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公開番号2025117842
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-13
出願番号2024012787
出願日2024-01-31
発明の名称物品の製造方法および製造装置
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人谷・阿部特許事務所
主分類B29C 45/16 20060101AFI20250805BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】複雑な成形ができる物品の製造方法および製造装置を提供する。
【解決手段】第一面にA面を対向させた状態で、第一金型と中間金型とを型閉めし、金型内に溶融樹脂を射出して第一面とA面との間に第一部品と第二部品を成形する工程と、第一面にB面を対向させた状態で第一金型と中間金型とを型閉めし、金型内に溶融樹脂を射出して第一面とB面との間に第三部品と第四部品を成形しつつ、A面に保持された第一部品に第二部品を係合させる工程と、第二面にA面を対向させた状態で、第二金型と中間金型とを型閉めし、金型内に溶融樹脂を射出して第一部品と第二部品を溶着して第一の一体成形品を成形しつつ、B面に保持された第三部品に第四部品を係合させる工程と、第二面にB面を対向させた状態で第二金型と中間金型とを型閉めし、金型内に溶融樹脂を射出して、第三部品と第四部品を溶着して第二の一体成形品を成形する工程と、を有する成形品製造方法。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
第一面を有する第一金型と、
第二面を有する第二金型と、
前記第一面および前記第二面に対向可能なA面、B面、C面、D面を有し、前記第一金型および前記第二金型の間で回転することによって前記第一面および前記第二面に対向する面を変更可能な中間金型と、
を用いた成形品製造方法であって、
前記第一面に前記A面を対向させた状態で、前記第一金型と前記中間金型とを型閉めし、金型内に溶融樹脂を射出することにより、前記第一面と前記A面との間に第一部品と第二部品とを成形する第一成形工程と、
前記第一面に前記B面を対向させた状態で前記第一金型と前記中間金型とを型閉めし、金型内に溶融樹脂を射出することにより、前記第一面と前記B面との間に第三部品と第四部品とを成形しつつ、前記A面に保持されている前記第一部品に前記第二部品を係合させる第二成形工程と、
前記第二面に前記A面を対向させた状態で、前記第二金型と前記中間金型とを型閉めし、金型内に溶融樹脂を射出することにより、前記第一部品と前記第二部品とを溶着して第一の一体成形品を成形しつつ、前記B面に保持されている前記第三部品に前記第四部品を係合させる第三成形工程と、
前記第二面に前記B面を対向させた状態で前記第二金型と前記中間金型とを型閉めし、金型内に溶融樹脂を射出することにより、前記第三部品と前記第四部品とを溶着して前記第一の一体成形品とは異なる第二の一体成形品を成形する第四成形工程と、
を有することを特徴とする成形品製造方法。
続きを表示(約 2,300 文字)【請求項2】
前記C面の駒は前記A面の駒と同じ型であり、前記D面の駒は前記B面の駒と同じ型であり、
前記第二成形工程では、前記第二面に前記D面を対向させた状態で、前記第二金型と前記中間金型とを型閉めし、前記第二面の第一領域と、前記D面の一部の領域とで形成される金型内に溶融樹脂を射出することにより、前記第二面と前記D面との間に第五部品を成形し、
前記第三成形工程では、前記第一面に前記C面を対向させた状態で、前記第一金型と前記中間金型とを型閉めし、金型内に溶融樹脂を射出することにより、前記第一面と前記C面との間に前記第一部品と前記第二部品とを成形し、更に、前記第二成形工程で成形された前記第五部品を保持する前記第二面に、前記第二成形工程で係合された前記第一部品及び前記第二部品を保持する前記A面を対向させた状態で、前記第二金型と前記中間金型とを型閉めし、金型内に溶融樹脂を射出することにより、前記第一部品と前記第二部品と前記第五部品とを溶着して前記第一の一体成形品を成形し、
前記第四成形工程では、前記第一面に前記D面を対向させた状態で、前記第一金型と前記中間金型とを型閉めし、金型内に溶融樹脂を射出することにより、前記第一面と前記D面との間に前記第三部品と前記第四部品とを成形し、
