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公開番号
2025125227
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-27
出願番号
2024021150
出願日
2024-02-15
発明の名称
制動装置
出願人
株式会社アドヴィックス
代理人
個人
,
個人
主分類
B60T
8/176 20060101AFI20250820BHJP(車両一般)
要約
【課題】ABS制御の終了後にリザーバ内に存在する異物が供給液路側に向かって流出することを抑制できる制動装置を提供する。
【解決手段】制動装置40は、ABS制御の終了後に要求制動力が減少される場合に、供給圧の減少速度を要求制動力の減少速度に対応する速度よりも低くする制限処理を実施する第1制御部51を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
電気モータの出力に基づき、ホイールシリンダに供給するブレーキ液の液圧である供給圧を調整する第1制動ユニットと、
前記第1制動ユニットと前記ホイールシリンダとの間に配置され、前記第1制動ユニットから前記ホイールシリンダにブレーキ液が供給されているときに当該ホイールシリンダの液圧であるWC圧を調整できるように構成される第2制動ユニットと、
前記第1制動ユニットを制御することにより、要求制動力の増大時には、前記供給圧を増大させることによって前記ホイールシリンダ内のブレーキ液量を増大させる一方、前記要求制動力の減少時には、前記供給圧を減少させることによって前記ホイールシリンダ内のブレーキ液量を減少させる第1制御部と、
車輪に減速スリップが発生したときに、前記第2制動ユニットを制御することにより、前記WC圧の調整を通じて前記減速スリップを抑制するABS制御を実施する第2制御部と、を備え、
前記第2制動ユニットは、
前記第1制動ユニットと前記ホイールシリンダとを接続する供給液路と、
前記供給液路に設けられ、前記ホイールシリンダへのブレーキ液の供給量及び当該ホイールシリンダからのブレーキ液の排出量を調整する調整部と、
前記調整部の作動によって前記ホイールシリンダから排出されたブレーキ液を貯留するリザーバと、
前記調整部と前記リザーバとを接続する排出液路と、
前記排出液路と前記供給液路とを接続する第1帰還液路と、
前記第1帰還液路に設けられ、前記供給液路に向けてブレーキ液を吐出するポンプと、
前記供給液路のうちの前記第1制動ユニットと前記調整部との間の部分と、前記リザーバと、を接続する第2帰還液路と、
前記第2帰還液路に設けられ、前記リザーバ側の液圧が前記供給液路側の液圧よりも高い場合に前記リザーバから前記供給液路に向かうブレーキ液の流れを作る弁機構と、を有し、
前記第2制御部は、前記ABS制御の終了とともに前記ポンプの駆動を停止し、
前記第1制御部は、前記ABS制御の終了後に前記要求制動力が減少される場合には、前記供給圧の減少速度を前記要求制動力の減少速度に対応する速度よりも低くする制限処理を実施する
制動装置。
続きを表示(約 440 文字)
【請求項2】
前記第1制御部は、前記ABS制御の終了後に前記要求制動力が減少される状況下において、前記供給圧が設定液圧以下となる場合に前記制限処理を開始する
請求項1に記載の制動装置。
【請求項3】
前記第1制御部は、前記ABS制御の終了後に前記要求制動力が減少される状況下において、前記ABS制御の実施中における車両の減速度に基づいて、前記制限処理の実施を許可するか否かを判定する
請求項1又は請求項2に記載の制動装置。
【請求項4】
前記第1制御部は、前記ABS制御の終了後に前記要求制動力が減少される状況下において、
前記ABS制御の終了時点における前記リザーバのブレーキ液量が設定液量以上の場合には、前記制限処理の実施を許可し、
前記ABS制御の終了時点における前記リザーバのブレーキ液量が前記設定液量未満の場合には、前記制限処理の実施を禁止する
請求項1又は請求項2に記載の制動装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、制動装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、バイワイヤ方式の制動装置が知られている。例えば、特許文献1に記載の制動装置は、ブレーキ液の液圧に応じた制動力を車輪に発生させるホイールシリンダと、ホイールシリンダの液圧を調整する上流ユニット及び下流ユニットと、を備える。下流ユニットは、複数の電磁弁と、ポンプと、リザーバと、を含んで構成されている。
【0003】
