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公開番号2025118549
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-13
出願番号2025011690
出願日2025-01-27
発明の名称インク及び感熱転写記録用シート
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人
主分類C09D 11/34 20140101AFI20250805BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】保存安定性が良好かつ耐光性が高いインクの提供。光学濃度が高く、熱プレス時の発色安定性に優れたインクの提供。感熱転写記録用シートのイエロー色材層に用いられる異なる2種のイエロー色材において、同色の混色による褪色が抑制される感熱転写記録用シートの提供。
【解決手段】媒体と、一般式(1)で表される化合物及び一般式(2)で表される化合物によって染着された担体粒子と、を含有するインク。水性媒体と、分散剤と、一般式(1)で表される化合物と、一般式(2)で表される化合物と、を含有するインク。一般式(1)で表される化合物及び一般式(2)で表される化合物を含有するイエロー色材層を有する感熱転写記録用シート。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
媒体と、
下記一般式(1)で表される化合物及び下記一般式(2)で表される化合物によって染着された担体粒子と、を含有するインク:
TIFF
2025118549000029.tif
42
167
[一般式(1)中、


及びR

は、それぞれ独立して、アルキル基を表し、


は、アルキル基、アリール基、又はアルコキシ基を表し、


は、アルキル基又はアリール基を表す。];
TIFF
2025118549000030.tif
51
167
[一般式(2)中、


及びR

は、それぞれ独立して、アルキル基を表し、


及びR

は、それぞれ独立して、水素原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、又はハロゲン原子を表し、


は、O、S、又はN-R

を表し、R

は、水素原子又はアルキル基を表す。]。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
分散剤を含有する請求項1に記載のインク。
【請求項3】
前記媒体に溶解された状態で存在する樹脂をさらに含有する請求項1に記載のインク。
【請求項4】
油性筆記具用、水性筆記具用、又はインクジェット用である請求項1に記載のインク。
【請求項5】
水性媒体と、
分散剤と、
下記一般式(1)で表される化合物と、
下記一般式(2)で表される化合物と、
を含有することを特徴とするインク:
TIFF
2025118549000031.tif
47
167
[一般式(1)中、


及びR

は、それぞれ独立して、アルキル基を表し、


は、アルキル基、アリール基、又はアルコキシ基を表し、


は、アルキル基又はアリール基を表す。];
TIFF
2025118549000032.tif
52
167
[一般式(2)中、


及びR

は、それぞれ独立して、アルキル基を表し、


及びR

は、それぞれ独立して、水素原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、又はハロゲン原子を表し、


は、O、S、又はN-R

を表し、R

は、水素原子又はアルキル基を表す。]。
【請求項6】
水性である請求項5に記載のインク。
【請求項7】
インクジェット用である請求項5に記載のインク。
【請求項8】
前記一般式(1)において、R

