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公開番号
2025125228
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-27
出願番号
2024021151
出願日
2024-02-15
発明の名称
制動制御装置
出願人
株式会社アドヴィックス
代理人
個人
,
個人
主分類
B60T
8/176 20060101AFI20250820BHJP(車両一般)
要約
【課題】アンチロックブレーキ制御中の電動ポンプの駆動を効率化する。
【解決手段】制動制御装置30は、ABS制御中にホイールシリンダ11L、11R、12L、12Rから排出された制動液が流入する調圧リザーバ306と、調圧リザーバ306から制動液を吸い出す電動ポンプ304と、電動ポンプ304のポンプ速度を制御するコントローラ35と、を備えている。ABS制御中にコントローラ35は、車体速度が既定速度に低下するまで現在のABS制御が継続されると仮定した場合の、車体速度が既定速度に低下した時点の調圧リザーバ306に残留している制動液の量の予測値である予測液量を演算することと、予測液量に基づいてポンプ速度を制御することと、を実施する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
車両においてアンチロックブレーキ制御を実行する制動制御装置であって、
前記アンチロックブレーキ制御においてホイールシリンダから排出された制動液が流入する調圧リザーバと、前記調圧リザーバから前記制動液を吸い出す電動ポンプと、前記電動ポンプの回転速度であるポンプ速度を制御するコントローラと、を備えており、
かつ前記アンチロックブレーキ制御の実行中に前記コントローラは、
車体速度が既定速度に低下するまで現在の前記アンチロックブレーキ制御が継続されると仮定した場合の、前記車体速度が前記既定速度に低下した時点の前記調圧リザーバに残留している前記制動液の量の予測値である予測液量を演算することと、
前記予測液量に基づいて前記ポンプ速度を制御する液量予測ポンプ制御を実施することと、
を行う制動制御装置。
続きを表示(約 560 文字)
【請求項2】
前記液量予測ポンプ制御において前記コントローラは、前記予測液量が閾値以上の場合には既定の第1速度を前記ポンプ速度に設定し、前記予測液量が前記閾値未満の場合には前記第1速度よりも低い第2速度を前記ポンプ速度に設定する請求項1に記載の制動制御装置。
【請求項3】
前記液量予測ポンプ制御において前記コントローラは、前記アンチロックブレーキ制御の開始時の前記予測液量が閾値以上の場合には既定の第1速度を前記ポンプ速度に設定し、前記アンチロックブレーキ制御の開始時の前記予測液量が前記閾値未満の場合には前記第1速度よりも低い第2速度を前記ポンプ速度に設定する請求項1に記載の制動制御装置。
【請求項4】
前記コントローラは、前記第2速度を前記予測液量に応じて無段階に可変設定する請求項2又は請求項3に記載の制動制御装置。
【請求項5】
前記液量予測ポンプ制御において前記コントローラは、前記車両の減速度に応じて前記第1速度から前記第2速度への前記ポンプ速度の切替えを禁止する請求項2又は請求項3に記載の制動制御装置。
【請求項6】
前記コントローラは、前記車体速度及び前記車両の減速度に基づき前記予測液量を演算する請求項1に記載の制動制御装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、制動制御装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
車両の制動制御装置として、制動力を調整して車輪がロックすることを抑制するアンチロックブレーキ制御を行うものがある。アンチロックブレーキ制御では、ブレーキ操作中に車輪がロックしそうになるとその車輪のホイールシリンダを減圧するとともに、車輪の回転が再開すると再びホイールシリンダを増圧している。減圧のためにホイールシリンダから排出された制動液は、調圧リザーバに流入する。調圧リザーバが満杯となると、それ以上、ホイールシリンダから制動液を排出できないボトミング状態となってしまう。そのため、アンチロックブレーキ制御中は、電動ポンプにより調圧リザーバの制動液を吸い出すことで、ボトミング状態となることを回避している。
【0003】
