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公開番号2025124356
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-26
出願番号2024020349
出願日2024-02-14
発明の名称電線結束用テープ部材
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類C09J 7/20 20180101AFI20250819BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】巻き付け状態を保ちつつ可撓性と作業性を両立させる電線結束用テープ部材の提供。
【解決手段】テープ本体10は、複数本の電線を束ねた電線束Webの軸線に沿わせる基軸部11と、基軸部の基軸11aに対する直交方向でその一方に設けた第1凹凸部20と、基軸に対する直交方向でその他方に設けた第2凹凸部30と、を有し、第1凹凸部では、基軸から電線束の周方向長さ分だけ突出させた凸部21と、凸部と同形状に形成された凹部22と、が基軸に沿って交互に配置され、第2凹凸部では、第1凹凸部の凸部と同形状に形成され、かつ基軸から電線束の周方向長さ分だけ突出させ、かつ電線束に対して第1凹凸部と共に巻き付けた状態で第1凹凸部の凹部に嵌め込ませる凸部31と、第1凹凸部の凹部と同形状に形成され、かつ、電線束に対して第1凹凸部と共に巻き付けた状態で第1凹凸部の凸部を嵌め込ませる凹部32と、が基軸に沿って交互に配置される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
複数本の電線を一纏めに結び束ねるテープ本体と、
前記テープ本体の接着面に粘着性を持たせた粘着部と、
を有し、
前記テープ本体は、複数本の前記電線を束ねた電線束の軸線に沿わせる基軸部と、前記基軸部の基軸に対する直交方向でその一方に設けた第1凹凸部と、前記基軸に対する前記直交方向でその他方に設けた第2凹凸部と、を有し、
前記第1凹凸部では、前記基軸から前記電線束の周方向長さ分だけ突出させた凸部と、前記凸部と同形状に形成された凹部と、が前記基軸に沿って交互に配置され、
前記第2凹凸部では、前記第1凹凸部の前記凸部と同形状に形成され、かつ、前記基軸から前記電線束の周方向長さ分だけ突出させ、かつ、前記電線束に対して前記第1凹凸部と共に巻き付けた状態で前記第1凹凸部の前記凹部に嵌め込ませる凸部と、前記第1凹凸部の前記凹部と同形状に形成され、かつ、前記電線束に対して前記第1凹凸部と共に巻き付けた状態で前記第1凹凸部の前記凸部を嵌め込ませる凹部と、が前記基軸に沿って交互に配置されることを特徴とした電線結束用テープ部材。
続きを表示(約 250 文字)【請求項2】
前記第1凹凸部と前記第2凹凸部のそれぞれの前記凸部は、前記基軸部側を底辺とする三角形に形成されることを特徴とした請求項1に記載の電線結束用テープ部材。
【請求項3】
前記第1凹凸部と前記第2凹凸部のそれぞれの前記凸部は、4つの辺部の内の1つを前記基軸部側に設けた四角形に形成されることを特徴とした請求項1に記載の電線結束用テープ部材。
【請求項4】
前記四角形は、前記基軸部側を短辺とすることを特徴とした請求項3に記載の電線結束用テープ部材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電線結束用テープ部材に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
電線結束用テープ部材は、接着面に粘着性を持たせたテープ部材であり、複数本の電線に巻き付けて、この複数本の電線を一纏めに結び束ねる。この電線結束用テープ部材としては、電線束に対してその周方向へと一方の長辺から巻き付け可能な矩形のシート状のものが知られている。この従来の電線結束用テープ部材は、例えば、電線束に巻き付けて一方の長辺側の端部に他方の長辺側の端部をラップさせた場合、その端部同士が電線束の長手方向に沿って重なっており、その部分で剛性が上がっているので、電線束の可撓性を低下させてしまう可能性がある。一方、この従来の電線結束用テープ部材は、電線束に対して一周に亘って巻き付けて長辺同士を突き合わせた場合、電線束の可撓性を確保できるが、電線束の屈曲に伴い長辺同士の突き合わせ部分でテープ剥がれが発生、電線束に対する巻き付け状態を維持できない可能性がある。そこで、従来、電線結束用テープ部材としては、電線束に対する巻き付け状態を保ちつつ、この電線束の可撓性を確保するべく、電線束に対して所定のラップ量で重ねながら螺旋状に巻き付けていく帯状のものが知られている(下記の特許文献1及び2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-068491号公報
