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公開番号2025143208
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-01
出願番号2025027554
出願日2025-02-25
発明の名称油脂の製造方法
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人平木国際特許事務所
主分類C11B 3/16 20060101AFI20250924BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約【課題】本開示の目的は、ドライ分別において固体油脂と液状油脂を効率的に分離することができる油脂の製造方法を提供することである。
【解決手段】本実施形態は、油脂に晶析処理を施し、固体油脂と液状油脂を含む油脂組成物を得る晶析工程、油脂組成物に、界面活性剤を含まない水を添加する水添加工程、添加した水を含む油脂組成物に混合処理を施す混合工程、及び混合処理を施した油脂組成物に固液分離処理を施し、固体油脂と液状油脂を分離する分離工程を含む、油脂の製造方法である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
油脂に晶析処理を施し、固体油脂と液状油脂を含む油脂組成物を得る晶析工程、
油脂組成物に、界面活性剤を含まない水を添加する水添加工程、
添加した水を含む油脂組成物に混合処理を施す混合工程、及び
混合処理を施した油脂組成物に固液分離処理を施し、固体油脂と液状油脂を分離する分離工程
を含む、油脂の製造方法。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
水の添加量が、油脂組成物100重量部に対して20~1000重量部である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
混合処理の温度が、晶析処理の晶析温度以下である、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
晶析工程が、油脂を昇温して部分的又は完全に融解させた後、晶析温度まで降温させる工程を含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項5】
固液分離処理が、遠心分離によって行われる、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項6】
油脂組成物中の固体油脂の含有量が、20~99重量%である、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項7】
油脂組成物中の固体油脂の含有量が、27重量%以上である、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
油脂が、パーム系油脂を65重量%以上含有する混合油にダイレクトエステル交換反応を施して得られた油脂である、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項9】
油脂が、パーム系油脂を65重量%以上含有する混合油にダイレクトエステル交換反応を施して得られた油脂にドライ分別を施すことによって得られた固体油脂である、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項10】
油脂が、SSS及び/又はS2Uを含む、請求項1又は2に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、油脂の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
油脂は融点の異なる様々なトリグリセリドで構成されており、その加工技術の一つに分別操作がある。
【0003】
分別操作は、融点差や溶解度差を利用して、高融点のトリグリセリドを部分的に結晶化し、固体部と液状部に固液分離することで、原料の油脂から、融点、硬さ又は固体脂含量の異なるいくつかの油脂フラクションを生成し、関連製品への応用や用途の拡大を図っている。
【0004】
分別操作は、可逆的工程であってロスも少なく、また、トランス異性体を生成せずに高融点油脂(固体油脂)及び低融点油脂(液状油脂)を同時に得られるという、他の加工技術には見られない利点を有する。これらの理由から、一次加工における重要性はますます高まるものと期待されている。
【0005】
工業的な分別操作として、ドライ分別、界面活性剤分別又は溶剤分別が挙げられる。中でも、油脂中で高融点成分を結晶化させて固液分離を行うドライ分別は、最もシンプルであるため、多くの油脂製造プロセスに採用されている。しかし、ドライ分別は、固液分離の効率面では界面活性剤や溶剤を用いる方式に劣るとされる。
【0006】
ドライ分別の基本手順は、タンクで油脂を冷却、部分結晶化させる晶析操作を行った後に、固液分離することで行われる。固液分離は、一般的に、ろ過式又は遠心式のいずれかの方法によって実施される。
【0007】
遠心式の固液分離を利用した方法について、例えば、特許文献1は、28℃~18℃において一次ウインタリング処理した後、固形脂分を分別した一次分別液体油に、曇点が10℃以上の油脂を、一次分別液体油100重量部当たり10~50重量部添加して、18℃未満、7℃以上の温度において二次ウインタリング処理を行った後、スクリュー排出型遠心分離器にかけて固形脂分を分別して二次分別液体油を得ることを特徴とする油脂の分別処理方法を開示している。
【0008】
ろ過式の固液分離を利用した方法について、例えば、特許文献2は、伝熱性容器内に静置された均一な融解非ラウリン油脂を、風冷もしくは水冷して所望の結晶化率まで結晶化させ、得られた結晶塊を解砕後、圧搾して結晶部分と液体部分とに分別することを特徴とする非ラウリン油脂の乾式分別法を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2006-124424号公報
特開平02-80495号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、特許文献1で用いられるような遠心式による固液分離では、一般に、約3,000~4,000G程度の遠心力で分離が行われるが、分離した高融点の固体脂中に液体油が取り込まれてしまい、液体油の収率が低いという課題があった。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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