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公開番号
2025131294
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-09
出願番号
2024028951
出願日
2024-02-28
発明の名称
導電材料およびその製造方法
出願人
株式会社神戸製鋼所
代理人
個人
,
個人
主分類
C25D
7/00 20060101AFI20250902BHJP(電気分解または電気泳動方法;そのための装置)
要約
【課題】十分な耐熱性を有しつつ、低接触圧下(<2N)での接触抵抗を十分に低くできる導電材料を提供する。
【解決手段】銅又は銅合金からなる母材と、Ni、CoおよびFeからなる群から選択されるいずれか1種以上から構成される1層以上である下地層と、Cu-Sn合金層と、Sn層と、をこの順に有する導電材料であって、
前記導電材料の前記Sn層側の表面のうち、前記Sn層を50面積%以上含む250μm角の領域において、カットオフ値を25μmとして評価したスキューネスが-3.50~3.50である、導電材料。
【選択図】図1A
特許請求の範囲
【請求項1】
銅又は銅合金からなる母材と、Ni、CoおよびFeからなる群から選択されるいずれか1種以上から構成される1層以上である下地層と、Cu-Sn合金層と、Sn層と、をこの順に有する導電材料であって、
前記導電材料の前記Sn層側の表面のうち、前記Sn層を50面積%以上含む250μm角の領域において、カットオフ値を25μmとして評価したスキューネスが-3.50~3.50である、導電材料。
続きを表示(約 850 文字)
【請求項2】
前記導電材料の前記Sn層側の表面のうち、前記Sn層を50面積%以上含む250μm角の領域において、カットオフ値を25μmとして評価した算術平均高さが0.03μm以上である、請求項1に記載の導電材料。
【請求項3】
前記導電材料の前記Sn層側の表面において、前記Cu-Sn合金層の一部が露出している、請求項1または2に記載の導電材料。
【請求項4】
前記母材の前記下地層側の表面において、少なくとも一方向の算術平均粗さが0.15μm以上であり、かつ全方向の算術平均粗さが3.0μm以下である、請求項1または2に記載の導電材料。
【請求項5】
銅又は銅合金からなる母材上に、Ni、CoおよびFeからなる群から選択されるいずれか1種以上から構成される1層以上である下地層を形成することと、
前記下地層上にCu層およびSn層をこの順で形成した後、リフロー処理を行い、Cu-Sn合金層を得ることと、
前記リフロー処理後、50℃以下に冷却することと、
前記冷却後、無光沢Snめっき処理を行って、めっき厚さが0.01~0.50μmである無光沢Snめっき層を形成すること、を含み、
前記無光沢めっき処理は、
前記50℃に冷却されてから30秒以内に行うか、または、
温度40~60℃且つ濃度30質量%以上の硫酸を用いて酸洗処理してから行う、
導電材料の製造方法。
【請求項6】
前記無光沢Snめっき層表面において、前記Cu-Sn合金層の一部を露出させることを含む、請求項5に記載の導電材料の製造方法。
【請求項7】
前記下地層を形成することは、少なくとも一方向の算術平均粗さが0.15μm以上であり、かつ全方向の算術平均粗さが3.0μm以下となるように粗面化された前記母材の表面上に前記下地層を形成することにより行う、請求項5または6に記載の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は導電材料およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
自動車における電子制御の多用化および高度化により、車載用端子の極数が増加している。極数が増加することで、端子の実装密度が増加して、熱がこもりやすい(放熱しにくい)環境になる。また、そのような環境で長時間使用され得ることから、端子に用いられる導電材料は、十分な耐熱性を有する必要がある。
【0003】
特許文献1には、カットオフ値を0.8mmとしたときの材料表面の算術平均粗さを所定の範囲にするとともに、材料表面がCu-Sn合金層が露出した領域と露出していない領域との面積比率を所定範囲にした材料が開示されている。特許文献1には、当該材料の高温長時間使用後において接触抵抗の上昇が抑制されることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-115210号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年の自動車の自動運転化および電装化に伴い、車載用端子の更なる小型化が進んでいる。端子の小型化により、ばね構造が小さくなるため、端子の接触圧が低下する。そのため、低接触圧でも高い導電性(すなわち低接触抵抗)を示す導電材料が求められている。しかしながら、特許文献1に記載のような従来技術では、低接触圧下(<2N)での接触抵抗の検討がなされておらず、更なる改善の余地があることが分かった。
【0006】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、その目的の1つは、十分な耐熱性を有しつつ、低接触圧下(<2N)での接触抵抗を十分に低くできる導電材料およびその製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の態様1は、
銅又は銅合金からなる母材と、Ni、CoおよびFeからなる群から選択されるいずれか1種以上から構成される1層以上である下地層と、Cu-Sn合金層と、Sn層と、をこの順に有する導電材料であって、
前記導電材料の前記Sn層側の表面のうち、前記Sn層を50面積%以上含む250μm角の領域において、カットオフ値を25μmとして評価したスキューネスが-3.50~3.50である、導電材料である。
【0008】
本発明の態様2は、
前記導電材料の前記Sn層側の表面のうち、前記Sn層を50面積%以上含む250μm角の領域において、カットオフ値を25μmとして評価した算術平均高さが0.03μm以上である、態様1に記載の導電材料である。
【0009】
本発明の態様3は、
前記導電材料の前記Sn層側の表面において、前記Cu-Sn合金層の一部が露出している、態様1または2に記載の導電材料である。
【0010】
本発明の態様4は、
前記母材の前記下地層側の表面において、少なくとも一方向の算術平均粗さが0.15μm以上であり、かつ全方向の算術平均粗さが3.0μm以下である、態様1~3のいずれか1つに記載の導電材料である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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