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公開番号2025128692
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-03
出願番号2024025502
出願日2024-02-22
発明の名称アルコールを含む茶飲料
出願人サントリーホールディングス株式会社
代理人個人,個人
主分類C12G 3/04 20190101AFI20250827BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】アルコールを含む新規な茶飲料の開発が待たれている。
【解決手段】本発明の一態様によれば、レバウジオシドA、レバウジオシドB、レバウジオシドC、レバウジオシドD、レバウジオシドEおよびレバウジオシドMからなる群から選択される1種以上のステビオール配糖体と、タンニンとを含み、前記1種以上のステビオール配糖体の含有量が0.5~3000mg/Lであり、前記タンニンの含有量が5~3000mg/Lであり、アルコール度数が1~40v/v%である、茶飲料が提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
レバウジオシドA、レバウジオシドB、レバウジオシドC、レバウジオシドD、レバウジオシドEおよびレバウジオシドMからなる群から選択される1種以上のステビオール配糖体と、
タンニンとを含み、
前記1種以上のステビオール配糖体の含有量が0.5~3000mg/Lであり、
前記タンニンの含有量が5~3000mg/Lであり、
アルコール度数が1~40v/v%である、茶飲料。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記タンニンの含有量と前記1種以上のステビオール配糖体の含有量が、下記式:
0.001≦[前記1種以上のステビオール配糖体の含有量(mg/L)]/[前記タンニンの含有量(mg/L)]≦40
を満たす、請求項1に記載の茶飲料。
【請求項3】
レバウジオシドF、レバウジオシドG、レバウジオシドH、レバウジオシドI、レバウジオシドJ、レバウジオシドK、レバウジオシドL、レバウジオシドN、レバウジオシドO、レバウジオシドQ、レバウジオシドR、レバウジオシドS、レバウジオシドT、レバウジオシドU、レバウジオシドV、レバウジオシドW、ズルコシドA、ズルコシドC、ステビオシド、ルブソシド、ステビオールモノシドおよびステビオールビオシドからなる群から選択される1種以上の他のステビオール配糖体をさらに含む、請求項1または2に記載の茶飲料。
【請求項4】
前記1種以上のステビオール配糖体が、レバウジオシドA、レバウジオシドDおよびレバウジオシドMからなる群より選択される1種以上を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の茶飲料。
【請求項5】
アルコール度数が1~10v/v%である、請求項1~4のいずれか一項に記載の茶飲料。
【請求項6】
前記タンニンが、エピカテキン、カテキン、エピガロカテキン、ガロカテキン、エピカテキンガレート、カテキンガレート、エピガロカテキンガレート、ガロカテキンガレート、ウーロンテアニンおよびテアフラビンからなる群から選択される1種以上を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の茶飲料。
【請求項7】
テアニンをさらに含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の茶飲料。
【請求項8】
緑茶飲料、紅茶飲料、烏龍茶飲料、ジャスミン茶飲料またはプーアル茶飲料である、請求項1~7のいずれか一項に記載の茶飲料。
【請求項9】
果汁をさらに含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の茶飲料。
【請求項10】
前記果汁が、レモン果汁、リンゴ果汁、オレンジ果汁、モモ果汁、ブドウ果汁、グレープフルーツ果汁、カシス果汁、パッションフルーツ果汁およびマンゴー果汁から選択される1種以上を含む、請求項9に記載の茶飲料。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、レバウジオシドA、レバウジオシドB、レバウジオシドC、レバウジオシドD、レバウジオシドEおよびレバウジオシドMからなる群から選択される1種以上のステビオール配糖体と、タンニンと、アルコールとを所定量含む茶飲料やその製造方法等に関する。本発明はまた、アルコール茶飲料の後味の収斂味改善方法等にも関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、消費者の嗜好が多様化しており、様々なタイプの飲料が求められている。その中で、健康志向の高まりや、香りを楽しむニーズから、アルコールを含む茶飲料が食中酒として求められている。
【0003】
例えば、特開2017-99420号公報(特許文献1)では、果汁を含有する容器入り茶アルコール飲料が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-99420号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のような状況の下、アルコールを含む新規な茶飲料の開発が待たれている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、所定量のタンニンを含むアルコール茶飲料にレバウジオシドA、レバウジオシドB、レバウジオシドC、レバウジオシドD、レバウジオシドEおよびレバウジオシドMからなる群から選択される1種以上のステビオール配糖体を所定量添加することでアルコール茶飲料に起因する収斂味を抑えつつ、ステビオール配糖体によるトップのボリュームおよび/または甘味の後引きが改善されることを知得した。本発明はこのような知見に基づくものである。