特開2008-120415号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、この従来の電線結束用テープ部材は、電線束に対して何周にも亘って巻き付けていく必要がある。特に、自動車等の車両のワイヤハーネスにおいては、電線束に対する電線結束用テープ部材の巻き付け箇所が複数箇所に存在しており、また、長尺の電線束に対して何周にも亘って電線結束用テープ部材を巻き付けていく場所もある。よって、電線結束用テープ部材に関しては、その巻き付けに係る作業性の向上についても求められている。
【0005】
そこで、本発明は、巻き付け状態を保ちつつ可撓性と作業性を両立させる電線結束用テープ部材を提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、複数本の電線を一纏めに結び束ねるテープ本体と、前記テープ本体の接着面に粘着性を持たせた粘着部と、を有し、前記テープ本体は、複数本の前記電線を束ねた電線束の軸線に沿わせる基軸部と、前記基軸部の基軸に対する直交方向でその一方に設けた第1凹凸部と、前記基軸に対する前記直交方向でその他方に設けた第2凹凸部と、を有し、前記第1凹凸部では、前記基軸から前記電線束の周方向長さ分だけ突出させた凸部と、前記凸部と同形状に形成された凹部と、が前記基軸に沿って交互に配置され、前記第2凹凸部では、前記第1凹凸部の前記凸部と同形状に形成され、かつ、前記基軸から前記電線束の周方向長さ分だけ突出させ、かつ、前記電線束に対して前記第1凹凸部と共に巻き付けた状態で前記第1凹凸部の前記凹部に嵌め込ませる凸部と、前記第1凹凸部の前記凹部と同形状に形成され、かつ、前記電線束に対して前記第1凹凸部と共に巻き付けた状態で前記第1凹凸部の前記凸部を嵌め込ませる凹部と、が前記基軸に沿って交互に配置されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る電線結束用テープ部材は、電線束に巻き付けた際に、テープ同士が重なる部分を無くすことができるので、電線束の可撓性を確保することができる。また、本発明に係る電線結束用テープ部材は、電線束に巻き付けた際に、第1凹凸部の凸部と第2凹凸部の凸部の境界を電線束の周方向に向けて電線束の軸線に交差させているので、屈曲させた電線束に追従させることができる。よって、この電線結束用テープ部材は、テープ剥がれを抑止して、電線束に対する巻き付け状態を維持することができる。更に、本発明に係る電線結束用テープ部材は、従前のもの如く電線束に対して何周にも亘って巻き付けていく必要がないので、電線束に対する巻き付けの作業性を向上させることができる。以上示したように、本発明に係る電線結束用テープ部材は、電線束に対する巻き付け状態を保ちつつ、電線束の可撓性と電線束に対する巻き付けの作業性を両立させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態の電線結束用テープ部材の展開状態を示す平面図である。
図2は、実施形態の電線結束用テープ部材の巻き付け状態を示す平面図である。
図3は、変形例1の電線結束用テープ部材の展開状態を示す平面図である。
図4は、変形例1の電線結束用テープ部材の巻き付け状態を示す平面図である。
図5は、変形例2の電線結束用テープ部材の展開状態を示す平面図である。
図6は、変形例2の電線結束用テープ部材の巻き付け状態を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明に係る電線結束用テープ部材の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0010】
[実施形態]
本発明に係る電線結束用テープ部材の実施形態の1つを図1及び図2に基づいて説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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