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公開番号
2025117790
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-13
出願番号
2024012700
出願日
2024-01-31
発明の名称
車両用駆動装置
出願人
株式会社アイシン
代理人
弁理士法人R&C
主分類
F16H
57/04 20100101AFI20250805BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】互いに平行な3軸の回転軸を備えた車両用駆動装置において、各軸に配置された潤滑対象箇所へ適切に油を供給することができる構造を実現する。
【解決手段】入力部材の回転軸心である第1軸心A1は、カウンタギヤ機構の回転軸心である第2軸心A2及び出力部材の回転軸心である第3軸心A3よりも上側V1に配置され、ケース9は、油の供給源からの油を、入力部材を回転自在に支持する第1軸受に供給する第1油路71と、第1油路71から分岐してカウンタギヤ機構を回転自在に支持する第2軸受に油を供給する第2油路72と、第1油路71から分岐して出力部材を回転自在に支持する第3軸受に油を供給する第3油路73とを備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
ロータを備えた回転電機と、
前記ロータと一体的に回転するように前記ロータに連結される入力部材と、
車輪に駆動連結される出力部材と、
前記入力部材の回転を減速して前記出力部材に伝達する減速機構と、
前記回転電機、前記入力部材、及び、前記減速機構を収容するケースと、を備えた車両用駆動装置であって、
前記減速機構は、
前記入力部材と一体的に回転するように前記入力部材に連結される入力ギヤと、
前記入力ギヤに噛み合う第1カウンタギヤ、及び、前記第1カウンタギヤと一体的に回転するように連結される第2カウンタギヤを備えたカウンタギヤ機構と、
前記第2カウンタギヤに噛み合うと共に前記出力部材と一体的に回転するように前記出力部材に連結される出力ギヤと、を備え、
前記入力部材は、第1軸受を介して前記ケースに対して回転自在に支持され、
前記カウンタギヤ機構は、第2軸受を介して前記ケースに対して回転自在に支持され、
前記出力部材は、第3軸受を介して前記ケースに対して回転自在に支持され、
前記入力部材の回転軸心である第1軸心は、前記カウンタギヤ機構の回転軸心である第2軸心、及び、前記出力部材の回転軸心である第3軸心よりも上側に配置され、
前記ケースは、油の供給源からの油を前記第1軸受に供給する第1油路と、前記第1油路から分岐して前記第2軸受に油を供給する第2油路と、前記第1油路から分岐して前記第3軸受に油を供給する第3油路と、を備える、車両用駆動装置。
続きを表示(約 580 文字)
【請求項2】
前記第1油路の流路断面積は、前記第2油路の流路断面積及び前記第3油路の流路断面積よりも大きく、
前記第2油路の流路断面積は、前記第3油路の流路断面積よりも大きい、請求項1に記載の車両用駆動装置。
【請求項3】
前記ケースの下部に形成された油が溜まる領域である油貯留部と、
前記油貯留部に溜まった油又は前記油貯留部から供給された油と熱媒との間で熱交換を行う熱交換部と、をさらに備え、
前記ケースは、前記第2油路から前記第2軸受に供給されて残った油を前記油貯留部に供給する第4油路と、前記第3油路から前記第3軸受に供給されて残った油を前記第1軸受、前記第2軸受、及び前記第3軸受以外の潤滑必要個所に供給する第5油路と、を備える、請求項1又は2に記載の車両用駆動装置。
【請求項4】
前記第1軸心に沿う方向を軸方向として、
前記ケースは、前記回転電機、前記入力部材、及び、前記減速機構が収容される収容室を前記軸方向の一方側から覆うカバー部を備え、
前記第1油路、前記第2油路、及び前記第3油路は、前記カバー部に沿って延在すると共に前記カバー部の内面又は外面から前記軸方向に突出するように形成された突条部の中に形成されている、請求項1又は2に記載の車両用駆動装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用駆動装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
