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公開番号2025083906
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-02
出願番号2023197568
出願日2023-11-21
発明の名称パルプ組成物
出願人ダイキン工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類D21H 21/18 20060101AFI20250526BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約【課題】強度の向上したパルプ成形品を製造できる新規なパルプ組成物を提供すること。
【解決手段】ポリオール修飾体、パルプ基材、及び紙力剤を含むパルプ組成物であって、前記紙力剤が、ポリアクリルアミド系紙力剤、多糖系紙力剤、及びポリアミド系紙力剤からなる群から選択される少なくとも一種であり、前記ポリオール修飾体の量が、前記パルプ基材100重量部に対して、0.2重量部以上30重量部以下である、パルプ組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリオール修飾体、パルプ基材、及び紙力剤を含むパルプ組成物であって、
前記紙力剤が、ポリアクリルアミド系紙力剤、多糖系紙力剤、及びポリアミド系紙力剤からなる群から選択される少なくとも一種であり、
前記ポリオール修飾体の量が、前記パルプ基材100重量部に対して、0.2重量部以上30重量部以下である、パルプ組成物。
続きを表示(約 2,300 文字)【請求項2】
ポリオール修飾体が、ポリオールに対して、置換基を有してもよい一価の炭素数1以上40以下の炭化水素基又は一価のポリシロキサン基を修飾してなる化合物である、請求項1に記載のパルプ組成物。
【請求項3】
前記ポリオール修飾体が置換基を有してもよい炭素数6以上40以下の脂肪族炭化水素基を有する、請求項1又は2に記載のパルプ組成物。
【請求項4】
前記ポリオール修飾体が、ポリオールの一以上のヒドロキシ基を
下記式:
-Y

-Z


[式中、


は、Y
O1
及びY
O2
からなる群から選択される一以上から構成される1+n価の基であり、

O1
は、直接結合、-O-、-C(=O)-、-C(=NR’)-、-S-、-S(=O)

-、-C(=S)-、-NR’-、-C(OR’)R’-、-C(OR’)(-)

、及び-N(-)

(式中、R’は、各出現において独立して、水素原子又は炭素数1~30(例えば炭素数1~20、1~10、又は1~4)の炭化水素基である。)からなる群から選択される一以上から構成される基であり、

O2
は、置換基を有してもよい2~4価の炭素数1~40の脂肪族炭化水素基、置換基を有してもよい2~4価の炭化水素芳香環、及び置換基を有してもよい2~4価のヘテロ環からなる群から選択される一以上から構成される基であり、


は、置換基を有していてもよい一価の炭素数1以上40以下の炭化水素基又は一価のポリシロキサン基であり、
nは、1以上3以下の整数である。]
で表される基により置換した化合物である、請求項1又は2に記載のパルプ組成物。
【請求項5】



-O-Y
O11
-、又は
-O-Y
O11
-Y
O21
-Y
O12

[式中、各記号は各出現において独立して、

O11
が、直接結合、-C(=O)-、-C(=O)-NR’-、又は-C(=S)-NR’-であり、

O21
が、炭素数1~40の炭化水素基であり、

O12
が-O-、-O-C(=O)-、-O-C(=O)-O-、-C(=O)-NR’-、-O-C(=O)-NR’-、-NR’-、-NR’-C(=O)-、-NR’-C(=O)-O-、-NR’-C(=O)-NR’-、-C(=O)-、-C(=O)-O-、-C(=O)-NR’-、-SO

-、-SO

NR’-、-C(OR’)R’-、又は-C(OR’)(-)

