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公開番号2025128716
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-03
出願番号2024025568
出願日2024-02-22
発明の名称香味付与剤
出願人長谷川香料株式会社
代理人
主分類C11B 9/00 20060101AFI20250827BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約【課題】香味付与剤を提供すること。
【解決手段】1-(ピロリジン-2-イル)エタノールおよび1-(ピロリジン-2-イル)プロパノールからなる群から選択される1種または2種を有効成分として含む香味付与剤、当該香味付与剤を含む消費財添加用組成物を提供し、また1-(ピロリジン-2-イル)エタノールおよび1-(ピロリジン-2-イル)プロパノールからなる群から選択される1種または2種の化合物を、消費財の全体質量に対して1ppt~100ppmの濃度で添加する、消費財の製造方法を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
1-(ピロリジン-2-イル)エタノールおよび1-(ピロリジン-2-イル)プロパノールからなる群から選択される1種または2種の化合物を含む、香味付与剤。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載の香味付与剤を含む、消費財添加用組成物。
【請求項3】
1-(ピロリジン-2-イル)エタノールおよび1-(ピロリジン-2-イル)プロパノールからなる群から選択される1種または2種の化合物を含む、消費財添加用組成物。
【請求項4】
1-(ピロリジン-2-イル)エタノールおよび1-(ピロリジン-2-イル)プロパノールからなる群から選択される1種または2種の化合物が消費財の全体質量に対して1ppt~100ppmの濃度で消費財に添加される、請求項3に記載の消費財添加用組成物。
【請求項5】
1-(ピロリジン-2-イル)エタノールおよび1-(ピロリジン-2-イル)プロパノールからなる群から選択される1種または2種の化合物、請求項1に記載の香味付与剤、または請求項2もしくは3に記載の消費財添加用組成物を消費財に添加することを含む、消費財の香味付与方法。
【請求項6】
1-(ピロリジン-2-イル)エタノールおよび1-(ピロリジン-2-イル)プロパノールからなる群から選択される1種または2種の化合物、請求項1に記載の香味付与剤、または請求項2もしくは3に記載の消費財添加用組成物を消費財に添加することを含む、消費財の製造方法。
【請求項7】
1-(ピロリジン-2-イル)エタノールおよび1-(ピロリジン-2-イル)プロパノールからなる群から選択される1種または2種の化合物を含む、消費財。
【請求項8】
請求項7に記載の消費財において、1-(ピロリジン-2-イル)エタノールおよび1-(ピロリジン-2-イル)プロパノールからなる群から選択される1種または2種の化合物の濃度が前記消費財の全体質量に対して1ppt~100ppmである、消費財。
【請求項9】
請求項5に記載の消費財の香味付与方法において、1-(ピロリジン-2-イル)エタノールおよび1-(ピロリジン-2-イル)プロパノールからなる群から選択される1種または2種の化合物を、消費財の全体質量に対して1ppt~100ppmの濃度で添加する、消費財の香味付与方法。
【請求項10】
請求項6に記載の消費財の製造方法において、1-(ピロリジン-2-イル)エタノールおよび1-(ピロリジン-2-イル)プロパノールからなる群から選択される1種または2種の化合物を、消費財の全体質量に対して1ppt~100ppmの濃度で添加する、消費財の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、香味付与剤に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、飲食品、香粧品、医薬品、保健衛生品など様々な消費財(以下、消費財という場合がある。)に対する消費者の要求は、その消費財の香気にも及んでいる。消費者の天然志向の高まりから、天然感に富む多様な香気が求められているが、従来から提案されている香料化合物だけでは十分には対応しきれず、従来にない特徴を付与可能で、かつ、汎用性のある香味付与剤の開発が望まれている。
【0003】
消費財の香味付与剤の一例として、特許文献1には、ローストシュリンプ様、焼きガニ様、焼き魚様、焼きイカ様、チョコレート様、ココア様、ローストミート様、ローストライス様、フローラル様などの香気香味特性を有し、香料化合物として有用な1-アルケニルピロリジン類を有効成分として含有することを特徴とする香料組成物が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2002-332493号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、各種消費財への香味付与に有用な香味付与剤を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討したところ、1-(ピロリジン-2-イル)エタノール(1-(Pyrrolidin-2-yl)ethanol)および1-(ピロリジン-2-イル)プロパノール(1-(Pyrrolidin-2-yl)propanol)が、各種消費財に対する香味付与に有用であることを見出した。
