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公開番号
2025131959
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-10
出願番号
2024028230
出願日
2024-02-28
発明の名称
シールド到達構造およびシールド到達方法
出願人
大成建設株式会社
,
東京電力ホールディングス株式会社
代理人
弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類
E21D
9/06 20060101AFI20250902BHJP(地中もしくは岩石の削孔;採鉱)
要約
【課題】水面下でシールド掘進機を到達させるにあたり、周囲地山の安定性を確保するとともに、施工性の向上を図ることを可能としたシールド到達構造およびシールド到達方法を提供する。
【解決手段】水底地盤を掘進するシールド掘進機Mの受口21を有する函体2と、受口21から函体2内に進出したシールド掘進機Mを収容可能なシールド収容管3とを備えるシールド到達構造1と、このシールド到達構造1へのシールド到達方法である。受口21の内部およびシールド収容管3の内部には、シールド掘進機Mにより掘削可能な固化体が充填されている。また、シールド収容管3は、受口21に対して取外し可能に接続されるとともに、シールド収容管3の周囲に存在する水をシールド収容管3内に取り込むための注水口31を有している。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
水底地盤を掘進するシールド掘進機の受口を有する函体と、
前記受口から前記函体内に進出したシールド掘進機を収容可能なシールド収容管と、を備えるシールド到達構造であって、
前記受口の内部および前記シールド収容管の内部に、前記シールド掘進機により掘削可能な固化体が充填されており、
前記シールド収容管は、前記受口に対して取外し可能に接続されるとともに、前記シールド収容管の周囲に存在する水を前記シールド収容管内に取り込むための注水口を有することを特徴とするシールド到達構造。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記水底地盤と前記受口との間に前記シールド掘進機により掘削可能な固化体からなる人工地盤部が配置されていることを特徴とする、請求項1に記載のシールド到達構造。
【請求項3】
前記函体は、水底掘削により形成された凹部の底面に設置されており、
前記人工地盤部は、前記凹部の側面と前記受口との間に配置されていることを特徴とする請求項2に記載のシールド到達構造。
【請求項4】
前記固化体は、水中不分離モルタルからなることを特徴とする請求項2に記載のシールド到達構造。
【請求項5】
前記人工地盤部の上面を覆う被覆部を備え、
前記被覆部は、水中不分離コンクリートからなることを特徴とする請求項4に記載のシールド到達構造。
【請求項6】
前記函体は、水面下に設置されており、
前記函体に立設されて、水面から突出して測量機器を設置可能な水上部を有する測量用の仮設躯体をさらに備えていることを特徴とする、請求項1に記載のシールド到達構造。
【請求項7】
前記函体は、上面が開口した有底筒状を呈しており、
前記仮設躯体は、前記函体の底部に立設された複数のマストを有することを特徴とする請求項6に記載のシールド到達構造。
【請求項8】
請求項1に記載のシールド到達構造を構築する到達部構築工程と、
前記シールド掘進機を前記受口まで掘進させる掘進工程と、
前記シールド掘進機を前記受口から前記シールド収容管内まで掘進させる到達掘進工程と、
前記受口と前記シールド収容管との境界位置に配置された撤去用セグメントおよび当該撤去用セグメントの背面側に残留した前記固化体を撤去するセグメント撤去工程と、
前記注水口を開き、前記シールド収容管の周囲に存在する水をシールドトンネル内に注水する注水工程と、
前記シールド収容管を前記受口から取り外し、前記函体内から撤去する収容管撤去工程と、を備えるシールド到達方法。
【請求項9】
前記セグメント撤去工程の前に、前記受口内に配置されたセグメントから当該セグメントの外側に対して止水注入を行うことを特徴とする請求項8に記載のシールド到達方法。
【請求項10】
前記セグメント撤去工程により形成された空間側から、前記受口の内周面と前記受口内に残置されるトンネル覆工の外周面との間を塞ぐ止水工程を備えることを特徴とする請求項8に記載のシールド到達方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、シールド到達構造およびシールド到達方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
シールド工法によるトンネル施工は、発進立坑により所定の深さに配置したシールド掘進機を到達立坑に向けて掘進させることにより行うのが一般的である。施工後のシールド掘進機は、その一部または全部を到達立坑から回収することが多い。
【0003】
シールド工法では、地山を露出させることなく、覆工(セグメントリング)により地山を覆うため、比較的自立し難い軟弱な地盤でも地山の崩落を抑制できる。そのため、海や川などの水底地盤中にトンネルを施工する際にシールド工法が採用される場合がある。
【0004】
水底地盤に対してシールド工法によりトンネルを施工する場合において、水底に形成された到達立坑にシールド掘進機を到達させる場合がある。特許文献1には、水底に形成された到達立坑に到達させたシールド掘進機を水中において回収する方法が開示されている。
【0005】
特許文献1のシールド掘進機の回収方法では、水中でシールド掘進機をセグメントから分離して回収している。この回収方法では、シールド掘進機の内部を軸方向に所定の間隔を隔てた前隔壁と後隔壁で仕切った後、前隔壁と後隔壁との間で分離し、前隔壁によって仕切られたシールド掘進機を水中から回収している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2005-126991号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1の施工方法では、シールド掘進機を到達立坑に直接進入させるため、シールド掘進機の外面と到達立坑の到達口との隙間から土砂等が流入するおそれがある。立坑内に土砂が流入すると、視界が悪くなり、立坑内での作業に影響を及ぼす。また、立坑内への土砂の流入により、立坑の周囲やトンネルの周囲の地山が緩むおそれがある。
また、特許文献1の施工方法では、前隔壁と後隔壁を設置する必要があるため、隔壁の設置作業に手間がかかる。
【0008】
本発明は、水面下でシールド掘進機を到達させるにあたり、周囲地山の安定性を確保するとともに、施工性の向上を図ることを可能としたシールド到達構造およびシールド到達方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するために、本発明のシールド到達構造は、水底地盤を掘進するシールド掘進機の受口を有する函体と、前記受口から前記函体内に進出したシールド掘進機を収容可能なシールド収容管とを備えている。前記受口の内部および前記シールド収容管の内部には、前記シールド掘進機により掘削可能な固化体が充填されている。また、前記シールド収容管は、前記受口に対して取外し可能に接続されるとともに、前記シールド収容管の周囲に存在する水を前記シールド収容管内に取り込むための注水口を有している。
【0010】
また、本発明のシールド到達方法は、前記シールド到達構造を構築する到達部構築工程と、前記シールド掘進機を前記受口まで掘進させる掘進工程と、前記シールド掘進機を前記受口から前記シールド収容管内まで掘進させる到達掘進工程と、前記受口と前記シールド収容管との境界位置に配置された撤去用セグメントおよび当該撤去用セグメントの背面側に残留した前記固化体を撤去するセグメント撤去工程と、前記注水口を開いて前記シールド収容管の周囲に存在する水をシールドトンネル内に注水する注水工程と、前記シールド収容管を前記受口から取り外して前記函体内から撤去する収容管撤去工程とを備えている。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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