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公開番号2025121153
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-19
出願番号2024016413
出願日2024-02-06
発明の名称粉体塗料
出願人住友ベークライト株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C09D 163/00 20060101AFI20250812BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】優れた耐ATF性を有するコイルエンドの被覆部の形成に用いることができる粉体塗料を提供すること。
【解決手段】本発明の粉体塗料は、コイルエンドを被覆するために用いられる粉体塗料であって、粒子状の熱硬化性樹脂組成物を含み、前記熱硬化性樹脂組成物が、エポキシ樹脂と、硬化剤と、無機充填材と、を含み、JIS K 6911(2006)に準拠した方法で測定される、前記粉体塗料の硬化物の25℃における曲げ強度において、前記硬化物に対し、150℃のオートマチック・トランスミッション・フルード中への1000時間の浸漬処理を行い、前記浸漬処理前の曲げ強度をX1[MPa]とし、前記浸漬処理後の曲げ強度をX2[MPa]としたとき、前記X1が40[MPa]以上であり、前記X1に対するX2の比(X2/X1)が0.95以上である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
コイルエンドを被覆するために用いられる粉体塗料であって、
粒子状の熱硬化性樹脂組成物を含み、
前記熱硬化性樹脂組成物が、エポキシ樹脂と、硬化剤と、無機充填材と、を含み、
JIS K 6911(2006)に準拠した方法で測定される、前記粉体塗料の硬化物の25℃における曲げ強度において、
前記硬化物に対し、150℃のオートマチック・トランスミッション・フルード中への1000時間の浸漬処理を行い、前記浸漬処理前の曲げ強度をX1[MPa]とし、前記浸漬処理後の曲げ強度をX2[MPa]としたとき、
前記X1が40[MPa]以上であり、
前記X1に対するX2の比(X2/X1)が0.95以上である粉体塗料。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
前記エポキシ樹脂:100質量部に対する前記硬化剤の含有量が、7質量部以上15質量部以下である請求項1に記載の粉体塗料。
【請求項3】
JIS C2110-1に準拠した方法で測定される前記粉体塗料の硬化物の25℃における絶縁破壊電圧において、
前記浸漬処理前の絶縁破壊電圧をV1[kV/mm]とし、前記浸漬処理後の絶縁破壊電圧をV2[kV/mm]としたとき、
前記V1が37[kV/mm]以上であり、
前記V1に対するV2の比(V2/V1)が0.90以上である請求項1または2に記載の粉体塗料。
【請求項4】
前記コイルエンドは、銅で構成されたものである請求項1または2に記載の粉体塗料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、粉体塗料に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
自動車の電子部品やモータに電力を供給するバッテリには、ロータ(回転子)とステータ(固定子)とを有する回転電機が用いられている。車両用回転電機のステータは、通常、ステータコア(固定子鉄心)、ステータコアに装備されたステータコイル(固定子巻線)等を備える。また、ステータコイルは、ステータコア内に収容される内部導体と、ステータコアから露出する導体露出部(コイルエンド)と、を備える。コイルエンドはステータコアから露出するため、粉体塗料でコイルエンドを塗装することにより、コイルエンドの絶縁を図っている。
【0003】
特許文献1には、ステータコイルのコイルエンドを、粉体槽の中に入っている極小粒状の粉体塗料に浸漬することにより、コイルエンドを塗装する方法が記載されている。
【0004】
ところで、車両用回転電機においては、オートマチック・トランスミッション・フルード(ATF)等の冷媒をステータおよびロータに供給して、ステータおよびロータを冷却している。特に、回転電機のコイルを冷却するために、ロータからコイルのコイルエンドに向けて冷媒を供給している。
【0005】
このように、コイルエンドの塗装部分は、直接、ATFに触れる構造となるため、塗膜、すなわち、粉体塗料により形成されるコイルエンドの被覆部には、耐ATF性が特に求められる。ここで、耐ATF性とは、塗料の硬化物である被覆部が、直接、ATFに触れても被覆部の性能、例えば、強度や絶縁性の低下が生じにくい特性を言う。
【0006】
しかしながら、従来においては、十分に優れた耐ATF性を有する被覆部(コイルエンドの被覆部)の形成に用いることができる粉体塗料を提供することができなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2015-095980号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、優れた耐ATF性を有するコイルエンドの被覆部の形成に用いることができる粉体塗料を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
このような目的は、下記(1)~(4)に記載の本発明により達成される。
(1) コイルエンドを被覆するために用いられる粉体塗料であって、
粒子状の熱硬化性樹脂組成物を含み、
前記熱硬化性樹脂組成物が、エポキシ樹脂と、硬化剤と、無機充填材と、を含み、
JIS K 6911(2006)に準拠した方法で測定される、前記粉体塗料の硬化物の25℃における曲げ強度において、
前記硬化物に対し、150℃のオートマチック・トランスミッション・フルード中への1000時間の浸漬処理を行い、前記浸漬処理前の曲げ強度をX1[MPa]とし、前記浸漬処理後の曲げ強度をX2[MPa]としたとき、
前記X1が40[MPa]以上であり、
前記X1に対するX2の比(X2/X1)が0.95以上である粉体塗料。
【0010】
(2) 前記エポキシ樹脂:100質量部に対する前記硬化剤の含有量が、7質量部以上15質量部以下である上記(1)に記載の粉体塗料。
(【0011】以降は省略されています)

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