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公開番号2025127081
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-01
出願番号2024023590
出願日2024-02-20
発明の名称油性固形状化粧料
出願人岩瀬コスファ株式会社
代理人
主分類A61K 8/73 20060101AFI20250825BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】
チューブ容器での安定性及び吐出性に優れ、さらに高温時及び温度サイクル時の経時安定性に優れた油性固形状化粧料を提供する。
【解決手段】
下記成分(A)、(B)、(C)を含む、油性固形状化粧料。
(A)融点が50℃以上120℃以下である固形油
(B)融点が25℃以下の液状油
(C)構成脂肪酸の少なくとも一部が直鎖状である多糖脂肪酸エステルを二種以上
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記成分(A)、(B)、(C)を含む、油性固形状化粧料。
(A)融点が50℃以上120℃以下である固形油
(B)融点が25℃以下の液状油
(C)構成脂肪酸の少なくとも一部が直鎖状である多糖脂肪酸エステルを二種以上
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
さらに、成分(D)ノニオン性界面活性剤を含む、請求項1に記載の油性固形状化粧料。
【請求項3】
前記多糖脂肪酸エステル(C)がデキストリン脂肪酸エステルである、請求項1又は2に記載の油性固形状化粧料。
【請求項4】
前記多糖脂肪酸エステル(C)を構成する脂肪酸の炭素数が8以上22以下である、請求項1又は2に記載の油性固形状化粧料。
【請求項5】
前記固形油(C)の量が、前記化粧料において、2質量%以上8質量%以下である、請求項1又は2に記載の油性固形状化粧料。
【請求項6】
前記二種以上の多糖脂肪酸エステル(C)が、
1単糖単位あたりの平均脂肪酸エステル化度が1.7以下である多糖脂肪酸エステル(C1)及び1単糖単位あたりの平均脂肪酸エステル化度が1.7を超える多糖脂肪酸エステル(C2)を含む、請求項1又は2に記載の油性固形状化粧料。
【請求項7】
1単糖単位あたりの平均脂肪酸エステル化度が1.7以下である多糖脂肪酸エステル(C1)の量が、1単糖単位あたりの平均脂肪酸エステル化度が1.7を超える多糖脂肪酸エステル(C2)の量1に対して、0.3~4である請求項6に記載の油性固形状化粧料。
【請求項8】
前記固形油(A)が固形エステルである、請求項1又は2に記載の油性固形状化粧料。
【請求項9】
前記固形油(A)がコメヌカロウ又はヒマワリ種子ロウである、請求項1又は2に記載の油性固形状化粧料。
【請求項10】
チューブ容器に収納された、請求項1又は2に記載の油性固形状化粧料

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
化粧料には、油性液状、水性液状、水性ゲル状、クリーム状等、様々な種類があり、それぞれのニーズに合わせて使用される。近年、新たな剤型として油性固形状化粧料が広く普及している。油性固形状化粧料は、油性液状化粧料に固形油を含有させ固形化したものであり、使用時に負荷をかける事で固形油の結晶構造が崩れ液状へと変化する。この固形状から液状への変化、所謂「とろけ感」が油性固形状化粧料の特徴の一つである。
続きを表示(約 2,000 文字)【0002】
固形油は、油性固形化粧料の良好な成形性及び形状保持性の確保には優れているが、強固な結晶構造を形成するため、使用時の感触が硬く、「とろけ感」が弱いという欠点がある。しかしながら使用時の感触を改善するために、結晶性の低い固形油の配合や、固形油の配合量を減らすと、高温時の経時安定性に難を生じる恐れがある。これらの課題を解決することを目的として、これまでいくつかの油性固形状化粧料が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-196259
特開2017-095375
特開2017-114780
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には、経時安定性(発汗のなさ、形状保持性)に優れ、感触がやわらかくなめらかにのび、化粧効果(発色のよさ、ツヤ)や機能性(化粧持ち)にも優れた油性固形化粧料が開示されている。
【0005】
特許文献2には、メイクアップ化粧料との馴染み性、メイク落ち、容器からの指取れ性に優れ、かつ保存安定性に優れる固形状油性クレンジング化粧料が開示されている。
【0006】
特許文献3には、使用感触、皮膚の保護性、及び経時安定性に優れる油性固形化粧料が開示されている。
【0007】
一般的に、スキンケアやヘアケアの油性固形状化粧料はジャー容器に充填され、使用時に使用者の手又は付属のスパチュラ等を用いて適量を取る。ジャー容器は広口の開口部を備えていることから、内容物が取り出しやすい反面、水や菌の混入が起こる恐れがあり、衛生面において懸念がある。その解決策の一つとして、使用時に水の混入の恐れが少ないチューブ容器等の先細り形状を有する容器へ油性固形状化粧料を充填する方法が挙げられる。
【0008】
チューブ容器等の先細り形状を有する容器は使用の際、容器側面等を押すことで内容物を吐出するが、この際に内容物に負荷がかかる。油性固形状化粧料は、前述の通り、負荷をかけると固形状から液状への変化するため、吐出の際の負荷により容器内で液状化してしまう。これを解決するために油性固形状化粧料の硬度を上げると、容器からの吐出性に難を生じる。しかしながら、いずれの特許文献においても、これらについては考慮されていなかった。
【0009】
そこで本開示は、チューブ容器等の先細り形状を有する容器での使用においても良好な安定性と吐出性を有する油性固形状化粧料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示の一例は次のとおりである:
[項1]
下記成分(A)、(B)、(C)を含む、油性固形状化粧料。
(A)融点が50℃以上120℃以下である固形油
(B)融点が25℃以下の液状油
(C)構成脂肪酸の少なくとも一部が直鎖状である多糖脂肪酸エステルを二種以上
[項2]
さらに、成分(D)ノニオン性界面活性剤を含む、項1に記載の油性固形状化粧料。
[項3]
前記多糖脂肪酸エステル(C)がデキストリン脂肪酸エステルである、項1又は2に記載の油性固形状化粧料。
[項4]
前記多糖脂肪酸エステル(C)を構成する脂肪酸の炭素数が8以上22以下である、項1又は2に記載の油性固形状化粧料。
[項5]
前記固形油(C)の量が、前記化粧料において、2質量%以上8質量%以下である、項1又は2に記載の油性固形状化粧料。
[項6]
前記二種以上の多糖脂肪酸エステル(C)が、
1単糖単位あたりの平均脂肪酸エステル化度が1.7以下である多糖脂肪酸エステル(C1)及び1単糖単位あたりの平均脂肪酸エステル化度が1.7を超える多糖脂肪酸エステル(C2)を含む、項1又は2に記載の油性固形状化粧料。
[項7]
1単糖単位あたりの平均脂肪酸エステル化度が1.7以下である多糖脂肪酸エステル(C1)の量が、1単糖単位あたりの平均脂肪酸エステル化度が1.7を超える多糖脂肪酸エステル(C2)の量1に対して、0.3~4である項6に記載の油性固形状化粧料。
[項8]
前記固形油(A)が固形エステルである、項1又は2に記載の油性固形状化粧料。
[項9]
前記固形油(A)がコメヌカロウ又はヒマワリ種子ロウである、項1又は2に記載の油性固形状化粧料。
[項10]
チューブ容器に収納された、項1又は2に記載の油性固形状化粧料
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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