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公開番号2025118680
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-13
出願番号2025068657,2023094448
出願日2025-04-18,2018-10-12
発明の名称ダイクロイックミラーアレイ
出願人株式会社日立ハイテク
代理人弁理士法人平木国際特許事務所
主分類G01J 3/36 20060101AFI20250805BHJP(測定;試験)
要約【課題】入射光の高感度、高精度、及び独立した多色検出を提供する。
【解決手段】m個(m≧2)のダイクロイックミラーをX軸の正方向に沿って互いに平行に順番に配列する第1のグループと、n個(n≧2)のダイクロイックミラーをX軸の負方向に沿って互いに平行に順番に配列する第2のグループを備える。m+n≧6であり、DA2~DAmのX座標が正であり、DB2~DBnのX座標が負である。DA1~DAmの入射面及びDB1~DBnの入射面がXZ平面に垂直であり、DA1~DAmの入射面の法線をXZ平面に投影した直線のXZ平面における傾きが負であり、DB1~DBnの入射面の法線をXZ平面に投影した直線のXZ平面における傾きが正である。DA1のZ座標が、DB1のZ座標よりも小である。当該ダイクロイックミラーアレイは、少なくとも1つの入射光を少なくともm+n-1個の出射光に分割する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
右手系XYZ直交座標系において、
m個(m≧2)のダイクロイックミラーDA1~DAmが、Z軸から見たときにX軸の正方向に沿って互いに平行に順番に配列する第1のグループと、
n個(n≧2)のダイクロイックミラーDB1~DBnが、Z軸から見たときにX軸の負方向に沿って互いに平行に順番に配列する第2のグループと、を備え、
m+n≧6であり、
前記DA2~DAmのX座標が正であり、
前記DB2~DBnのX座標が負であり、
前記DA1~DAmの入射面及び前記DB1~DBnの入射面がXZ平面に垂直であり、
前記DA1~DAmの前記入射面の法線を前記XZ平面に投影した直線の前記XZ平面における傾きが負であり、
前記DB1~DBnの前記入射面の法線を前記XZ平面に投影した直線の前記XZ平面における傾きが正であり、
前記DA1及び前記DB1は、前記Z軸の正方向に沿って相互に近接して配置され、
前記DA1のZ座標が、前記DB1のZ座標よりも小であることを特徴とするダイクロイックミラーアレイ。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
請求項1に記載のダイクロイックミラーアレイにおいて、
前記DA1~DAmの前記入射面の法線が、直線Z=-Xと平行であり、
前記DB1~DBnの前記入射面の法線が、直線Z=Xと平行であることを特徴とするダイクロイックミラーアレイ。
【請求項3】
請求項1に記載のダイクロイックミラーアレイにおいて、
前記ダイクロイックミラーの前記入射面の法線と前記Z軸とのなす角をθ

とすると、
前記DA1~DAmは、入射角θ

における透過スペクトルが互いに異なり、
前記DB1~DBnは、入射角θ

における透過スペクトルが互いに異なることを特徴とするダイクロイックミラーアレイ。
【請求項4】
請求項1に記載のダイクロイックミラーアレイにおいて、
前記ダイクロイックミラーの前記入射面の法線と前記Z軸とのなす角をθ

とし、
前記DA1~DA(m-1)及び前記DB1~DB(n-1)をサブグループとすると、前記サブグループの前記ダイクロイックミラーは、入射角θ

における透過スペクトルがそれぞれ互いに異なることを特徴とするダイクロイックミラーアレイ。
【請求項5】
請求項4に記載のダイクロイックミラーアレイにおいて、
前記DA1~DA(m-1)及び前記DB1~DB(n-1)の入射角θ