【0007】
本発明には、例えば、以下の態様の発明が含まれる。
[1]
レバウジオシドA、レバウジオシドB、レバウジオシドC、レバウジオシドD、レバウジオシドEおよびレバウジオシドMからなる群から選択される1種以上のステビオール配糖体と、
タンニンとを含み、
前記1種以上のステビオール配糖体の含有量が0.5~3000mg/Lであり、
前記タンニンの含有量が5~3000mg/Lであり、
アルコール度数が1~40v/v%である、茶飲料。
[2]
前記タンニンの含有量と前記1種以上のステビオール配糖体の含有量が、下記式:
0.001≦[前記1種以上のステビオール配糖体の含有量(mg/L)]/[前記タンニンの含有量(mg/L)]≦40
を満たす、[1]に記載の茶飲料。
[3]
レバウジオシドF、レバウジオシドG、レバウジオシドH、レバウジオシドI、レバウジオシドJ、レバウジオシドK、レバウジオシドL、レバウジオシドN、レバウジオシドO、レバウジオシドQ、レバウジオシドR、レバウジオシドS、レバウジオシドT、レバウジオシドU、レバウジオシドV、レバウジオシドW、ズルコシドA、ズルコシドC、ステビオシド、ルブソシド、ステビオールモノシドおよびステビオールビオシドからなる群から選択される1種以上の他のステビオール配糖体をさらに含む、[1]または[2]に記載の茶飲料。
[4]
前記1種以上のステビオール配糖体が、レバウジオシドA、レバウジオシドDおよびレバウジオシドMからなる群より選択される1種以上を含む、[1]~[3]のいずれかに記載の茶飲料。
[5]
アルコール度数が1~10v/v%である、[1]~[4]のいずれかに記載の茶飲料。
[6]
前記タンニンが、エピカテキン、カテキン、エピガロカテキン、ガロカテキン、エピカテキンガレート、カテキンガレート、エピガロカテキンガレート、ガロカテキンガレート、ウーロンテアニンおよびテアフラビンからなる群から選択される1種以上を含む、[1]~[5]のいずれかに記載の茶飲料。
[7]
テアニンをさらに含む、[1]~[6]のいずれかに記載の茶飲料。
[8]
緑茶飲料、紅茶飲料、烏龍茶飲料、ジャスミン茶飲料またはプーアル茶飲料である、[1]~[7]のいずれかに記載の茶飲料。
[9]
果汁をさらに含む、[1]~[8]のいずれかに記載の茶飲料。
[10]
前記果汁が、レモン果汁、リンゴ果汁、オレンジ果汁、モモ果汁、ブドウ果汁、グレープフルーツ果汁、カシス果汁、パッションフルーツ果汁およびマンゴー果汁から選択される1種以上を含む、[9]に記載の茶飲料。
[11]
非炭酸飲料である、[1]~[10]のいずれかに記載の茶飲料。
[12]
甘味強度が0.1~15である、[1]~[11]のいずれかに記載の茶飲料。
[13]
低甘味度甘味料またはステビオール配糖体以外の高甘味度甘味料をさらに含む、[1]~[12]のいずれかに記載の茶飲料。
[14]
容器詰飲料である、[1]~[13]のいずれかに記載の茶飲料。
[15]
タンニンを含むアルコール茶飲料に、
レバウジオシドA、レバウジオシドB、レバウジオシドC、レバウジオシドD、レバウジオシドEおよびレバウジオシドMからなる群から選択される1種以上のステビオール配糖体を添加することを含む、アルコール茶飲料の後味の収斂味改善方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、レバウジオシドA、レバウジオシドB、レバウジオシドC、レバウジオシドD、レバウジオシドEおよびレバウジオシドMからなる群から選択される1種以上のステビオール配糖体と、タンニンとを所定量含む、アルコール茶飲料が提供される。本発明の他の一態様によれば、「後味の収斂味」が改善しており、かつ、「トップのボリューム」および「甘味の後引き」の少なくとも1つが改善されているアルコール茶飲料が提供される。本発明の他の態様によれば、アルコール茶飲料の後味の収斂味改善方法が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を詳細に説明する。以下の実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこの実施の形態のみに限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な形態で実施をすることができる。本明細書で使用される任意の段落の見出しは、構成上の目的のみであり、説明される主題を制限するものとして解釈されるべきではない。
なお、本明細書において引用した全ての文献、および公開公報、特許公報その他の特許文献は、参照として本明細書に組み込むものとする。
【0010】
1.アルコールを含む茶飲料
本発明は、一側面として、以下のアルコールを含む茶飲料(以下、「本発明のアルコール茶飲料」ともいう)を提供する。
本発明の一態様によるアルコール茶飲料は、レバウジオシドA、レバウジオシドB、レバウジオシドC、レバウジオシドD、レバウジオシドEおよびレバウジオシドMからなる群から選択される1種以上のステビオール配糖体と、タンニンとを含み、前記1種以上のステビオール配糖体の含有量が0.5~3000mg/Lであり、前記タンニンの含有量が5~3000mg/Lであり、アルコール度数が1~40v/v%である、茶飲料である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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