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公開番号2025131098
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-09
出願番号2024028614
出願日2024-02-28
発明の名称コンクリート構造物の補修方法
出願人積水化学工業株式会社
代理人弁理士法人新樹グローバル・アイピー
主分類E04G 23/02 20060101AFI20250902BHJP(建築物)
要約【課題】コンクリート構造物の表面への補修材料の付着性を向上可能なコンクリート構造物の補修方法を提供すること。
【解決手段】コンクリート構造物の補修方法は、ステップS20と、ステップS40と、ステップS50と、を備える。ステップS20は、補修を行うコンリートの表面にエチレン性不飽和二重結合を含む(メタ)アクリレート又はエポキシ樹脂、および硬化剤を含むプライマーを塗布する。ステップS40は、硬化性組成物を積層体に塗布又は含浸させた補修材料を、ステップS20後におけるコンクリートのプライマーの塗布面に貼り付ける。ステップS50は、ステップS40後、プライマーおよび硬化性組成物を硬化させる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
補修を行うコンクリートの表面に、エチレン性不飽和二重結合を含む(メタ)アクリレート又はエポキシ樹脂、および硬化剤を含むプライマーを塗布する塗布工程と、
珪酸塩水溶液およびポゾラン活性物質を含む硬化性組成物を積層体に塗布又は含浸させた補修材料を、前記塗布工程後における前記コンクリートの前記プライマーの塗布面に貼り付ける貼り付け工程と、
前記貼り付け工程後、前記プライマーおよび前記補修材料を硬化させる硬化工程と、
を備えるコンクリート構造物の補修方法。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
前記塗布工程後、粘着力が発現するまで前記プライマーを乾燥する乾燥工程を更に備えた、
請求項1に記載のコンクリート構造物の補修方法。
【請求項3】
前記貼り付け工程は、前記乾燥工程において前記プライマーに粘着力が発現した後、前記プライマーが完全に硬化する前に行われる、
請求項2に記載のコンクリート構造物の補修方法。
【請求項4】
前記積層体は、
マルチフィラメントを多軸メッシュ状に組み合わせたシート状の第一層と、
ポリプロピレンスパンボンド不織布から形成されたシート状の第二層と、を有し、
前記コンクリートの表面側から前記第一層および前記第二層の順に配置される、
請求項1~3のいずれか1項に記載のコンクリート構造物の補修方法。
【請求項5】
前記積層体は、前記第一層の前記コンクリートの表面側に配置されたガラス不織布で形成されたシート状の第三層を更に有する、
請求項4に記載のコンクリート構造物の補修方法。
【請求項6】
前記塗布工程の前に、前記コンクリートの表面をケレン処理するケレン工程を更に備えた、
請求項1~3のいずれか1項に記載のコンクリート構造物の補修方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、コンクリート構造物の補修方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
コンクリート構造物は、高強度で施工性に優れ、安価であるというメリットがあるため、日本では高度成長期を中心に多くのコンクリート構造物が作られてきた。コンクリート構造物は、耐久性に優れるが、長年の使用で大気中の二酸化炭素が水分とともに浸透することによって中性化が引き起こされたり、海風や凍結防止剤の飛沫に含まれる塩化物イオンが浸透することによって腐食膨張したりしてヒビ割れが生じることもある。
【0003】
このようなコンクリート構造物を補修する方法として、珪酸塩水溶液を含む硬化性組成物を積層体に塗布又は含浸させた補修材料をコンクリートの表面に貼り付ける補修方法が、例えば、特許文献1~3に開示されている。
【0004】
図4は、特許文献1~3に開示されたコンクリート構造物の補修方法を示す図である。図4では、二層以上のシート状部材を積層した積層体に硬化性組成物が含浸された補修材料1010がコンクリート構造物100に接着された状態が示されている。また、特許文献3には、硬化性組成物が積層体に含浸された補修材料のコンクリート構造物への付着性を向上させるため、コンクリートの表面にプライマーを塗布して補修する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017―128908号公報
特開2017-186825号公報
特開2022―081262号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のような従来のコンクリート構造物の補修方法では、コンクリート構造物に対するシートの付着性に改善の余地があった。すなわち、コンクリート表面が過度に乾燥状態にある場合、硬化性組成物に含まれる水分がコンクリートに吸収され、硬化工程で十分に硬化することができず、補修材料が十分な付着力を発現することができないことがあった。
【0007】
本開示は、かかる問題点を解決するためになされたもので、コンクリート構造物の表面への補修材料の付着性を向上可能なコンクリート構造物の補修方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、第1に開示のコンクリート構造物の補修方法は、塗布工程と、貼り付け工程と、硬化工程と、を備える。塗布工程は、補修を行うコンリートの表面にエチレン性不飽和二重結合を含む(メタ)アクリレート又はエポキシ樹脂、および硬化剤を含むプライマーを塗布する。貼り付け工程は、硬化性組成物を積層体に塗布又は含浸させた補修材料を、塗布工程後におけるコンクリートのプライマーの塗布面に貼り付ける。硬化工程は、貼り付け工程後、プライマーおよび硬化性組成物を硬化させる。
【0009】
過度に乾燥状態にあるコンクリートでは水分の吸収が激しいため、補修材料をコンクリートの表面に貼り付けただけでは硬化性組成物に含まれる水分がコンクリートに吸収され、硬化不足により補修材料の十分な付着力を発現することができないことがある。
【0010】
本開示のコンクリート構造物の補修方法では、補修材料をコンクリートの表面に貼り付ける前に、エチレン性不飽和二重結合を含む(メタ)アクリレート又はエポキシ樹脂、および硬化剤を含むプライマーを塗布している。
(【0011】以降は省略されています)

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