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公開番号2025114104
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-05
出願番号2024008558
出願日2024-01-24
発明の名称光学装置及び撮像装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G02B 7/04 20210101AFI20250729BHJP(光学)
要約【課題】移動鏡筒を安定して駆動することができる光学装置を提供する。
【解決手段】レンズ装置100は、第1移動鏡筒5と、圧縮コイルばね10を介して移動可能に接続されたガイド軸8と、カム管2とを有し、第1移動鏡筒5には第1駆動用カムフォロア5bが設けられ、ガイド軸8には付勢用カムフォロア5cが設けられ、カム管2には第1のカム溝2aが設けられ、第1のカム溝2aは、第1駆動用カムフォロア5bが当接するカム面2dと、付勢用カムフォロア2cが当接するカム面2fとを含み、第1駆動用カムフォロア5bとカム面2dとの接点におけるカム面2dと第1軸D1とのなす角度をβ1、付勢用カムフォロア5cとカム面2fとの接点におけるカム面2fと第2軸とのなす角度をβ2、圧縮コイルばね10の付勢力をP、カム管2の回転に必要な回転力をFとするとき、
|1/tanβ1-1/tanβ2|<F/P
なる条件式を満たす。
【選択図】 図6
特許請求の範囲【請求項1】
光軸方向に移動可能な移動鏡筒と、
前記移動鏡筒に対して弾性部材を介して前記光軸方向に移動可能に接続された移動部材と、
回転することにより前記移動鏡筒を移動させるカム部材とを有し、
前記移動鏡筒には第1のカムフォロアが設けられ、前記移動部材には第2のカムフォロアが設けられ、
前記カム部材には前記第1及び第2のカムフォロアが係合するカム溝が設けられ、
前記カム溝は、前記第1のカムフォロアが当接する第1曲面と、前記第2のカムフォロアが当接する第2曲面とを含み、
前記第1のカムフォロアと前記第1曲面との接点における前記第1曲面と光軸に平行な第1軸とのなす角度をβ1、前記第2のカムフォロアと前記第2曲面との接点における前記第2曲面と前記光軸に平行な第2軸とのなす角度をβ2、前記弾性部材による前記光軸方向への付勢力をP、前記カム部材の回転に必要な回転力をFとするとき、
|1/tanβ1-1/tanβ2|<F/P
なる条件式を満たすことを特徴とする光学装置。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
0°≦|β1-β2|≦10°
なる条件式を満たすことを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
【請求項3】
0°=|β1-β2|
なる条件式を満たすことを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
【請求項4】
前記第2のカムフォロアは、前記第1のカムフォロアに対して前記カム部材の回転軸を中心として位相差を設けて配置されることを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
【請求項5】
前記カム部材は、前記光軸と平行で、前記光軸とは異なる軸周りに回転自在に支持されることを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
【請求項6】
請求項1乃至5の何れか一項に記載の光学装置と、該光学装置により形成された像を撮る撮像素子とを有することを特徴とする撮像装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光学装置及び撮像装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
回動自在に設けられたカム部材に施したカムの軌跡により移動鏡筒を光軸方向に直進運動させるレンズにおいては、弾性部材の付勢力によりカムフォロアをカムに付勢することで、カムとカムフォロアの係合隙間を回避する構成がある。
【0003】
特許文献1には、変倍レンズ群のレンズ支持枠に設けられたカムピンがカム溝の片面に係合し、収差補正レンズ群のレンズ支持枠に設けられたカムピンがカム溝の他の片面に係合し、カムピン同士を互いに離れる方向にコイルバネで付勢する構成が開示されている。また、特許文献2には、第1のカム部に係合する第1のカムフォロアにより駆動される移動筒と、第2のカム部に係合する第2のカムフォロアにより駆動される支持部材とを互いに光軸方向に離れる方向に付勢部材で付勢する構成が開示されている。また、特許文献3には、第1のカム面に係合する第1のカムフォロアにより駆動されるレンズ保持筒と、第2のカム面に係合する第2のカムフォロアにより駆動される支持部材とを互いに光軸方向に離れる方向にコイルばねで付勢する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-326734号公報
特開2000-304996号公報
特開2020-20825号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示された構成では、対向するカム面は各々の光学要件によりカム形状が定められるため、付勢力により意図しない回転力がカム部材(ズームカム部材)に発生する虞がある。また、特許文献2に開示された構成では、カムの光軸方向への拡張によるカム部材(回転筒)の延伸が回避できない虞がある。さらに、特許文献3では、鏡筒駆動用カムフォロア(第1のカムフォロア)の実使用領域における付勢用カムフォロア(第2のカムフォロア)の係合面形状については言及されていない。
【0006】
そこで本発明の目的は、移動鏡筒を安定して駆動することができる光学装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の光学装置は、光軸方向に移動可能な移動鏡筒と、前記移動鏡筒に対して弾性部材を介して前記光軸方向に移動可能に接続された移動部材と、回転することにより前記移動鏡筒を移動させるカム部材とを有し、前記移動鏡筒には第1のカムフォロアが設けられ、前記移動部材には第2のカムフォロアが設けられ、前記カム部材には前記第1及び第2のカムフォロアが係合するカム溝が設けられ、前記カム溝は、前記第1のカムフォロアが当接する第1曲面と、前記第2のカムフォロアが当接する第2曲面とを含み、前記第1のカムフォロアと前記第1曲面との接点における前記第1曲面と光軸に平行な第1軸とのなす角度をβ1、前記第2のカムフォロアと前記第2曲面との接点における前記第2曲面と前記光軸に平行な第2軸とのなす角度をβ2、前記弾性部材による前記光軸方向への付勢力をP、前記カム部材の回転に必要な回転力をFとするとき、
|1/tanβ1-1/tanβ2|<F/P
なる条件式を満たすことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、移動鏡筒を安定して駆動することができる光学装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施例におけるレンズ装置100の光軸を含む面における断面図である。
図1の断面線II-IIにおける断面図である。
図2の断面線III-IIIにおける断面図である。
図2のA部の拡大図である。
カム管2のカム溝部の展開図である。
図5のB部の拡大図である。
撮像装置の構成例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(実施例)
以下、添付図面を参照して本発明の実施例におけるレンズ装置100(光学装置)を説明する。なお、実施例を説明するための全図を通して、原則として(断りのない限り)、同一の部材等には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。図1は、本発明の実施例におけるレンズ装置100の光軸OAを含む面における断面図である。
(【0011】以降は省略されています)

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