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公開番号
2025119790
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-15
出願番号
2024014804
出願日
2024-02-02
発明の名称
移動体のCO2排出量算出装置、CO2排出量算出システムおよび方法
出願人
株式会社日立製作所
代理人
弁理士法人ウィルフォート国際特許事務所
主分類
G06Q
10/083 20240101AFI20250807BHJP(計算;計数)
要約
【課題】車両に排出係数が異なる複数の電源で充電する場合でも、輸送に伴うCO2排出量を荷主ごとに算出すること。
【解決手段】バッテリの電力を用いて複数の輸送対象物を運ぶ輸送用移動体2から発生するCO2排出量を算出するCO2排出量算出装置1であって、演算部を有し、演算部は、バッテリへの充電タイミングごとの充電電力のCO2排出係数とバッテリへの充電タイミングごとの充電電力量と、輸送用移動体におけるバッテリの消費電力量と、各輸送対象物の輸送に関する情報とに基づいて、輸送対象物ごとに、CO2排出係数と消費電力量とを算出し、輸送対象物ごとのCO2排出係数および消費電力量から輸送対象物ごとのCO2排出量を算出する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
バッテリの電力を用いて複数の輸送対象物を運ぶ輸送用移動体から発生するCO2排出量を算出するCO2排出量算出装置であって、
演算部を有し、
前記演算部は、
前記バッテリへの充電タイミングごとの充電電力のCO2排出係数と
前記バッテリへの充電タイミングごとの充電電力量と、
前記輸送用移動体における前記バッテリの消費電力量と、
前記輸送用移動体の各輸送対象物の輸送に関する情報とに基づいて、輸送対象物ごとに、CO2排出係数と消費電力量とを算出し、前記輸送対象物ごとの前記CO2排出係数および前記消費電力量から前記輸送対象物ごとのCO2排出量を算出する
CO2排出量算出装置。
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【請求項2】
請求項1に記載のCO2排出量算出装置であって、
前記演算部は、
前記バッテリの充電の開始および終了時刻情報に対応する前記CO2排出係数と、
荷受伝票情報に含まれる前記輸送対象物ごとの荷積みおよび荷降ろしをした時刻情報とから、
前記輸送対象物の輸送時に消費した充電の前記CO2排出係数を特定し、
前記輸送対象物ごとのCO2排出量を算出する
CO2排出量算出装置。
【請求項3】
請求項1に記載のCO2排出量算出装置であって、
輸送対象物の輸送区間で異なるタイミングで充電された電力を使う場合において、先に充電された第1の充電の電力量および排出係数の情報と、後に充電された第2の充電の電力量および排出係数の情報を保持し、第1の充電からの消費電力量に基づくCO2排出量と、第2の充電からの消費電力量に基づくCO2排出量とに基づいて、前記輸送対象物の輸送区間におけるCO2排出量を算出するCO2排出量算出装置。
【請求項4】
請求項3に記載のCO2排出量算出装置であって、
第1の充電の電力量および排出係数と、後に充電された第2の充電の電力量および排出係数に基づいて排出係数を平準化し、この平準化された排出係数を次に充電が行われるまでの排出係数として用いるCO2排出量算出装置。
【請求項5】
請求項1に記載のCO2排出量算出装置であって、
前記演算部は、 前記バッテリを特定するための識別情報を取得し、
前記識別情報により前記輸送用移動体において第1のバッテリから第2のバッテリへの交換を検知すると、
前記第1のバッテリおよび前記第2のバッテリを使用して走行した消費電力量とCO2排出係数とをそれぞれ特定し、
前記輸送対象物ごとのCO2排出量を算出する
CO2排出量算出装置。
【請求項6】
請求項2に記載のCO2排出量算出装置であって、
前記演算部は、
前記伝票情報に含まれるCO2排出量の少ない前記輸送対象物で輸送するかを示すグリーン配送フラグ情報に基づいて、
前記輸送対象物ごとに新たなCO2排出係数となるグリーンCO2排出係数を決定し、
前記輸送対象物ごとの前記グリーンCO2排出係数と前記消費電力量とから前記輸送対象物ごとのグリーンCO2排出量を算出する
CO2排出量算出装置。
【請求項7】
請求項6に記載のCO2排出量算出装置であって、
前記演算部は、
前記輸送対象物ごとのCO2排出量の和から算出される前記輸送用移動体の総CO2排出量と、前記輸送対象物ごとのグリーンCO2排出量の和から算出される前記輸送用移動体の総グリーンCO2排出量との差分を再エネクレジット購入量として決定し、
前記再エネクレジット購入量の購入費用を前記輸送対象物ごとに算定する
CO2排出量算出装置。
【請求項8】
バッテリの電力を用いて移動する複数の輸送対象物を運ぶ輸送用移動体から発生するCO2排出量をCO2排出量算出装置によって算出するCO2排出量算出システムであって、
前記CO2排出量算出装置は、少なくとも一つの前記輸送用移動体と通信可能に接続されており、
前記輸送用移動体は、前記バッテリへの充電タイミングごとの充電電力のCO2排出係数と、前記バッテリへの充電タイミングごとの充電電力量と、前記輸送用移動体における前記バッテリの消費電力量とを検知して、前記CO2排出量算出装置へ送信し、
前記CO2排出量算出装置は、
前記輸送用移動体から取得された前記CO2排出係数と前記消費電力量と、前記輸送用移動体の各輸送対象物の輸送に関する情報とに基づいて、前記輸送用移動体の輸送対象物ごとに、CO2排出係数と消費電力量とを算出し、前記輸送対象物ごとの前記CO2排出係数および前記消費電力量から前記輸送対象物ごとのCO2排出量を算出する