及びR

が、それぞれ独立して、炭素数1~4のアルキル基であり、R

が、炭素数1~4のアルコキシ基である請求項1~7のいずれか一項に記載のインク。
【請求項9】
前記一般式(2)において、R

及びR

が、それぞれ独立して、炭素数1~4のアルキル基であり、X

が、O、N-H、又はN-CH

である請求項1~7のいずれか一項に記載のインク。
【請求項10】
前記一般式(1)で表される化合物と前記一般式(2)で表される化合物との質量比が、前記一般式(1)で表される化合物10質量部に対し、前記一般式(2)で表される化合物が5質量部以上90質量部以下である請求項1~7のいずれか一項に記載のインク。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、インク及び感熱転写記録用シートに関する。
続きを表示(約 3,700 文字)【背景技術】
【0002】
アパレルの分野では、各布地への染色工程において、多量の産業廃水が環境負荷の観点で問題視されている。そのため、インクジェット方式や電子写真方式を用いたデジタル捺染法が、低エネルギーかつ低コストで捺染製品を提供できる方法として、近年盛んに開発されている。例えば、顔料を含むインクを用いる方法、染料を染着させた樹脂粒子を含むインクを用いる方法、昇華性染料を含むインクを用いる方法がある。
【0003】
顔料を含む水性インク(水性顔料インク)では、耐光性に優れるが、発色性が低くなりやすいという課題があった。また、染料を染着させた樹脂粒子を含むインクでは、耐光性と発色性の両立が難しい。例えば、特許文献1には、着色剤として、クマリン系染料によって着色された樹脂粒子を用いたインクジェット用のインクが報告されているが、本発明者の検討によると、耐光性についてはさらなる改善が必要であることが分かった。
【0004】
また、筆記具(特にボールペン)の分野では、インクや機能の違いで書き味、書き出し(初筆性能)、筆跡が安定して出続ける等のユーザー要求に対する需要が高まっている。ボールペンには、油性ボールペン、水性ボールペン、ゲルインクボールペン等の種類、黒、赤、青、黄色、ピンク、グリーン、オレンジ等様々な色味がある。インクに含有される着色剤としては、染料、顔料、それらの混合物が用いられる。例えば、顔料を用いた油性インクは、筆跡の堅牢性に優れるが、顔料がインク中で凝集や沈降しやすいという保存安定性に問題があり、顔料が凝集や沈降した油性インクを使用すると筆跡に不具合が生じることがあった。これに対し、染料を用いた油性インクは、染料が溶剤に溶解しやすい特徴を持つため、顔料と比べると凝集や沈降が起こりにくく保存安定性には優れるものの、耐光性が劣る傾向があった。例えば、特許文献2には、着色剤としてメチン系染料やクマリン系染料を用いたボールペンペースト(筆記具用のインク)が報告されているが、本発明者の検討によると、耐光性についてはさらなる改善が必要であることが分かった。
また、昇華性染料を含むインクが用いられる昇華転写方式による画像記録方法では、光学濃度が高い画像が求められるだけではなく、繰り返し画像を記録した際の色調安定のために、熱プレス温度による色ブレの抑制が要求される。例えば、特許文献3には、染料が蛍光性を有する昇華性染料と蛍光性を有しない昇華性染料を併用するインクを用いた例が報告されているが、本発明者の検討によると、イエローの画像濃度及び熱プレス温度の違いによる画像濃度の安定性(発色安定性)が十分でないことが分かった。
さらに、昇華性染料は、ドライプロセスでプリントできる感熱転写記録方式による画像記録方法にも用いることができる。感熱転写記録方式において各色材層は通常2~3種の化合物を混合して形成されている。そのため、画像記録時に同色の化合物間で混色による褪色が起こり得るという問題があった。そのため、感熱転写記録用シートにおいてこの褪色を抑制するための検討が行われており、例えば、特許文献4には、色材層に褪色防止剤を含有することによる解決法が提案されている。しかしながら、本発明者の検討によると、同色の混色による褪色(以下、同色混色褪色とも表記する)についてはさらなる改善が必要であることが分かった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-187337号公報
特開平8-20669号公報
特開2016-190932号公報
特開2001-158879号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、保存安定性が良好かつ耐光性が高いインクを提供することである。また、本発明の別の目的は、光学濃度が高く、熱プレス時の発色安定性に優れたインクを提供することである。さらに、本発明の別の目的は、感熱転写記録用シートのイエロー色材層に用いられる異なる2種のイエロー色材において、同色の混色による褪色が抑制される感熱転写記録用シートを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様によれば、媒体と、下記一般式(1)で表される化合物及び下記一般式(2)で表される化合物によって染着された担体粒子と、を含有するインクが提供される。
TIFF
2025118549000001.tif
47
170
[一般式(1)中、


及びR

は、それぞれ独立して、アルキル基を表し、


は、アルキル基、アリール基、又はアルコキシ基を表し、


は、アルキル基又はアリール基を表す。];
TIFF
2025118549000002.tif
51
170
[一般式(2)中、


及びR

は、それぞれ独立して、アルキル基を表し、


及びR

は、それぞれ独立して、水素原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、又はハロゲン原子を表し、


は、O、S、又はN-R

を表し、R

は、水素原子又はアルキル基を表す。]。
【0008】
また、本発明の他の態様によれば、水性媒体と、分散剤と、下記一般式(1)で表される化合物と、下記一般式(2)で表される化合物と、を含有することを特徴とするインク:
TIFF
2025118549000003.tif
45
170
[一般式(1)中、


及びR

は、それぞれ独立して、アルキル基を表し、


は、アルキル基、アリール基、又はアルコキシ基を表し、


は、アルキル基又はアリール基を表す。];
TIFF
2025118549000004.tif
49
170
[一般式(2)中、


及びR

は、それぞれ独立して、アルキル基を表し、


及びR

は、それぞれ独立して、水素原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、又はハロゲン原子を表し、


は、O、S、又はN-R

を表し、R

は、水素原子又はアルキル基を表す。]。
【0009】
さらに、本発明の他の態様によれば、基材と、前記基材上に形成されたイエロー色材層と、を有する感熱転写記録用シートにおいて、
前記イエロー色材層が、下記一般式(1)で表される化合物及び下記一般式(2)で表される化合物を含むことを特徴とする感熱転写記録用シート:
TIFF
2025118549000005.tif
41
167
[一般式(1)中、


及びR

は、それぞれ独立して、アルキル基を表し、


は、アルキル基、アリール基又はアルコキシ基を表し。


は、アルキル基又はアリール基を表す。];
TIFF
2025118549000006.tif
52
167
[一般式(2)中、


及びR

は、それぞれ独立して、アルキル基を表し、


及びR

は、それぞれ独立して、水素原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基又はハロゲン原子を表し、


は、O、S、又はN-R

を表し、R

は、水素原子又はアルキル基を表す。]。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一態様によれば、保存安定性が良好かつ耐光性が高いインクを提供することができる。また、本発明の他の態様によれば、光学濃度が高く、熱プレス時の発色安定性に優れたインクを提供することができる。さらに、本発明の他の態様によれば、感熱転写記録用シートのイエロー色材層に用いられる異なる2種のイエロー色材において、同色の混色による褪色が抑制される感熱転写記録用シートを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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