【0007】
かくして、本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次の通りである。
[1] 1-(ピロリジン-2-イル)エタノールおよび1-(ピロリジン-2-イル)プロパノールからなる群から選択される1種または2種の化合物を含む、香味付与剤。
[2] [1]に記載の香味付与剤を含む、消費財添加用組成物。
[3] 1-(ピロリジン-2-イル)エタノールおよび1-(ピロリジン-2-イル)プロパノールからなる群から選択される1種または2種の化合物を含む、消費財添加用組成物。
[4] 1-(ピロリジン-2-イル)エタノールおよび1-(ピロリジン-2-イル)プロパノールからなる群から選択される1種または2種の化合物が消費財の全体質量に対して1ppt~100ppmの濃度で消費財に添加される、[3]に記載の消費財添加用組成物。
[5] 1-(ピロリジン-2-イル)エタノールおよび1-(ピロリジン-2-イル)プロパノールからなる群から選択される1種または2種の化合物、[1]に記載の香味付与剤、または[2]もしくは[3]に記載の消費財添加用組成物を消費財に添加することを含む、消費財の香味付与方法。
[6] 1-(ピロリジン-2-イル)エタノールおよび1-(ピロリジン-2-イル)プロパノールからなる群から選択される1種または2種の化合物、[1]に記載の香味付与剤、または[2]もしくは[3]に記載の消費財添加用組成物を消費財に添加することを含む、消費財の製造方法。
[7] 1-(ピロリジン-2-イル)エタノールおよび1-(ピロリジン-2-イル)プロパノールからなる群から選択される1種または2種の化合物を含む、消費財。
[8] [7]に記載の消費財において、1-(ピロリジン-2-イル)エタノールおよび1-(ピロリジン-2-イル)プロパノールからなる群から選択される1種または2種の化合物の濃度が前記消費財の全体質量に対して1ppt~100ppmである、消費財。
[9] [5]に記載の消費財の香味付与方法において、1-(ピロリジン-2-イル)エタノールおよび1-(ピロリジン-2-イル)プロパノールからなる群から選択される1種または2種の化合物を、消費財の全体質量に対して1ppt~100ppmの濃度で添加する、消費財の香味付与方法。
[10] [6]に記載の消費財の製造方法において、1-(ピロリジン-2-イル)エタノールおよび1-(ピロリジン-2-イル)プロパノールからなる群から選択される1種または2種の化合物を、消費財の全体質量に対して1ppt~100ppmの濃度で添加する、消費財の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によって、各種消費財への香味付与に有用な香味付与剤が提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施の形態について、詳細に説明する。本明細書において、「~」は下限値および上限値を含む範囲を意味し、「濃度(ppm、ppb、ppt)」、「%」は特に断りのない限りそれぞれ「質量濃度」、「質量パーセント濃度」を表すものとする。また、本明細書において、「香味」とは、香気(香り)によって変化し得る1種または複数種の感覚、代表的には嗅覚および/または味覚を含む感覚を意味する(本明細書では、飲食品の香味を風味ということもある。)。また、本明細書において、「香味付与(香味を付与する)」には、香味を新たに加える、および/または、香味を増強することを含み、香味を付与乃至増強した結果、香味が改善されるものをも含んでいる。さらには、「香味付与(香味を付与する)」には、香味付与の結果、嗅覚および/または味覚以外の感覚、例えば、冷感、温感、質感(のど越し、固さ、粘度など、テクスチャともいう)、炭酸や辛さなどの刺激感などを増強、抑制、または改善するものも含んでいる。また、本明細書において、「添加」とは、ある対象に噴霧、滴下などによって単に加えること、およびある対象と混ぜ合わせることの、少なくとも1つを含む。
【0010】
[香味付与剤]
本発明の一態様に係る香味付与剤(以下、本件香味付与剤という場合がある。)は、下記式(1)で表される1-(ピロリジン-2-イル)エタノールおよび下記式(2)で表される1-(ピロリジン-2-イル)プロパノール(以下、それぞれを本件化合物1および本件化合物2という場合があり、本件化合物1および2を総称して本件化合物という場合がある。)を有効成分とする。
(【0011】以降は省略されています)

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