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公開番号2025117710
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-13
出願番号2024012579
出願日2024-01-31
発明の名称運転支援装置
出願人株式会社アイシン
代理人弁理士法人ネクスト
主分類G01C 21/36 20060101AFI20250805BHJP(測定;試験)
要約【課題】現在の車両の状況に応じた適切な縮尺で周囲の道路画像を表示することを可能にした運転支援装置を提供する。
【解決手段】車両の現在位置周辺の道路形状を示す道路画像とともに、道路画像に重畳して車両から等距離にある地点を結ぶ等距離円を、車両からの距離を変えて複数表示し、その一方で車両が現在位置する道路の道路情報を取得し、複数の等距離円の内、車両が現在位置する道路の道路情報に基づいて選択される等距離円が表示画面内に収まる最大の等距離円となるように道路画像の縮尺を変更するように構成する。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項１】
車両の現在位置周辺の道路形状を示す道路画像を表示画面上に表示する道路画像表示手段と、
前記道路画像に重畳して前記車両から等距離にある地点を結ぶ等距離円を、前記車両からの距離を変えて複数表示する等距離円表示手段と、
前記車両が現在位置する道路の道路情報を取得する道路情報取得手段と、
前記等距離円表示手段によって表示される複数の等距離円の内、前記車両が現在位置する道路の道路情報に基づいて選択される等距離円が前記表示画面内に収まる最大の等距離円となるように前記道路画像の縮尺を変更する縮尺変更手段と、を有する運転支援装置。
続きを表示（約 670 文字）【請求項２】
前記道路情報は、前記車両が現在位置する道路区間に設定された制限速度情報と、前記車両が現在位置する道路区間の渋滞状況の少なくとも一方を含み、
前記縮尺変更手段は、前記車両が現在位置する道路区間に設定された制限速度情報又は前記車両が現在位置する道路区間の渋滞状況に基づいて前記等距離円を選択する請求項１に記載の運転支援装置。
【請求項３】
前記縮尺変更手段は、
前記車両の走行に伴って前記車両が現在位置する道路区間に設定された制限速度が遅くなる方向に変化した場合には、前記車両からより近い位置にある等距離円に選択対象が変更されることで前記道路画像の縮尺が拡大され、
前記車両の走行に伴って前記車両が現在位置する道路区間に設定された制限速度が速くなる方向に変化した場合には、前記車両からより遠い位置にある等距離円に選択対象が変更されることで前記道路画像の縮尺が縮小される請求項２に記載の運転支援装置。
【請求項４】
前記縮尺変更手段は、
前記車両の走行に伴って前記車両が現在位置する道路区間の渋滞度合いが高くなる方向に変化した場合には、前記車両からより近い位置にある等距離円に選択対象が変更されることで前記道路画像の縮尺が拡大され、
前記車両の走行に伴って前記車両が現在位置する道路区間の渋滞度合いが低くなる方向に変化した場合には、前記車両からより遠い位置にある等距離円に選択対象が変更されることで前記道路画像の縮尺が縮小される請求項２に記載の運転支援装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、車両の合流支援を行う運転支援装置に関する。
続きを表示（約 2,400 文字）【背景技術】
【０００２】
従来より、車両の乗員に対して経路案内や障害物の警告等の車両の走行支援を行う為の各種情報を提供する情報提供手段として、様々な手段が用いられている。例えば、車両に設置された液晶ディスプレイによる表示や、スピーカから出力する音声等である。ここで、車両周辺の道路形状を把握することは乗員にとって重要であり、車両の現在位置周辺の道路形状を含む地図画像をディスプレイに表示することはナビゲーション機能の一つとして従来より行われていた。
【０００３】
また、車両周辺の状況をより正確に特定させる為に、地図画像に加えて車両から等距離にある地点を結ぶ等距離円についても併せて表示することも提案されている（例えば特開２０００－３０５４５２号公報参照）。等距離円を表示することで、単に地図画像を表示する場合と比較して乗員が距離感覚を把握することが容易となり、特にインターチェンジやジャンクション等における本線車線への合流を行う際には有効な技術となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０００－３０５４５２号公報（段落００２０－００２７、図２）