における透過スペクトルのカットオン波長又はカットオフ波長をそれぞれλ(DA1)~λ(DA(m-1))及びλ(DB1)~λ(DB(n-1))とし、
λ(DA2)~λ(DA(m-1))のうちの任意のひとつをλ(DA)とし、
λ(DB1)~λ(DB(n-1))のうちの任意のひとつをλ(DB)とすると、
λ(DA)<λ(DA1)<λ(DB)、又は、λ(DA)>λ(DA1)>λ(DB)
を満たすことを特徴とするダイクロイックミラーアレイ。
【請求項6】
請求項5に記載のダイクロイックミラーアレイにおいて、
前記カットオン波長又はカットオフ波長が、透過率が略50%であり、波長に対する透過率の変化が最も急峻な波長であることを特徴とするダイクロイックミラーアレイ。
【請求項7】
請求項6に記載のダイクロイックミラーアレイにおいて、
λ(DA2)<λ(DA3)<・・・<λ(DA(m-1))、又は、λ(DA2)>λ(DA3)>・・・>λ(DA(m-1))
を満たすことを特徴とするダイクロイックミラーアレイ。
【請求項8】
請求項6に記載のダイクロイックミラーアレイにおいて、
λ(DB1)<λ(DB2)<・・・<λ(DB(n-1))、又は、λ(DB1)>λ(DB2)>・・・>λ(DB(n-1))
を満たすことを特徴とするダイクロイックミラーアレイ。
【請求項9】
請求項1に記載のダイクロイックミラーアレイにおいて、
前記DA1~DAmのZ座標が互いに異なり、
前記DB1~DBnのZ座標が互いに異なり、
前記DA1~DAm及び前記DB1~DBnの、
前記入射面の法線とZ軸のなす角度をθ


基材の屈折率の平均をn


前記XZ平面に平行な断面における、前記基材の幅の平均をα、前記基材の厚さの平均をβとし、
DAj(2≦j≦(m-1))及びDA(j+1)の、並びにDBk(2≦k≦(n-1))及びDB(k+1)の
X軸方向の配列間隔の平均をx、
Z軸方向の配列間隔の平均をzとすると、
前記ダイクロイックミラーアレイの開口幅を拡大又は光路長を縮小できるように、θ

、n

、α、β、x、zが所定の関係を満足することを特徴とするダイクロイックミラーアレイ。
【請求項10】
請求項9に記載のダイクロイックミラーアレイにおいて、
cos(θ