前記第四成形工程において、前記第一の一体成形品は前記中間金型から取り外されることを特徴とする請求項1に記載の成形品製造方法。
【請求項3】
前記第二面において、前記第一領域と、前記第一領域と隣接する第二領域とは、隣接した状態で第一位置と第二位置とに移動可能であることを特徴とする請求項2に記載の成形品製造方法。
【請求項4】
前記第一領域と前記第二領域とは、前記中間金型の回転に伴って移動することを特徴とする請求項3に記載の成形品製造方法。
【請求項5】
前記第二成形工程において、前記第二部品はロボットによって前記第一部品に係合され、
前記第三成形工程において、前記第四部品はロボットによって前記第二部品に係合される請求項1に記載の成形品製造方法。
【請求項6】
前記第二成形工程において、前記ロボットは前記第一部品と前記第二部品との間に第一部材をインサートし、
前記第三成形工程において、前記ロボットは前記第三部品と前記第四部品との間に第二部材をインサートする請求項5に記載の成形品製造方法。
【請求項7】
前記第一部材および前記第二部材は、弾性部材であることを特徴とする請求項6に記載の成形品製造方法。
【請求項8】
前記第三成形工程において前記第一部品と前記第二部品とを溶着する樹脂は、前記第一部品及び前記第二部品とは異なる材料の樹脂であり、
前記第四成形工程において前記第三部品と前記第四部品とを溶着する樹脂は、前記第三部品及び前記第四部品とは異なる材料の樹脂である請求項1に記載の成形品製造方法。
【請求項9】
第一面を有する第一金型と、
第二面を有する第二金型と、
前記第一面および前記第二面に対向可能なA面、B面、C面、D面を有し、前記第一金型および前記第二金型の間で回転することによって前記第一面および前記第二面に対向する面を変更可能な中間金型と、を用いた成形品製造方法であって、
前記第一金型に前記第一面を対向させた状態で、前記第一金型と前記中間金型とを型閉めし、金型内に溶融樹脂を射出することにより、前記第一金型と前記第一面との間に第一部品と第二部品とを成形する第一成形工程と、
前記第二面に前記D面を対向させた状態で、前記第二金型と前記中間金型とを型閉めし、金型内に溶融樹脂を射出することにより、前記第二面と前記D面との間に第五部品を成形しつつ、前記A面に保持されている前記第一部品に前記第二部品を係合させる第二成形工程と、
前記第二成形工程で成形された前記第五部品を保持する前記第二面に、前記第二成形工程で係合された前記第一部品及び前記第二部品を保持する前記A面を対向させた状態で、前記第二金型と前記中間金型とを型閉めし、金型内に溶融樹脂を射出することにより、前記第一部品と前記第二部品と前記第五部品とを溶着して第一の一体成形品を成形する第三成形工程と、
を有する成形品製造方法。
【請求項10】
記第二成形工程では、前記第一面に前記B面を対向させた状態で前記第一金型と前記中間金型とを型閉めし、金型内に溶融樹脂を射出することにより、前記第一面と前記B面との間に第三部品と第四部品とを成形し、
前記第三成形工程では、前記第二面に前記A面を対向させた状態で前記第一金型と前記中間金型とを型閉めし、金型内に溶融樹脂を射出することにより、前記第一面と前記A面との間に第六部品を更に成形しつつ、前記B面に保持されている前記第三部品に前記第四部品を係合させ、
前記第三成形工程で成形された前記第六部品を保持する前記第二面に、前記第三成形工程で係合された前記第三部品及び前記第四部品を保持する前記B面を対向させた状態で、前記第二金型と前記中間金型とを型閉めし、金型内に溶融樹脂を射出することにより、前記第三部品と前記第四部品と前記第六部品とを溶着して前記第一の一体成形品とは異なる第二の一体成形品を成形する第四成形工程を更に有し、
前記第四成形工程において、前記第一の一体成形品は前記中間金型から取り外される請求項9に記載の成形品製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、成形品製造方法および製造装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、第一金型と第二金型との間に中間型を備えた製造装置が開示されている。特許文献1の製造装置は、第一工程で、第一金型と中間型とで成型を行い、中間型に成形品を残して中間型を90°回転後、第二工程において、中間型の複数の成形品同士の組付けを行い、中間型を90°回転させる。第三工程では、第二金型と中間型とで、組付けられた複数の成形品を溶融樹脂にて接合し、中間型を90°回転する。最後に、第四工程では、接合された複数の成形品を中間型から排出する。その上で、以上のような第一工程から第四工程を、中間型の4つの面に対し一工程ずつずらしながら連続的に順次行う。このように、同時並行で各工程を進めることが出来るため、生産性が向上する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
