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公開番号
2025123744
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-25
出願番号
2024019388
出願日
2024-02-13
発明の名称
紙および紙漉き方法
出願人
大和ハウス工業株式会社
代理人
弁理士法人アイミー国際特許事務所
主分類
D21H
11/12 20060101AFI20250818BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約
【課題】胡蝶蘭の廃棄物を利用した良好な状態の紙を提供すること。
【解決手段】胡蝶蘭の花芽および花茎の少なくとも一方を原料とした植物含有材料を、紙スラリーと混合させた混合液を抄紙してなる紙であって、混合液の全体に対する植物含有材料の比率が、40~60質量%であることを特徴とする。植物含有材料は、花茎と水とを所定割合で撹拌した液体であり、紙スラリーは、シュレッダーをかけたシュレッダー紙と水とを所定割合で撹拌した液体であることが望ましい。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
胡蝶蘭の花芽および花茎の少なくとも一方を原料とした植物含有材料を、紙スラリーと混合させた混合液を抄紙してなる紙であって、
前記混合液の全体に対する前記植物含有材料の比率が、40~60質量%であることを特徴とする、紙。
続きを表示(約 470 文字)
【請求項2】
前記植物含有材料は、前記花茎と水とを所定割合で撹拌した液体である、請求項1に記載の紙。
【請求項3】
前記紙スラリーは、シュレッダーをかけたシュレッダー紙と水とを所定割合で撹拌した液体である、請求項1に記載の紙。
【請求項4】
前記植物含有材料は、前記花茎と水とを撹拌した液体であって、前記花茎の割合が水の重量に対して約30%であり、
前記紙スラリーは、シュレッダーをかけたシュレッダー紙と水とを撹拌した液体であって、前記シュレッダー紙の割合が水の重量に対して約3%である、請求項1に記載の紙。
【請求項5】
胡蝶蘭の花芽および花茎の少なくとも一方を原料とする植物含有材料を、紙スラリーと混合させて混合液を生成する工程と、
前記混合液を漉き具で漉く工程と、
前記漉き具で漉いた前記混合液を乾燥させて、漉き紙を得る工程とを含み、
前記混合液の全体に対する前記植物含有材料の比率が、40~60質量%であることを特徴とする、紙漉き方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、紙および紙漉き方法に関し、特に、胡蝶蘭の栽培施設で出た廃棄物を利用して製作可能な紙および紙漉き方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
植物工場において胡蝶蘭を栽培する技術が存在する。たとえば特開2020-145969号公報(特許文献1)には、ミニ胡蝶蘭の栽培装置において、高位置支持手段によって胡蝶蘭を水受けの底面から上方に浮かせた状態で支持する技術が開示されている。
【0003】
特開平8-158298号公報(特許文献2)には、各種植物の茎、葉、樹皮、種実、種皮、殻、繊維等の有色性植物質を微細化し、これを着色剤として製紙用パルプを主材として調成した紙料中に添加し、均一に混合して抄紙した着色紙及びその製造方法が開示されている。特許文献2の着色紙は、メジアン粒径が10~50μm、積算重量の90%以上が1~100μmの範囲である有色性植物質の微細化物が、製紙用パルプに対して0.1~30重量%含まれていることを特徴としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-145969号公報
特開平8-158298号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のような胡蝶蘭の栽培施設では、栽培中に間引いた花芽や、出荷できなかった苗の花茎(以下「未出荷茎」ともいう)などが、産業廃棄物として処分されている。フラワーロスゼロを目指す上で、これらの廃棄対象物を紙漉きに利用できれば、環境に配慮した栽培が実現できると考えられる。
【0006】
特許文献2では、着色紙において色ムラのない均一な着色を実現するための微細化物の望ましい比率(0.1~30重量%)を導き出している。また、この数値は、コーヒーを抽出した残り滓や茶緑殻など食品加工業等の副産物を用いて導き出されたものであり、胡蝶蘭の花芽や花茎を用いた場合の比率については検討されていない。
【0007】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、胡蝶蘭の廃棄物を利用して、印刷に耐え得る良好な状態の紙(漉き紙)を製作可能とすることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明のある局面に従う紙は、胡蝶蘭の花芽および花茎の少なくとも一方を原料とした植物含有材料を、紙スラリーと混合させた混合液を抄紙してなる紙であって、混合液の全体に対する植物含有材料の比率が、40~60質量%であることを特徴とする。
【0009】
好ましくは、植物含有材料は、花茎と水とを所定割合で撹拌した液体(懸濁液)である。
【0010】
好ましくは、紙スラリーは、シュレッダーをかけたシュレッダー紙と水とを所定割合で撹拌した液体(懸濁液)である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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