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公開番号
2025117815
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-13
出願番号
2024012744
出願日
2024-01-31
発明の名称
定着装置及び画像形成装置
出願人
キヤノン株式会社
代理人
弁理士法人近島国際特許事務所
主分類
G03G
15/20 20060101AFI20250805BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】良好な初期定着性と、長期に亘り安定した摺動性と、を実現する。
【解決手段】定着装置は、回転可能な筒状の回転体と、前記回転体の内面と摺接する接触面を有し、前記回転体の内部空間に配置され、前記回転体を加熱する加熱体と、前記回転体の外面と当接し、前記加熱体と共に前記回転体を挟むように配置された加圧部材と、を有し、前記回転体の内面と前記加熱体の前記接触面との間に、潤滑剤が介在しており、前記潤滑剤は、前記潤滑剤の総質量に対して80%以上の割合の基油を含有し、前記回転体の前記内面の展開面積比Sdrは、0.10以上0.50以下である。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
回転可能な筒状の回転体と、
前記回転体の内面と摺接する接触面を有し、前記回転体の内部空間に配置され、前記回転体を加熱する加熱体と、
前記回転体の外面と当接し、前記加熱体と共に前記回転体を挟むように配置された加圧部材と、
を有し、前記回転体と前記加圧部材との間のニップ部で記録材を挟持して搬送しながら前記記録材上の画像を加熱し画像を記録材に定着する定着装置であって、
前記回転体の内面と前記加熱体の前記接触面との間に、潤滑剤が介在しており、
前記潤滑剤は、前記潤滑剤の総質量に対して80%以上の割合の基油を含有し、
前記回転体の前記内面の展開面積比Sdrは、0.10以上0.50以下である、
ことを特徴とする定着装置。
続きを表示(約 760 文字)
【請求項2】
前記潤滑剤は、増稠剤を含有しない、
ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
【請求項3】
前記潤滑剤は、前記潤滑剤の総質量に対して20%以下の割合で配合された増稠剤を含有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
【請求項4】
前記展開面積比Sdrは、0.26以上0.42以下である、
ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
【請求項5】
前記回転体は、前記内面を形成する内層を有し、
前記内層は、樹脂材料中にフィラーが分散された樹脂フィルムである、
ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
【請求項6】
前記フィラーは、針状である、
ことを特徴とする請求項5に記載の定着装置。
【請求項7】
前記フィラーは、カーボンナノチューブ、針状酸化チタン、又はカーボンナノチューブ及び針状酸化チタンの混合物である、
ことを特徴とする請求項6に記載の定着装置。
【請求項8】
前記樹脂フィルムは、ポリイミド樹脂中に前記フィラーが分散されたポリイミド樹脂組成物である、
ことを特徴とする請求項5に記載の定着装置。
【請求項9】
前記フィラーは、前記ポリイミド樹脂組成物の全体積に対して20容量%以上45容量%以下の割合で添加されている、
ことを特徴とする請求項8に記載の定着装置。
【請求項10】
前記加熱体は、基板と、前記基板上に形成され、通電されることで発熱する発熱抵抗体と、を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録材に画像を定着させる定着装置、及び記録材に画像を形成する画像形成装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、筒状のフィルムと、フィルムの内面と接触するヒータと、ヒータを支持するステーと、フィルムを挟んでヒータと共に定着ニップを形成する加圧ローラとを有し、フィルムの内面とヒータ表面との間に潤滑剤を介在させた定着装置が記載されている。また、特許文献1には、ステーの長手両端部に潤滑剤を溜める凹部を設けることで、フィルム端部からの潤滑剤の横溢防止を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-76589号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
定着装置で使用される潤滑剤は、主成分として基油と増稠剤を含有することが多く、摺動する物体同士の界面で基油が油膜(摺動膜)を形成することで摩擦を低減する。長期に渡って定着装置を使用する場合、基油の押し出しや蒸発等の何らかの理由で摺動膜を維持できなくなると、摺動性が低下し、定着時の画像不良やフィルムの変形破損が生じ得る。
【0005】
摺動膜が長期に亘り維持されるように潤滑剤の塗布量を増やした場合、増稠剤により熱伝導が妨げられることで、特に定着装置の組み立て直後の初期状態において定着不良が生じる場合がある。一方、潤滑剤中の基油の比率を高くした場合、潤滑剤の粘度が低くなって潤滑すべき領域の外部に基油が流出しやすくなるため、摺動膜を長期に亘って維持することにはつながらない。
【0006】
そこで、本発明は、良好な初期定着性と、長期に亘り安定した摺動性と、を実現可能な定着装置、及びこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、回転可能な筒状の回転体と、前記回転体の内面と摺接する接触面を有し、前記回転体の内部空間に配置され、前記回転体を加熱する加熱体と、前記回転体の外面と当接し、前記加熱体と共に前記回転体を挟むように配置された加圧部材と、を有し、前記回転体と前記加圧部材との間のニップ部で記録材を挟持して搬送しながら前記記録材上の画像を加熱し画像を記録材に定着する定着装置であって、前記回転体の内面と前記加熱体の前記接触面との間に、潤滑剤が介在しており、前記潤滑剤は、前記潤滑剤の総質量に対して80%以上の割合の基油を含有し、前記回転体の前記内面の展開面積比Sdrは、0.10以上0.50以下である、ことを特徴とする定着装置である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、良好な初期定着性と、長期に亘り安定した摺動性と、を実現可能な定着装置、及びこれを備えた画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施例1に係る定着装置の断面図(a)、定着フィルムの概略図(b)、及び定着装置の分解斜視図(c)。
実施例1に係るヒータの概略図(a)及び断面図(b)。
実施例1に係る定着フィルムの説明図(a、b)。
実施例1に係る画像形成装置の概略図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示に係る実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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