特開2022-44049号公報には、回転電機(1)と、減速機構(4)と、出力部材(6)とが、それぞれ異なる軸に配置された3軸構成の車両用駆動装置(100)が開示されている(背景技術において括弧内の符号は参照する文献のもの。)。この車両用駆動装置(100)では、車両(200)に搭載された車載状態において、減速機構(4)が配置される軸(第3軸(C3))と、出力部材(6)が配置される軸(第2軸(C2))とが、鉛直方向(V)における同じくらいの高さに配置されている。また、回転電機(1)が配置される軸(第1軸(C1))は、減速機構(4)が配置される軸(C3)に対して鉛直方向(V)の上側(V1)に、当該軸(C3)と鉛直方向(V)に並ぶように配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-44049号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これらの軸は、それぞれ軸受等を介して回転部材を回転自在に支持している。このため、多くの場合、それぞれの軸受等は、車両用駆動装置のケース内に収容される油によって潤滑されている。多くの場合、油はケースの上方から供給され、複数の潤滑対象箇所を潤滑しながら、ケースの下方へと流通してケースの下方の油溜まりへ至るように流れる。油の経路は、それぞれの潤滑対象箇所に適切な量の油を供給しつつ、熱交換によって摩擦熱等を適切に回収し潤滑対象箇所の過熱を抑制できるように形成されることが好ましい。
【0005】
上記背景に鑑みて、互いに平行な3軸の回転軸を備えた車両用駆動装置において、各軸に配置された潤滑対象箇所へ適切に油を供給することができる構造の実現が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記に鑑みた車両用駆動装置は、ロータを備えた回転電機と、前記ロータと一体的に回転するように前記ロータに連結される入力部材と、車輪に駆動連結される出力部材と、前記入力部材の回転を減速して前記出力部材に伝達する減速機構と、前記回転電機、前記入力部材、及び、前記減速機構を収容するケースと、を備えた車両用駆動装置であって、前記減速機構は、前記入力部材と一体的に回転するように前記入力部材に連結される入力ギヤと、前記入力ギヤに噛み合う第1カウンタギヤ、及び、前記第1カウンタギヤと一体的に回転するように連結される第2カウンタギヤを備えたカウンタギヤ機構と、前記第2カウンタギヤに噛み合うと共に前記出力部材と一体的に回転するように前記出力部材に連結される出力ギヤと、を備え、前記入力部材は、第1軸受を介して前記ケースに対して回転自在に支持され、前記カウンタギヤ機構は、第2軸受を介して前記ケースに対して回転自在に支持され、前記出力部材は、第3軸受を介して前記ケースに対して回転自在に支持され、前記入力部材の回転軸心である第1軸心は、前記カウンタギヤ機構の回転軸心である第2軸心、及び、前記出力部材の回転軸心である第3軸心よりも上側に配置され、前記ケースは、油の供給源からの油を前記第1軸受に供給する第1油路と、前記第1油路から分岐して前記第2軸受に油を供給する第2油路と、前記第1油路から分岐して前記第3軸受に油を供給する第3油路と、を備える。
【0007】
本構成によれば、減速機構により入力部材の回転が減速されて出力部材に伝達されるため、入力部材の回転速度は、カウンタギヤ機構の回転速度及び出力部材の回転速度よりも高くなる。そのため、入力部材を支持する第1軸受の負荷は、カウンタギヤ機構を支持する第2軸受の負荷及び出力部材を支持する第3軸受の負荷よりも高くなる。そして、本構成によれば、供給源からの油を第1油路により第1軸受に供給し、当該第1油路から分岐する第2油路及び第3油路によって第2軸受と第3軸受とに油を分配する構成となっている。そのため、最も負荷が大きい第1軸受に多くの油を供給することができると共に、第1軸受に供給した残りの油を第2軸受及び第3軸受の潤滑に用いることができる。即ち、供給部からの油の供給量を少なく抑えつつ、それぞれの軸受に対して負荷に応じた適切な量の油を供給することができる。このように、本構成によれば、互いに平行な3軸の回転軸を備えた車両用駆動装置において、各軸に配置された潤滑対象箇所へ適切に油を供給することができる構造を実現することができる。
【0008】
車両用駆動装置のさらなる特徴と利点は、図面を参照して説明する例示的且つ非限定的な実施形態についての以下の記載から明確となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
車両用駆動装置の模式的な分解斜視図
車両用駆動装置のスケルトン図
車両用駆動装置の軸方向第1側からの側面図
車両用駆動装置の前後方向第1側からの側面図(正面図)
第1カバーを開けた状態での車両用駆動装置の軸方向第1側からの拡大側面図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、車両用駆動装置の実施形態を図面を参照して説明する。図1は、車両用駆動装置10の模式的な分解斜視図である。尚、この分解斜視図には、ケース9を構成するカバー部材の一部等、いくつかの部材は省略している。図2は、車両用駆動装置10のスケルトン図である。
(【0011】以降は省略されています)
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