隅柱部と、前記パレットの各側辺部に沿って並ぶ一対の前記隅柱部の中間部位に設けられる中間柱部と、前記隅柱部と前記中間柱部との上端部間を連結する上連結部とを備え、前記隅柱部、前記中間柱部、及び、前記上連結部の上面により物品を載置可能な載置面が構成され、前記隅柱部、及び、前記中間柱部の下面により、前記パレットが設置面に設置された場合に接地する接地面が構成され、
平面視した場合の中央部を含む範囲において、上下に貫通する開口部を有し、
前記載置面に載置され、物品を収容する容器の下部から排出される物品を、前記開口部を介して、前記パレットの下方に排出可能に構成され、
前記隅柱部及び前記中間柱部の間にフォークを備える運搬手段のフォークを挿入可能とするフォーク挿入部が形成され、
前記フォーク挿入部は、パレットの所定の側辺部に対して直交する方向に延在する一対の第１フォーク挿入部と、前記第１フォーク挿入部に対して直交する方向に延在する一対の第２フォーク挿入部とを備え、
前記第１フォーク挿入部は、前記開口部の形成範囲よりも側方に設けられ、前記第２フォーク挿入部は、当該第２フォーク挿入部の一部が前記開口部の一部と重複するようにして設けられていることを特徴とするパレット。
【０００８】
手段１によれば、開口部の一部と、第２フォーク挿入部の一部とが互いに空間を共有する関係となっており、第２フォーク挿入部に関しては、当該第２フォーク挿入部の形成範囲を、開口部の形成範囲にまで広げることができる。従って、パレットの中央部に開口部が設けられることに起因してフォーク挿入部の形成範囲が相対的に狭まってしまうといった事態を回避することができ、パレットに対応可能な（運搬可能とする）運搬手段を増やすことができる。
【０００９】
尚、「一対の前記第１フォーク挿入部のうち前記パレットのコーナー部側の縁部間の距離は、一対の前記第２フォーク挿入部のうち前記パレットのコーナー部側の縁部間の距離よりも長く構成されていること」としてもよい。この場合、一対のフォーク間の幅が比較的広い運搬手段を使用する際には第１フォーク挿入部を使用し、一対のフォーク間の幅が比較的狭い運搬手段を使用する際には第２フォーク挿入部を使用するといった具合に対象とする運搬手段の分担を行いつつ、第１フォーク挿入部の横幅と、第２フォーク挿入部の横幅との差を小さくすることができる。従って、第１フォーク挿入部の存在意義が希薄化してしまう（一対のフォーク間の幅が広い運搬手段及び一対のフォーク間の幅が狭い運搬手段のいずれも第２フォーク挿入部を使用する）といった事態を回避するとともに、第２フォーク挿入部の横幅が広がり過ぎることに起因する強度低下を防止することができる。
【００１０】
手段２．前記開口部と、前記各第１フォーク挿入部との間において、上下方向に延在し、上面が前記載置面の一部を構成するとともに、下面が前記接地面の一部を構成する分割柱部を備えていることを特徴とする手段１に記載のパレット。
（【００１１】以降は省略されています）

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