CO2排出量算出システム。
【請求項9】
バッテリの電力を用いて複数の輸送対象物を運ぶ輸送用移動体から発生するCO2排出量をCO2排出量算出装置により算出させる方法であって、
前記CO2排出量算出装置は、
前記バッテリへの充電タイミングごとの充電電力のCO2排出係数と、
前記バッテリへの充電タイミングごとの充電電力量と、
前記輸送用移動体における前記バッテリの消費電力量と、
前記輸送用移動体の各輸送対象物の輸送に関する情報とに基づいて、輸送対象物ごとに、CO2排出係数と消費電力量とを算出し、前記輸送対象物ごとの前記CO2排出係数および前記消費電力量から前記輸送対象物ごとのCO2排出量を算出する
CO2排出量算出方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動体のCO2排出量算出装置、CO2排出量算出システムおよび方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
GHGプロトコルScope3のカテゴリ4「輸送、配送(上流)」やカテゴリ9「輸送、配送(下流)」では、各企業が貨物を輸送する際のCO2(二酸化炭素)排出量の削減を求めている。さらに、いわゆる省エネ法では、自らの貨物を事業者に輸送させる企業に対して省エネルギ対策を求めており、一定以上の貨物輸送量を扱う荷主に対しては、自らの貨物輸送量の把握と、エネルギ使用量の定期報告とが求められている。そのため、貨物輸送事業者は、荷主に対して、エネルギ使用量の算定に必要となる正確な情報提供が求められる。貨物輸送におけるCO2排出量は、燃料使用量にCO2排出係数を乗じて求めるのが一般的である(CO2排出量=燃料使用量×CO2排出係数)。
【0003】
自動車での貨物輸送において、従来は、ガソリンまたは軽油といった化石燃料が動力源であった。しかし今後は、電気自動車(EVとも呼ぶ。)の普及に伴い、長距離輸送においてもEVトラックが普及していくと想定される。しかし、EVの動力源である電気の場合、そのエネルギ起源によりCO2排出量を算定するためのCO2排出係数が異なるため、EVトラックでの貨物輸送におけるCO2排出量の算定は正確性および容易性の観点で課題がある。
【0004】
特許文献1は、内燃機関を搭載するトラックに多数の荷主の荷物が混載される状況下において、荷主ごとの燃料使用量およびCO2排出量を算出する方法が示されている。特許文献2では、バッテリの充電に使用した電気事業者を選択することで、当該電気事業者の提供する電力のCO2排出係数を特定し、EVにおける走行時のCO2排出量を算定したり表示したりする方法が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2010-159113号公報
特開2010-198279号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来、自動車の燃料は単一(ガソリン、ディーゼル油、LPGなど)であったため、CO2排出係数は、燃料種別によって定まる固定値という前提であった。しかし、EVトラックでは、例えば、火力発電所からの電力でバッテリが充電された場合、太陽光発電で得られた電力でバッテリが充電された場合などのように、バッテリへの充電に使用された電力のエネルギ起源によって、CO2排出係数が大きく変動する。そのため、貨物輸送事業者は、EVトラックの運送で使用された電力量とそのエネルギ起源、すなわちCO2排出係数を正確に測定しなければ、荷主に対して正確な情報を提供することができないという課題がある。
【0007】
特許文献1は、車両における荷物の積み降ろしが行われた地点間におけるエネルギ使用量を算出する。しかし、特許文献1は従来の内燃機関を搭載した車両のように排出係数が固定されている状況を前提としており、エネルギ起源によってCO2排出係数が変化することを考慮しておらず、単一のバッテリへの充電にCO2排出係数の異なる電力が使用された場合に、EVトラックの走行時におけるCO2排出量を精緻に算出することはできない。
【0008】
特許文献2では、バッテリへの充電に使用した電気事業者を選択することで、当該電気事業者の提供する電力のCO2排出係数を特定し、走行時のCO2排出量を算定し表示しているが、充電されている電力のCO2排出量の総和と走行距離によって算出しているため、充電や荷物の積み降ろしのタイミングを考慮した荷受ごとのCO2排出量が精度よく算出できない。さらに、特許文献2では、バッテリの充電時に車両側でCO2排出係数を選択するため、EVバッテリ交換ステーションでバッテリを交換する場合のように、第三者によって既に充電されたバッテリを使用した場合のCO2排出量を算出することができない。
【0009】
したがって、特許文献1,2のいずれも、排出係数が異なる複数の電源で充電される場合、荷主ごとのCO2排出量算出はできない。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示の一つの観点に係る移動体のCO2排出量算出装置は、バッテリの電力を用いて複数の輸送対象物を運ぶ輸送用移動体から発生するCO2排出量を算出するCO2排出量算出装置であって、演算部を有し、演算部は、バッテリへの充電タイミングごとの充電電力のCO2排出係数とバッテリへの充電タイミングごとの充電電力量と、輸送用移動体におけるバッテリの消費電力量と、各輸送対象物の輸送に関する情報とに基づいて、輸送対象物ごとに、CO2排出係数と消費電力量とを算出し、輸送対象物ごとのCO2排出係数および消費電力量から輸送対象物ごとのCO2排出量を算出する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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