)*α≦x≦2*cos(θ

)*α+sin(θ

)*β
を満たすことを特徴とするダイクロイックミラーアレイ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ダイクロイックミラーアレイに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
ダイクロイックミラーアレイは、異なる分光特性(入射光に対する透過光及び反射光の波長依存性)を有する複数のダイクロイックミラーを互いに平行に、同一方向に沿って、略等間隔に配列したものである。ダイクロイックミラーアレイは、例えばキャピラリアレイDNAシーケンサや、生化学自動分析装置など、サンプルから発せられる光を検出して分析を行う光検出装置に搭載される。
【0003】
ダイクロイックミラーアレイに入射した光束は、各ダイクロイックミラーの配列順に反射と透過を繰り返すことにより、異なる波長帯を有する複数の光束(分割光)に分割される。ダイクロイックミラーアレイによる分割光は、例えばCCDセンサなどにより検出(多色検出)される。あるいは、各ダイクロイックミラーに入射した異なる波長帯を有する複数の光束は、各ダイクロイックミラーで反射と透過を繰り返すことにより、異なる波長帯を重ね合わせた単数の光束に統合される。
【0004】
ダイクロイックミラーアレイを用いた光検出装置として、特許文献1には、「入射光を互いに異なる波長帯域の光に分光して各波長帯域の光を検出する分光装置であって、互いに異なる波長帯域特性を有する複数の分光素子が配列された分光部と、前記分光素子の各々に対向して設けられた複数の波長選択素子を有する波長選択部と、前記複数の波長選択素子からの透過光を光電変換する光電面と、前記複数の波長選択素子の各々に対応して設けられた複数の電子増倍経路と、前記電子増倍経路の各々に対応して設けられた複数のアノードとを有する光電子増倍管を備えた光検出部と、前記波長選択部を筐体内で保持する保持部と、を備え、前記保持部は、前記波長選択素子が一方向に配列された本体部と、前記本体部から互いに対向するように突出する一対の壁部と、を含み、前記分光素子は、前記波長選択素子の配列方向に沿って前記一対の壁部の間に配列されていることを特徴とする分光装置」が開示されている(請求項1参照)。
【0005】
一般に、複数の発光点の間隔を固定して考えると、集光レンズの焦点距離が短いほど高感度検出が可能になる。一方で、最大光路長が短いほど独立検出(低クロストーク検出)が可能になる。これは、最大光路長が長くなると、分割光の上記センサに投影されるスポットの最大サイズが拡大し、隣り合う発光点由来の上記スポットが互いに交じり合ってクロストークを発生するためである。すなわち、ダイクロイックミラーアレイを含む光検出装置を小型化することで、複数の入射光の高感度且つ独立な多色検出が可能となる。
【0006】
特許文献2には、小型化且つ高感度、低クロストークを実現する光検出装置として、「M≧2として,M個の発光点が配列した発光点アレイからの発光をそれぞれ個別に集光して光束とするM個の集光レンズが配列した集光レンズアレイと,前記M個の光束が再集光されずに並列に入射される少なくとも1個のセンサと,を有し,前記M個の発光点の有効径の平均をd,前記M個の集光レンズの焦点距離の平均をf,前記M個の集光レンズの間隔の平均をp,前記M個の集光レンズと前記センサの最大光路長の平均をg,とするときd,f,p,gが前記M個の発光を低クロストーク又は高感度に検出できるように予め定められた所定の関係を満足する,発光検出装置」が開示されている(請求項1参照)。
【0007】
一方、ダイクロイックミラーアレイを小型化するのに伴い、各ダイクロイックミラーの厚さの影響が無視できなくなり、ダイクロイックミラーアレイによって複数の分割光に分割できる入射光束の上限幅である開口幅が減少してしまう。
【0008】
特許文献3には、ダイクロイックミラーを小型化して最大光路長を縮小すると同時に、開口幅を拡大するために、「N≧2として、番号1,2,・・・,Nの複数のダイクロイックミラーを、第1の方向に,番号順に配列したダイクロイックミラーアレイであって、前記複数のダイクロイックミラーの正面の法線ベクトルが、前記第1の方向の正の成分と、前記第1の方向と垂直な第2の方向の負の成分の和から構成され、前記複数の法線ベクトルが互いに略平行であり、0≦θ

≦90°として、前記複数の法線ベクトルと前記第2の方向と反対方向のなす角度の平均をθ

、前記ダイクロイックミラーの基材の屈折率の平均をn

、前記ダイクロイックミラーの基材の幅の平均をα、前記ダイクロイックミラーの基材の厚さの平均をβ、前記ダイクロイックミラーの間隔の平均をx、2≦n≦Nとして、番号nのダイクロイックミラーの前記第2の方向の端を、番号n-1のダイクロイックミラーの前記第2の方向の端に対して、前記第2の方向と反対方向にずらす距離の平均をyz、とするとき、θ

、n

、α、β、x、yzが、前記ダイクロイックミラーアレイの開口幅を拡大又は光路長を縮小できるように,予め定められた所定の関係を満足する、ダイクロイックミラーアレイ」が開示されている(請求項1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2012-242117号公報
国際公開第2017/145230号
国際公開第2017/145231号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
一般に、分析対象となる色数CN1の光をそれぞれ検出して精度良く計測するためには、光検出装置が検出可能な色数CN2が、CN2≧CN1でなければならない。また、色数CN1の光を検出する際に、CN2-CN1が大きくなるほど、光検出装置の検出精度は高くなる。従って、分析精度を維持、向上させるためには、光検出装置が検出可能な色数CN2を増大させる必要がある。
(【0011】以降は省略されています)

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