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公開番号
2025108232
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-23
出願番号
2024002029
出願日
2024-01-10
発明の名称
水解性シート
出願人
花王株式会社
代理人
弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類
D21H
17/14 20060101AFI20250715BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約
【課題】古紙由来繊維を含有し、シート強度と水解性とが両立した水解性シートを提供すること。
【解決手段】本発明の水解性シートは、繊維及び水溶性バインダを含有する水解可能なシート状基材と、該シート状基材に保持された液体組成物とを有する。前記繊維が古紙由来繊維を含有し、前記液体組成物が有機酸を含有する。好ましくは、前記古紙由来繊維が3価以上の金属イオン(例えばアルミニウムイオン)を含有する。好ましくは、前記有機酸がリンゴ酸、クエン酸、乳酸及び酢酸から選択される1種以上を含有する。好ましくは、前記液体組成物のpHが3.2以上4.5以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
繊維及び水溶性バインダを含有する水解可能なシート状基材と、該シート状基材に保持された液体組成物とを有する水解性シートであって、
前記繊維が古紙由来繊維を含有し、前記液体組成物が有機酸を含有する、水解性シート。
続きを表示(約 570 文字)
【請求項2】
前記古紙由来繊維が3価以上の金属イオンを含有する、請求項1に記載の水解性シート。
【請求項3】
前記3価以上の金属イオンがアルミニウムイオンを含有する、請求項2に記載の水解性シート。
【請求項4】
前記古紙由来繊維がアルミ付き紙容器由来繊維を含有する、請求項1~3の何れか1項に記載の水解性シート。
【請求項5】
前記有機酸が、リンゴ酸、クエン酸、乳酸及び酢酸から選択される1種以上を含有する、請求項1~3の何れか1項に記載の水解性シート。
【請求項6】
前記液体組成物のpHが3.2以上4.5以下である、請求項1~3の何れか1項に記載の水解性シート。
【請求項7】
前記水溶性バインダがカルボキシル基を有する、請求項1~3の何れか1項に記載の水解性シート。
【請求項8】
前記液体組成物が、界面活性剤及び2価以下の金属イオン化合物から選択される1種以上を含有する、請求項1~3の何れか1項に記載の水解性シート。
【請求項9】
前記シート状基材が、前記古紙由来繊維を主体とする第1層と、該古紙由来繊維を含有しない繊維層からなる第2層との積層構造を有する、請求項1~3の何れか1項に記載の水解性シート。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、繊維原料として古紙を用いた水解性シートに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
使用後に水に流して廃棄可能な清拭材として、木材パルプ等の繊維をバインダで結着させた水解性シートに液体組成物を含浸させたものが知られている。
特許文献1には、液体組成物として、コハク酸等の有機酸で酸性側pHに調整されたpH緩衝液を含むものを用いることが記載されており、これにより、低刺激性でべたつかず、サッパリした拭き心地の対人用清拭材が得られるとされている。
特許文献2には、液体組成物として、有機酸、界面活性剤及び金属イオン化合物をそれぞれ特定量含有するものを用いることが記載されており、これにより、除菌性と強度とが両立した清拭材が得られるとされている。
特許文献3には、液体組成物として、クエン酸等の有機酸を含有するものを用いることが記載されており、これにより、清拭材に、アンモニア臭等の悪臭に対する消臭効果を付与することができるとされている。
特許文献1~3には、清拭材の繊維原料として古紙を用いることは記載されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平10-140494号公報
特開2017-110323号公報
特開2018-104860号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
水解性シートには、シート強度と水解性との両立が求められる。具体的には、液体が含浸された湿潤状態で拭き取り作業に使用しても破れにくいシート強度と、多量の水中に投入された場合に速やかに崩壊分散可能な水解性との両立である。
一方、近年、地球環境保全の観点から森林資源の保護が推進され、その一環として様々な分野で古紙の再生利用が促進されており、水解性シートについても、繊維原料として古紙を使用することが求められている。繊維原料として古紙を使用しつつ、すなわち古紙由来繊維を含有しつつ、シート強度と水解性とが高いレベルで両立した水解性シートは未だ提供されていない。
【0005】
本発明の課題は、古紙由来繊維を含有し、シート強度と水解性とが両立した水解性シートを提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、前記課題を解決するべく種々検討した結果、繊維としてバージンパルプを用い且つ水溶性バインダを含有する従来公知の水解性シートにおいて、単に、バージンパルプに代えて古紙由来繊維を用いただけでは、水解性が著しく低下する場合があることを知見した。また本発明者らは、斯かる水解性の低下が、古紙由来繊維に含まれる3価以上の金属イオンと前記水溶性バインダとによる不溶塩の形成によるものであることも知見した。そして本発明者らは、これらの知見に基づき更に検討した結果、シートの構成繊維として古紙由来繊維を用いるとともに、該シートに保持させる液体組成物に有機酸を含有させることで、前記不溶塩の形成が抑制され、前記課題を解決した水解性シートが得られることを知見した。
【0007】
本発明は、前記知見に基づきなされたもので、繊維及び水溶性バインダを含有する水解可能なシート状基材と、該シート状基材に保持された液体組成物とを有する水解性シートであって、前記繊維が古紙由来繊維を含有し、前記液体組成物が有機酸を含有する水解性シートである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、古紙由来繊維を含有し、シート強度と水解性とが両立した水解性シートが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の水解性シートを構成するシート状基材の一実施形態の厚み方向に沿う断面を模式的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の水解性シートは、シート状基材と、該シート状基材に保持された液体組成物とを有する。本発明の水解性シートは、シート状基材に液体組成物が保持されていることで、常温常圧において湿潤状態である。したがって本発明の水解性シートは、別途に洗浄剤を併用することなく、そのままの状態で清拭材として使用することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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