従来、こうしたアンチロックブレーキ制御を行う制動制御装置として、特許文献1に記載の装置が知られている。特許文献1の制動制御装置は、減圧中のホイールシリンダから排出された制動液の量を検出又は推定している。そして、同制動制御装置は、検出又は推定した量の制動液を一定の時間で調圧リザーバから吸い出し可能な回転速度で電動ポンプを駆動している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平9-267736号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の制動制御装置は、ホイールシリンダの増圧を開始してから一定の時間が経過した時点で調圧シリンダの制動液を全て吸い出すことが可能な範囲で、電動ポンプの回転速度を抑えることができる。そして、これにより、電動ポンプの電力消費や作動音を抑制している。しかしながら、アンチロックブレーキ制御中のポンプ駆動の効率化には更なる改善の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する制動制御装置は、車両においてアンチロックブレーキ制御を実行する装置であって、前記アンチロックブレーキ制御においてホイールシリンダから排出された制動液が流入する調圧リザーバと、前記調圧リザーバから前記制動液を吸い出す電動ポンプと、前記電動ポンプの回転速度であるポンプ速度を制御するコントローラと、を備えており、かつ前記アンチロックブレーキ制御の実行中に前記コントローラは、車体速度が既定速度に低下するまで現在の前記アンチロックブレーキ制御が継続されると仮定した場合の、前記車体速度が前記既定速度に低下した時点の前記調圧リザーバに残留している前記制動液の量の予測値である予測液量を演算することと、前記予測液量に基づいて前記ポンプ速度を制御する液量予測ポンプ制御を実施することと、を行うように構成されている。
【発明の効果】
【0007】
上記制動制御装置には、アンチロックブレーキ制御中の電動ポンプの駆動を効率化する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0008】
制動制御装置の一実施形態の構成を模式的に示す図である。
上記制動制御装置のコントローラが液量予測ポンプ制御のために実行する処理のフローチャートである。
上記制動制御装置によるABS制御の制御態様の一例を示すタイムチャートであり、(A)は車体速度の推移を、(B)はマスタ圧及びホイール圧の推移を、(C)はポンプ速度の推移を、(D)は調圧リザーバの制動液の残留量の推移を、それぞれ示している。
上記制動制御装置によるABS制御の制御態様の他の例を示すタイムチャートであり、(A)は車体速度の推移を、(B)はマスタ圧及びホイール圧の推移を、(C)はポンプ速度の推移を、(D)は調圧リザーバの制動液の残留量の推移を、それぞれ示している。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1実施形態)
以下、制動制御装置の第1実施形態を、図1~図4に従って説明する。
<制動制御装置の構成>
まず、図1を参照して本実施形態の制動制御装置30の構成を説明する。本実施形態の制動制御装置30は、前後左右の4つの車輪を備える車両に搭載されている。車両には、リザーブタンク21及びマスタシリンダ22が搭載されている。リザーブタンク21は、液圧の伝達媒体となる液体である制動液を貯留するタンクである。マスタシリンダ22は、ブレーキペダル20の踏込みに応じて液圧を発生する機械式の加圧装置である。マスタシリンダ22は、第1液路13を通じて左右前輪のホイールシリンダ11L、11Rに接続されている。また、マスタシリンダ22は、第2液路14を通じて左右後輪の左右後輪のホイールシリンダ12L、12Rに接続されている。
【0010】
制動制御装置30は、各車輪のホイールシリンダ11L、11R、12L、12Rの液圧をそれぞれ個別に調圧可能な装置である。以下の説明では、各車輪のホイールシリンダ11L、11R、12L、12Rの液圧をホイール圧と記載する。制動制御装置30は、各車輪のホイール圧の個別調圧を通じてアンチロックブレーキ制御を実行可能である。以下の説明では、アンチロックブレーキ制御をABS制御と記載する。制動制御装置30は、第1助勢装置31、及び第2助勢装置32を備えている。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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