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公開番号2025132280
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024029715
出願日2024-02-29
発明の名称樹脂組成物及び架橋ポリオレフィン成形体
出願人積水化学工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C08L 23/00 20060101AFI20250903BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】水分放出剤を配合して架橋度を高めると強度物性の低下につながるおそれがある。かかる事情に鑑み、強度物性に優れ、かつ架橋度を高められる樹脂組成物を目的とする。
【解決手段】(A)成分:ポリオレフィン系樹脂と、(B)成分:ラジカル発生剤と、(C)成分:シラン化合物と、(D)成分:有機化合物の水和物と、を含み、前記(D)成分の融点は、220℃以下であることよりなる。前記(D)成分の水和水の量は、前記(A)成分100質量部に対して0.005~0.1質量部であることが好ましい。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)成分:ポリオレフィン系樹脂と、(B)成分:ラジカル発生剤と、(C)成分:シラン化合物と、(D)成分:有機化合物の水和物と、を含み、
前記(D)成分の融点は、220℃以下である、樹脂組成物。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
前記(D)成分は有機金属塩である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
前記(D)成分の水和水の量は、前記(A)成分100質量部に対して0.005~0.1質量部である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載の樹脂組成物を成形し、前記(A)成分の一部又は全部を架橋してなる、架橋ポリオレフィン成形体。
【請求項5】
密度が0.900~0.950g/cm

である、請求項4に記載の架橋ポリオレフィン成形体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂組成物及び架橋ポリオレフィン成形体に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
架橋ポリオレフィン成形体は、耐熱性、強度物性、柔軟性、軽量性等に優れている。このため、架橋ポリオレフィン成形体のパイプ(架橋ポリオレフィン管)は、例えば、給水給湯配管や床暖房用配管等に用いられる(特許文献1)。
架橋ポリオレフィン管は、長期に渡って高温水に晒される環境で使用される。このため、架橋ポリオレフィン管には、長期使用に耐えうる耐久性の向上が求められている。
一般に、架橋ポリオレフィン管では、管内に水圧が付加されることから強度が必要となる。加えて、高温での長期使用に必要なクリープ性能と架橋度とが相関関係にあるため、架橋度を高めた架橋ポリオレフィン管が求められている。
【0003】
架橋度を効率的に向上させる方法として、ポリオレフィン樹脂に水分放出剤を添加する方法が特許文献2に記載されている。
しかしながら特許文献2に記載の水分放出剤の場合、添加した無機物が樹脂に溶融しないため、給水給湯配管では応力付与した際の破壊の起点となり、強度物性の低下につながるおそれがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第4066114号公報
特開2011-219681号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、強度物性に優れ、かつ架橋度を高められる樹脂組成物を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下の態様を有する。
<1>
(A)成分:ポリオレフィン系樹脂と、(B)成分:ラジカル発生剤と、(C)成分:シラン化合物と、(D)成分:有機化合物の水和物と、を含み、
前記(D)成分の融点は、220℃以下である、樹脂組成物。
<2>
前記(D)成分は有機金属塩である、<1>に記載の樹脂組成物。
<3>
前記(D)成分の水和水の量は、前記(A)成分100質量部に対して0.005~0.1質量部である、<1>又は<2>に記載の樹脂組成物。
【0007】
<4>
<1>~<3>のいずれかに記載の樹脂組成物を成形し、前記(A)成分の一部又は全部を架橋してなる、架橋ポリオレフィン成形体。
<5>
密度が0.900~0.950g/cm

である、<4>に記載の架橋ポリオレフィン成形体。
【発明の効果】
【0008】
本発明の樹脂組成物によれば、強度物性に優れ、かつ高い架橋度の架橋ポリオレフィン成形体を得られる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書及び特許請求の範囲において、数値範囲を示す「~」は、その前後に記載した数値を下限値及び上限値として含むことを意味する。
【0010】
(樹脂組成物)
本発明の樹脂組成物は、(A)成分:ポリオレフィン系樹脂と、(B)成分:ラジカル発生剤と、(C)成分:シラン化合物と、(D)成分:有機化合物の水和物と、を含む。 本発明の樹脂組成物は、未架橋の(A)成分を含み、いわゆる架橋性のポリオレフィン系樹脂組成物である。
(【0011】以降は省略されています)

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