欧州特許第1628819号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1の製造装置は、1種類の製品を複数個製造するものであって、2種類以上の製品の成形については記載がない。また、特許文献1の製造装置では、成形した2部品を組み合わせることはできるが、3部品を組み合わせた成形を行うことはできないなど、より複雑な成形に対応することができなかった。
【0005】
よって本発明は、複雑な成形を行うことができる成形品製造方法および製造装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そのため本発明の成形品製造方法は、第一面を有する第一金型と、第二面を有する第二金型と、前記第一面および前記第二面に対向可能なA面、B面、C面、D面を有し、前記第一金型および前記第二金型の間で回転することによって前記第一面および前記第二面に対向する面を変更可能な中間金型と、を用いた成形品製造方法であって、前記第一面に前記A面を対向させた状態で、前記第一金型と前記中間金型とを型閉めし、金型内に溶融樹脂を射出することにより、前記第一面と前記A面との間に第一部品と第二部品とを成形する第一成形工程と、前記第一面に前記B面を対向させた状態で前記第一金型と前記中間金型とを型閉めし、金型内に溶融樹脂を射出することにより、前記第一面と前記B面との間に第三部品と第四部品とを成形しつつ、前記A面に保持されている前記第一部品に前記第二部品を係合させる第二成形工程と、前記第二面に前記A面を対向させた状態で、前記第二金型と前記中間金型とを型閉めし、金型内に溶融樹脂を射出することにより、前記第一部品と前記第二部品とを溶着して第一の一体成形品を成形しつつ、前記B面に保持されている前記第三部品に前記第四部品を係合させる第三成形工程と、前記第二面に前記B面を対向させた状態で前記第二金型と前記中間金型とを型閉めし、金型内に溶融樹脂を射出することにより、前記第三部品と前記第四部品とを溶着して第一の一体成形品とは異なる第二の一体成形品を成形する第四成形工程と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、複雑な成形を行うことができる成形品製造方法および製造装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
回転可能な中間型を備えた製造装置を示した概略図である。
製造装置で成形可能な成形完成品を示した概略図である。
従来の製造装置における複数部品を組付けた成形品を示すイメージ図である。
製造装置と中間型の各面における領域とを示した概略図である。
製造装置と、第一の型の第一面と、第二の型の第二面とを示した図である。
成形工程を示した図である。
成形品を示したイメージ図である。
第一の工程における第一の型、中間型、第二の型を示した概略図である。
第二の工程における第一の型、中間型、第二の型を示した概略図である。
変形例における成形工程を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第1の実施形態について説明する。
【0010】
図1は、本発明における回転可能な中間型(中間金型)を備えた製造装置100を示した概略図である。製造装置100は、第一の型03と第二の型04と中間型05とを備え、中間型05は、第一の型03と第二の型04との間に設けられる。中間型05は、第一の型03および第二の型04と対向可能な4つの面を備え、90°毎に回転することで、第一の型03および第二の型04と対向する面を変更可能となっている。第一の型03および第二の型04は、中間型05と、それぞれが型閉めすることで成型を行うことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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