車両に対して制動要求がある場合には、上流ユニットは、下流ユニットを介して、ホイールシリンダにブレーキ液を供給する。こうして、上流ユニットは、制動要求に応じた制動力を車輪に発生させる。ここで、車両の制動中に車輪に減速スリップが発生すると、下流ユニットは、減速スリップを解消するためにABS制御を開始する。詳しくは、下流ユニットは、ABS制御において、複数の電磁弁とポンプとを制御することにより、車輪に発生する制動力を調整する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-154482号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ABS制御の実施中には、ホイールシリンダの液圧を減圧させる際に当該ホイールシリンダから排出されたブレーキ液がリザーバに流入する。このため、ABS制御の終了時にブレーキ液がリザーバに残っている場合には、当該制御の終了後に、リザーバ内のブレーキ液を上流ユニットに戻す必要がある。ところで、リザーバ内には、微小な異物が存在している場合がある。この場合において、ABS制御の終了後にリザーバ内のブレーキ液を上流ユニットに戻す際には、ブレーキ液とともに異物がリザーバから流出しないことが好ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する制動装置は、電気モータの出力に基づき、ホイールシリンダに供給するブレーキ液の液圧である供給圧を調整する第1制動ユニットと、前記第1制動ユニットと前記ホイールシリンダとの間に配置され、前記第1制動ユニットから前記ホイールシリンダにブレーキ液が供給されているときに当該ホイールシリンダの液圧であるWC圧を調整できるように構成される第2制動ユニットと、前記第1制動ユニットを制御することにより、要求制動力の増大時には、前記供給圧を増大させることによって前記ホイールシリンダ内のブレーキ液量を増大させる一方、前記要求制動力の減少時には、前記供給圧を減少させることによって前記ホイールシリンダ内のブレーキ液量を減少させる第1制御部と、車輪に減速スリップが発生したときに、前記第2制動ユニットを制御することにより、前記WC圧の調整を通じて前記減速スリップを抑制するABS制御を実施する第2制御部と、を備え、前記第2制動ユニットは、前記第1制動ユニットと前記ホイールシリンダとを接続する供給液路と、前記供給液路に設けられ、前記ホイールシリンダへのブレーキ液の供給量及び当該ホイールシリンダからのブレーキ液の排出量を調整する調整部と、前記調整部の作動によって前記ホイールシリンダから排出されたブレーキ液を貯留するリザーバと、前記調整部と前記リザーバとを接続する排出液路と、前記排出液路と前記供給液路とを接続する第1帰還液路と、前記第1帰還液路に設けられ、前記供給液路に向けてブレーキ液を吐出するポンプと、前記供給液路のうちの前記第1制動ユニットと前記調整部との間の部分と、前記リザーバと、を接続する第2帰還液路と、前記第2帰還液路に設けられ、前記リザーバ側の液圧が前記供給液路側の液圧よりも高い場合に前記リザーバから前記供給液路に向かうブレーキ液の流れを作る弁機構と、を有し、前記第2制御部は、前記ABS制御の終了とともに前記ポンプの駆動を停止し、前記第1制御部は、前記ABS制御の終了後に前記要求制動力が減少される場合には、前記供給圧の減少速度を前記要求制動力の減少速度に対応する速度よりも低くする制限処理を実施する。
【発明の効果】
【0007】
制動装置は、ABS制御の終了後にリザーバ内に存在する異物が供給液路側に向かって流出することを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、制動装置の概略構成を示す模式図である。
図2は、制動装置の第1制御部が実施する処理の流れを説明するフローチャートである。
図3(a)~図3(d)は、制動装置の作用を説明するタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
制動装置の一実施形態について説明する。
<本実施形態の構成>
図1に示すように、車両10は、複数の車輪20と、複数のホイールシリンダ30と、制動装置40と、を備える。複数の車輪20は、右前輪21と、左前輪22と、右後輪23と、左後輪24と、を含む。
【0010】
<ホイールシリンダ>
複数のホイールシリンダ30は、右前輪21に対応するホイールシリンダ31と、左前輪22に対応するホイールシリンダ32と、右後輪23に対応するホイールシリンダ33と、左前輪22に対応するホイールシリンダ34と、を含む。ホイールシリンダ30は、供給されるブレーキ液の液圧に応じた制動力を車輪20に発生させる。以降の説明では、ホイールシリンダ30の液圧を「WC圧」ともいう。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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