である。]、
である、請求項4に記載のパルプ組成物。
【請求項6】
前記ポリオールが、単糖類、オリゴ糖類、多糖類、糖アルコール類(還元糖)、ヒドロキシ酸類、アミノ酸類、ビタミン類、フラボノール類、ヒドロキシ炭化水素、ヒドロキシ基含有化合物重合体からなる群から選択される少なくとも一種である、請求項1又は2に記載のパルプ組成物。
【請求項7】
前記ポリオールが、
グルコース、フルクトース、ガラクトース、キシロース;
スクロース、シクロアミロース、シクロデキストリン、マルトース、トレハロース、ラクトース、スクラロース;
ソルビトール、マルチトール、エリスリトール、イソマルト、ラクチトール、マンニトール、キシリトール、ソルビタン、ラクチトール;
澱粉、セルロース、カードラン、プルラン、アルギン酸、カラギーナン、グアーガム、キチン、キトサン、ローカストビーンガム、カッパカラギーナン、イオタカラギーナン、イソマルトデキストリン、ジェランガム、タマリンドシードガム;
アスコルビン酸、コウジ酸、キナ酸、クロロゲン酸、グルコン酸;
グルコサミン;
アスコルビン酸、イノシトール;
カテキン、ケルセチン、アントシアニン;
グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、トリメチレングリコール、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン;
ポリグリセリン、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート重合体、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート重合体、及びヒドロキシブチル(メタ)アクリレート重合体からなる群から選択される少なくとも一種である、請求項1又は2に記載のパルプ組成物。
【請求項8】
前記ポリオール修飾体のヘキサデカン接触角が30°以上である、請求項1又は2に記載のパルプ組成物。
【請求項9】
前記ポリオール修飾体がポリグリセリン修飾体である、請求項1又は2に記載のパルプ組成物
【請求項10】
前記ポリグリセリン修飾体のヒドロキシ基置換率が40%以上である、請求項9に記載のパルプ組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示はパルプ組成物に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、モノエステル含量が1~50%のグリセリン脂肪酸エステルを含む、撥水剤が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-54393号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1は、紙力剤について記載も示唆もしていないし、またパルプ製品の強度について記載も示唆もしていない。
【0005】
本開示は、強度の向上したパルプ成形品を製造できる新規なパルプ組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は以下の態様を含む:
[項1]
ポリオール修飾体、パルプ基材、及び紙力剤を含むパルプ組成物であって、
前記紙力剤が、ポリアクリルアミド系紙力剤、多糖系紙力剤、及びポリアミド系紙力剤からなる群から選択される少なくとも一種であり、
前記ポリオール修飾体の量が、前記パルプ基材100重量部に対して、0.2重量部以上30重量部以下である、パルプ組成物。
[項2]
ポリオール修飾体が、ポリオールに対して、置換基を有してもよい一価の炭素数1以上40以下の炭化水素基又は一価のポリシロキサン基を修飾してなる化合物である、項1に記載のパルプ組成物。
[項3]
前記ポリオール修飾体が置換基を有してもよい炭素数6以上40以下の脂肪族炭化水素基を有する、項1又は2に記載のパルプ組成物。
[項4]
前記ポリオール修飾体が、ポリオールの一以上のヒドロキシ基を
下記式:
-Y

-Z


[式中、


は、Y
O1
及びY
O2
からなる群から選択される一以上から構成される1+n価の基であり、

O1
は、直接結合、-O-、-C(=O)-、-C(=NR’)-、-S-、-S(=O)

-、-C(=S)-、-NR’-、-C(OR’)R’-、-C(OR’)(-)

、及び-N(-)

(式中、R’は、各出現において独立して、水素原子又は炭素数1~30(例えば炭素数1~20、1~10、又は1~4)の炭化水素基である。)からなる群から選択される一以上から構成される基であり、

O2
は、置換基を有してもよい2~4価の炭素数1~40の脂肪族炭化水素基、置換基を有してもよい2~4価の炭化水素芳香環、及び置換基を有してもよい2~4価のヘテロ環からなる群から選択される一以上から構成される基であり、


は、置換基を有していてもよい一価の炭素数1以上40以下の炭化水素基又は一価のポリシロキサン基であり、
nは、1以上3以下の整数である。]
で表される基により置換した化合物である、項1~3のいずれか一項に記載のパルプ組成物。
[項5]



-O-Y
O11
-、又は
-O-Y
O11
-Y
O21
-Y
O12

[式中、各記号は各出現において独立して、

O11
が、直接結合、-C(=O)-、-C(=O)-NR’-、又は-C(=S)-NR’-であり、

O21
が、炭素数1~40の炭化水素基であり、

O12
が-O-、-O-C(=O)-、-O-C(=O)-O-、-C(=O)-NR’-、-O-C(=O)-NR’-、-NR’-、-NR’-C(=O)-、-NR’-C(=O)-O-、-NR’-C(=O)-NR’-、-C(=O)-、-C(=O)-O-、-C(=O)-NR’-、-SO

-、-SO

NR’-、-C(OR’)R’-、又は-C(OR’)(-)

である。]、
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば強度の向上したパルプ成形品を製造できる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本開示におけるパルプ組成物は撥剤成分を含み、当該パルプ組成物から形成されるパルプ成形品は強度が優れるだけではなく、撥液性にも優れ得る。
【0009】
<用語の定義>
本明細書において用いられる場合、「n価の基」とは、n個の結合手を有する基、すなわちn個の結合を形成する基を意味する。また、「n価の有機基」とは、炭素を含有するn価の基を意味する。かかる有機基としては、特に限定されないが、炭化水素基又はその誘導体であり得る。炭化水素基の誘導体とは、炭化水素基の末端又は分子鎖において、1つ又はそれ以上のN、O、S、Si、アミド、スルホニル、シロキサン、カルボニル、カルボニルオキシ、ハロゲン等を有している基を意味する。
【0010】
本明細書において用いられる場合、「炭化水素基」とは、炭素及び水素を含む基であって、炭化水素から水素原子を脱離させた基を意味する。かかる炭化水素基としては、特に限定されるものではないが、C
1-20
炭化水素基、例えば、脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基等が挙げられる。上記「脂肪族炭化水素基」は、直鎖状、分枝鎖状又は環状のいずれであってもよく、飽和又は不飽和のいずれであってもよい。また、炭化水素基は、1つ又はそれ以上の環構造を含んでいてもよい。炭化水素基は、1つ又はそれ以上の置換基により置換されていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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