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公開番号2025130333
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-08
出願番号2024027441
出願日2024-02-27
発明の名称分散剤、分散体及びインク組成物、並びにこれらの製造方法
出願人日信化学工業株式会社
代理人弁理士法人英明国際特許事務所
主分類C09K 23/52 20220101AFI20250901BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】本発明は、少ない添加量でも分散染料や顔料を分散させることができ、且つ濡れ性を発揮できる分散剤、再分散性を発揮し、さらには分散染料や顔料の分散安定性に優れる分散体及びこれらを用いたインク組成物、並びにこれらの製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、(A)分子量分布(Mw/Mn)が2.0以下で、重量平均分子量1,000~50,000のスチレン-エチレンオキシ基含有(メタ)アクリル酸系共重合体であって、(a1)スチレンの含有量が1~40質量%である共重合体を含有することを特徴とする分散剤、分散体及びインク組成物、並びにこれらの製造方法を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)分子量分布(Mw/Mn)が2.0以下で、重量平均分子量1,000~50,000のスチレン-エチレンオキシ基含有(メタ)アクリル酸系共重合体であって、(a1)スチレンの含有量が1~40質量%である共重合体を含有することを特徴とする分散剤。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
上記(A)成分が、下記(a1)~(a3)、
(a1)スチレン:1~40質量%
(a2)エチレンオキシ基含有(メタ)アクリル酸エステル単量体:1~59質量%
(a3)(a1)~(a2)以外の単量体:1~98質量%
の重合物である請求項1記載の分散剤。
【請求項3】
上記(a3)成分の単量体が、少なくとも1個の官能基を含有するラジカル重合性単量体を含む請求項2記載の分散剤。
【請求項4】
分散染料又は顔料の水性溶媒分散用である請求項1又は2記載の分散剤。
【請求項5】
分散剤と、分散染料及び/又は顔料と、水性溶媒とを含有し、上記分散剤が請求項1又は2記載の分散剤であることを特徴とする分散体。
【請求項6】
請求項5記載の分散体を含有することを特徴とするインク組成物。
【請求項7】
上記(A)成分スチレン-エチレンオキシ基含有(メタ)アクリル酸系共重合体をリビングラジカル重合によって合成する工程を含むことを特徴とする、請求項1又は2記載の分散剤の製造方法。
【請求項8】
請求項1又は2記載の分散剤と、分散染料及び/又は顔料と、水性溶媒とを混合分散する工程とを含むことを特徴とする分散体の製造方法。
【請求項9】
下記の工程(a)及び(b)
(a)請求項1又は2記載の分散剤と、分散染料及び/又は顔料と、水性溶媒とを混合分散して分散体を得る工程と、
(b)上記分散体と、水、水溶性有機溶媒、樹脂、紫外線吸収剤、酸化防止剤、pH調整剤、防腐剤及び粘度調整剤の群から選ばれる少なくとも1種の物質とを混合する工程
を含むことを特徴とするインク組成物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、分散染料や顔料を分散させるために用いられる分散剤、分散体及びインク組成物、並びにこれらの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、分散染料や顔料はインクの着色剤として使用されている。分散染料や顔料をインクに使用する場合は、微粒子化した分散染料や顔料を水に分散させる必要がある。しかしながら、分散染料や顔料は水に不溶であるため、分散染料や顔料を分散状態にして、長期間安定に保つことが重要となる。
【0003】
さらに、分散染料や顔料のように水に不溶な着色剤を含有するインクは、何らかの要因により含有する水分を失って乾燥状態になると顔料の分散状態が壊れ、顔料の凝集が生じるという欠点があった。このように一度凝集したインク中の分散染料や顔料は、水等の液媒体を加えても再び分散状態に戻すことができない状態となる(再分散性が悪い)ため、その改善が強く求められている。
【0004】
インクの分散剤としては、従来よりノニオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、高分子界面活性剤等が提案されている。例えば、特許文献1や特許文献2には、アセチレン基を含有するノニオン系界面活性剤は顔料分散剤として有用であることが開示されている。しかしながら、アセチレン基を含有するノニオン系界面活性剤は、インクの浸透性と抑泡性には優れているものの、他の分散剤と比較して分散に時間を要するなど分散能力は劣り、再分散効果も期待できない。
【0005】
顔料の再分散を容易にする方法としては、例えば、特許文献3では顔料の粒子表面をシランカップリング剤や特定の分散剤で被覆することで、顔料同士の直接的な接触や、強い凝集・密着を抑制する方法が提案されている。
【0006】
また、特許文献4や特許文献5では、アクリル系のポリマーを用いた顔料分散体がインクの再分散性を高めることが開示されているが、顔料水分散液中のポリマーを架橋する必要があるなどその工程は複雑であった。そのため、より容易に再分散効果が期待できる分散剤の開発が望まれている。
【0007】
さらに、特許文献6では、疎水性単量体とアクリル系単量体、スルホン酸基を有する親水性ビニル単量体を有する分散樹脂を開示しているが、疎水性単量体の割合が高いため、水系インクでは分散効果を発揮できない場合もある。
【0008】
特許文献7では、スチレン-(メタ)アクリル酸系共重合体と特定のアセチレングリコール系化合物とを併用したインクジェットインクが高品位で安定した記録性能があり、インクの保存安定性を維持しつつ、布帛表面への印字濃度を高くすることができることを開示しているが、乾燥後の再分散性については明示されていない。
【0009】
また、本発明者らの発明として、スチレン-エチレンオキシ基含有(メタ)アクリル酸系共重合体とアセチレン系界面活性剤とを併用した分散剤に係る発明について先に出願を行っている(特願2022-155738号)。この分散剤は再分散性を発揮し得るが、2成分の併用によってその効果が発揮されるため、スチレン-エチレンオキシ基含有(メタ)アクリル酸系共重合体については更なる改良の余地があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2000-290578号公報
特開2002-020673号公報
国際公開第2013/008691号
特開2019-210389号公報
特開2019-014879号公報
特開2022-052994号公報
国際公開第2014/129323号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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