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ここで、ディスプレイに表示される地図画像は、縮尺が大きければ範囲は狭いがより詳細な情報を得ることが可能であり、一方で縮尺が小さければ荒い情報であるがより広範囲の情報を得ることが可能である。どのような情報を乗員が欲するかは車両の状況によって異なるので、縮尺については車両の状況によって適切に切り替えることが望ましい。しかしながら、上記特許文献１の技術では、乗員の手動操作によって地図画像の縮尺を変更することは可能であるが、車両の状況に応じた縮尺の変更は行われていなかった。
【０００６】
本発明は前記従来における問題点を解消するためになされたものであり、車両が現在位置する道路の道路情報に基づいて選択される等距離円が表示画面内に収まる最大の等距離円となるように道路画像の縮尺を変更することで、現在の車両の状況に応じた適切な縮尺で周囲の道路画像を表示することを可能にした運転支援装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
前記目的を達成するため本発明に係る運転支援装置は、車両の現在位置周辺の道路形状を示す道路画像を表示画面上に表示する道路画像表示手段と、前記道路画像に重畳して前記車両から等距離にある地点を結ぶ等距離円を、前記車両からの距離を変えて複数表示する等距離円表示手段と、前記車両が現在位置する道路の道路情報を取得する道路情報取得手段と、前記等距離円表示手段によって表示される複数の等距離円の内、前記車両が現在位置する道路の道路情報に基づいて選択される等距離円が前記表示画面内に収まる最大の等距離円となるように前記道路画像の縮尺を変更する縮尺変更手段と、を有する。
尚、「道路形状を示す道路画像」は、道路のみを示す画像であっても良いし、道路以外に施設や自然（川、海など）を含む画像であっても良い。
【発明の効果】
【０００８】
前記構成を有する本発明に係る運転支援装置によれば、車両が現在位置する道路の道路情報に基づいて選択される等距離円が表示画面内に収まる最大の等距離円となるように道路画像の縮尺を変更するので、現在の車両の状況に応じた適切な縮尺で周囲の道路画像を表示することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
本実施形態に係るナビゲーション装置を示したブロック図である。
渋滞情報の生成の為のプローブカーシステムを説明した図である。
本実施形態に係る合流支援処理プログラムのフローチャートである。
液晶ディスプレイに表示される道路画像の一例を示した図である。
走行予定経路において本線車線に合流する合流車線を走行し、合流車線から本線車線への合流が行われる合流地点を含む場合の例を示した図である。
走行予定経路において本線車線に合流する合流車線を走行し、合流車線から本線車線への合流が行われる合流地点を含む場合の例を示した図である。
合流地点にある速度制限区間と加速車線について説明した図である。
液晶ディスプレイに表示される道路画像の縮尺が拡大される場合の例を示した図である。
液晶ディスプレイに表示される道路画像の縮尺が縮小される場合の例を示した図である。
合流アイコン画像表示処理のサブ処理プログラムのフローチャートである。
合流アイコンについて説明した図である。
合流アイコンについて説明した図である。
液晶ディスプレイに対する合流アイコンの表示例について説明した図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、本発明に係る運転支援装置をナビゲーション装置１に具体化した一実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係るナビゲーション装置１の概略構成について図１を用いて説明する。図１は本実施形態に係るナビゲーション装置１を示したブロック図である。尚、以下の実施形態ではナビゲーション装置が運転支援装置として機能する例について説明するが、ナビゲーション装置以外の車載器や車両に接続された情報端末が運転支援装置として機能しても良く、更に複数の車載器或いは車載器と外部のサーバとの組み合わせを運転支援装置として機能させても良い。
（【００１１】以降は省略されています）

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